マインドマップ®️は、脳の可能性をぐんと広げる“魔法の道具”

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「頭を使うのが楽しくなって、成績も上がる“魔法の道具”」があれば、誰でも使ってみたくなりますよね。

「それはそうだけど、そんな都合のいいものはなかなかないよ」なんて声も聞こえてきそうですが……。実は近年、脳の可能性をぐんと広げ、記憶の整理や発想をしやすくする“魔法の道具”が、世界的に注目を集めているんです。道具の名前は、「マインドマップ®️。教育大国であるフィンランドで学校教育に取り入れられているほか、世界中のビジネスシーンでの活用も盛んになっているんですよ。

今回は、その「マインドマップ®️を取り上げ、メリットや実際のやり方についてご紹介していきましょう。

マインドマップ®️の基本をおさらい

まずはじめに、マインドマップ®️の概要をご紹介しましょう。

【マインドマップ®️とは?】
マインドマップ®️とは、心理学や脳科学をもとに開発された、「思考を“見える化”するノート法」のこと。頭の中で起こっているプロセスを視覚化することで、思考を客観視できたり、頭が整理されたりするため、勉強や仕事で考えをまとめ、発展させたいときにとても有効です。

【マインドマップ®️の発祥】
マインドマップ®️は、1970年代にイギリスの教育者・トニー・ブザン氏が考案し、BBC教育放送で紹介されたことで世界中に広まりました。「ブザンの奇跡」と呼ばれた、BBC放映のドキュメンタリーでは、イギリスのある小学校で、自尊心をなくし、ヤル気のない問題児たちを対象に、マインドマップを活用した教育を半年間行うというチャレンジを実施。その結果、思考力、表現力などが身につき、成績も大幅アップ、子どもたちは生き生きと目を輝かせて勉強に取り組むようになるという、大きな成果を残したのです。

日本でもここ10年ほどで、マインドマップに関する書籍が多数出版されるようになりました。

【マインドマップ®️の形態】
人間は、頭の中で常に連想を繰り返していますが、その連想ははじめから整理されているわけではありません。

脳には「放射思考」と呼ばれる仕組みがあり、ひとつの情報が別の情報と関連付けられ、またその情報が別の情報へと展開していく……。という具合に、中心の情報から放射状に思考が広がっていくのです。

マインドマップ®️では、そうした放射思考がベースとなっており、中心に据えたテーマをもとに、連想したり、感情を書き込んだりしながら、思考を整理していくのが基本です。ただし、通常のメモや箇条書きとは違って、絵や図、色などを使って描いていくため、最後にはアートのようなマップが出来上がることになります。

開発者のブザン氏は、レオナルド・ダ・ヴィンチやアインシュタインなど天才たちの思考法も研究の参考にしたそうですが、天才の頭の中からヒントを得たノート術にはどんな効果があるのでしょうか。

続いては、マインドマップ®️を使うメリットについてみていくことにしましょう。

マインドマップ®️がもたらす6つのメリット

マインドマップ®️を別の言葉で言い表すなら、「思考の地図」といったところ。自分の考えていることを俯瞰して見れるようになるため、次の6つの能力が育まれるとされています。

①記憶力:学習のテーマをマップ化すると、関連づけられた内容が体系化され、復習もやすくなります。リマインド(復習)を繰り返すことで、記憶が定着していきます。

②集中力: テーマに対して、思考の流れが可視化されることで、やるべきことが明確になり、集中力がアップ。作業効率も上がります。

③問題解決能力:全体を把握できるマップにより、視野を広く持てるようになることで思考も柔軟に。新たな解決策が見つけやすくなります。

④計画性:一枚の紙上で、思考の始まりから終わりが一目瞭然なため、考えをまとめやすく、計画も立てやすくなります。

⑤想像力:“イマジネーション”とはラテン語が語源で「心に絵を描く」という意味。実際に、楽しくマップを描くことでイマジネーションを刺激し、アイディアが湧きやすくなります。

⑥脳の活性化:考える作業は左脳を使うことが多いですが、色や形、想像力を働かせてマップを描くことで右脳も働き、左右バランス良く力が発揮されるため、脳全体が活性化されます。

また、ブザン氏は、著書『マインドマップ FOR KIDS 勉強が楽しくなるノート術』の中で、マインドマップ®️を授業で使うメリットについて、次のように述べています。

◎自発的に興味を持ち、授業をよく聞き、協調性が生まれる
◎授業や発表が、より自発的でクリエイティブな楽しいものになる
◎記憶力がよくなるため、成績アップにつながる

これらのメリットは、学習だけではなく、ビジネスやあらゆる活動で頭の整理をする際にも有効です。子どもの頃から、マインドマップを使いこなせるようになれば、目標や夢を達成するための心強い味方になってくれそうですね。

マインドマップ®️を描いてみよう!

ではここで、ブザン氏の著書をもとに編集部が実際にマインドマップ®️を描いてみることにしましょう。用意するものは3つ、ステップは5つです。

【用意するもの】
  • 白い紙
  • カラーペン
  • 自分の脳


【手順】

①中央にテーマを描く
発展させようとしているアイディアやイメージをまず中心に据えます。

②複数の“枝”を伸ばしていく
連想ひとつにつき、ひとつの枝を追加していきます。

③枝にキーワードを書く
ひとつの枝に、ひとつの単語が原則です。これはマップ(脳内)を組織化し、発展させるために重要なポイントです。

④枝を色分けする
視覚(右脳)と論理(左脳)をリンクさせるために、枝に色をのせていきます。色分けすることで、マップがより見やすく、わかりやすくなります。

⑤絵を描き加える
ことばのイメージを絵にします。映像は潜在意識に入り込み、情報を呼び起こすための視覚的刺激として働きます。

最終的に、思考の論理と、色と絵の視覚が交わることで、自分なりの脳内セオリーが構築され、建設的思考力が発展するのだとか。枝は、連想に伴い、どんどん伸ばしていきましょう。


【描くときの注意点】

①中央のテーマはインパクト強めに!
マップの“顔”となるテーマは、できるだけ脳に強い印象を与えることが大事。紙の中央に、3色以上使用し、目立つように描きましょう。

②できるだけカラフルに!
カラフルな方が脳が活性化し、情報量も増えるため、枝ごとに色を変えるなど、できるだけ多くの色を使いましょう。

③字や線にはイメージによって大きさに変化を
字や線には自分のリズム感や感情表現をのせましょう。枝は曲線で描き、中央から先にいくほど細く。字は重要なものほど大きく立体的に。楽しんで描きましょう!

④何かを覚えるためのマップは「5W1H」からスタート
暗記のためにマインドマップ®️を活用するときは、出発点は中央に暗記のテーマ、最初の枝は、四方に6本(いつ・どこで・だれが・なにが・どうして・どうなった)からスタートしましょう。

「脳は無限の連想マシン」「頭は使えば使うほど個性的になる」というのは、ブザン氏の言葉。つまり、マインドマップ®️を描いて連想を広げることで、眠っていた“潜在脳力”が引き出され、実力を最大限に生かせるようになるというわけです。脳の可能性が広がれば、人生も変わるはず。

まずは「連想ゲーム」のあそび感覚で、お子さんと一緒にお絵かきするように楽しんでみてはいかがでしょうか。

文/長野真弓

[参考]
トニー・ブザン著・神田昌典 訳 (2006), 『マインドマップ FOR KIDS 勉強が楽しくなるノート術』, ダイヤモンド社.ブザン教育協会監修 (2010), 『小学生のためのマインドマップで作文すらすらワーク』, 小学館.
トニー・ブザン バリー・ブザン著・神田昌典 訳 (2005), 『ザ・マインドマップ 脳の力を強化する思考技術』, ダイヤモンド社.
Mindmap.co.jp
マインドマップの学校

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