保育園は何歳まで預けられる?入園させやすい年齢や点数を上げるコツ

保育園は何歳まで預けられる?入園させやすい年齢や点数を上げるコツ

子どもを保育園に入園させる場合、何歳まで預けられるのか気になる方は少なくありません。近年は両親ともに働いている世帯が多く、育児にかけられる時間が短くなっていることから、入園の時期について悩んでいる方も多くいます。
そこで今回は、保育園は何歳まで預けられるのかについて解説します。

また、保育園に入園させやすい年齢や入園するまでの流れ、入園する際に必要となる点数を上げるためのコツも紹介するため、子どもを保育園に入園させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 保育園は何歳まで預けられる?

保育園の入園対象は、0歳から小学校に入学する前までとなっています。

「小学校に入学する前」とは、満5歳を迎えた年度の3月のことです。しかし、小学校の入学式直前まで預かりを行っている保育園も少なくありません。
入園対象となる年齢は保育園によって異なるため、事前にしっかりと調べておきましょう。

一方で、入園できる最低年齢は一律で定められていません。「首が座ってから」「産休明けの生後2ヶ月目以降」など、保育園に入園できる最低年齢は施設によってさまざまです。

なお、保育園と混同されることの多い幼稚園の入園対象は「3歳〜小学校に入学するまで」です。保育園と幼稚園の違いについては、次項で詳しく解説します。

1-1. 保育園と幼稚園の違い

保育園と幼稚園はどちらも子どもを預ける施設ため、混同されがちです。しかし、施設の形態によって費用や保育時間、カリキュラムなどが異なります

ここでは、保育園と幼稚園の違いについて詳しく解説します。

費用

保育園の利用にかかる費用は、世帯年収や住んでいる自治体によってさまざまです。

一方で、公立幼稚園の利用にかかる費用は、自治体によって一律で定められています。また、私立幼稚園も園によって費用が設定されているため、事前に確認しておきましょう。

保育料は住民税の所得割によって確定するため、世帯所得が多い家庭は保育料が高くなる傾向にあります。
しかし、2019年10月から保育料無償化が開始され、3〜5歳は無償化の対象となりました。3歳以上の子どもを入園させる場合は、保育料について気にする必要はありません。
(出典:厚生労働省「幼児教育・保育の無償化について」/https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_01659.html

申し込みの時期

保育園・幼稚園いずれも願書や申込書に記入してから提出します。
4月入園の保育園は10月中旬から願書や申込書の配布がはじまり、11月から12月の間に提出することが一般的です。

幼稚園の場合は、10月に願書や申込書の配布がはじまり、提出は11月1日からとなっています。

保育時間

保育園の保育時間は施設によって異なるものの、多くは7時半〜18時頃です。

一方で、幼稚園の保育時間は9時〜14時となっています。最近では、延長保育を行っている施設も少なくありません。

カリキュラム

保育園は厚生労働省の管轄で、食事や衣類の着脱など、基本的な生活習慣を身に付けることを目的としています。

幼稚園は文部科学省の管轄で、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域がメインとなっており、小学校入学に向けたカリキュラムです。

保護者の負担

保育園は送迎以外で親が園に出向く機会が少ないため、保護者の負担が軽いというメリットがあります。

幼稚園はPTA活動など親が園に出向く機会が多いため、先生や親同士の交流が多く、ママ友が増えるといったメリットがあります。

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2. 保育園に入園させやすい年齢

保育園に入園させやすい年齢は3歳以上です。保育園は0歳から入園できるものの、園やクラス、年齢ごとに定員数が定められています。3歳以上であれば定員数が増え、受け入れできる児童数も増えるため、入園させやすいといえます。

1〜2歳は、3歳以上と比較して定員が少ない傾向があります。1〜2歳の間も保育園に預けたいと考えている場合は、0歳から入園させておくことがおすすめです。

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3. 保育園に入園するまでの流れ

子どもを保育園に入園させる場合、さまざまな手続きが必要となります。スムーズに手続きを行い、子どもを預ける体制を整えるためにも、保育園に入園するまでの流れを理解しておくことが大切です。

ここでは、保育園に入園するまでの流れを詳しく紹介します。

3-1. ①保育園の見学・選択

入園の願書や申込書を提出するために、どの保育園に入園させたいのかを決めておきましょう。

保育園を選ぶ際は、まず市町村役場に行き、施設の募集一覧を確認します。募集一覧で気になる施設があった場合は、施設の説明を受けます。
説明を受けた後、実際に保育園の見学予約をしておくことがおすすめです。10月以降に申込書の提出があるため、春・夏のうちに見学会の予約を行いましょう

3-2. ②入園申込みの提出

保育園に入園の申込みをする際は、下記の書類が必要です。
必要書類は、保育園の見学や市区町村の役所へ行った際に受け取ります。

書類概要
保育施設利用申込書希望の施設や子どもの状態を記入する書類
家庭状況申告書父・母の状況を記入する書類
保護者の状況を証明する書類保育が必要な事由を証明する書類例
勤務証明書・在学証明書・母子手帳
提出書類確認表書類を提出したことを確認するための書類
保育証明書幼稚園などに通っている兄弟がいる場合に提出する書類
住民課税証明書住民登録がない場合や、所得税や住民税が
未申告の場合に提出する書類

3-3. ③入園の審査・選考

入園に必要な書類を提出したら、役所で申請書の内容確認を行います。
記入漏れや不備があると確認の電話や訪問調査があるため、提出前には必ず不備がないかを確認しておきましょう。

申込者数に対して定員に空きがある場合、希望の保育園に入園することができます。希望入所者数が多い場合は、役所や保育園で面談を行います。

結果の通知は自治体によって異なりますが、1月〜2月に郵送で届くことが一般的です。合否の結果が遅い場合は自治体に相談しましょう。

3-4. ④面接・健康診断・説明会

合格後は入園予定の保育園で面接や健康診断、入園に関する説明会に参加します。面接や健康診断で問題がなければ、4月からの入園が確定です。

面接・健康診断後は、保育園からの詳細な連絡を待ちます。

入園後に後悔しないためにも、説明会はしっかりと聞いておきましょう。

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4. 保育園に入園するための点数を上げるコツ

入園の審査・選考の際、保育園側は保育の必要性をポイント化し、その点数で入園させる子どもを選びます。そのため、希望する保育園に入園するためには、点数を上げておくことが重要です。

点数は大きく分けて「基準指数」と「調整指数」の2種類に分類されます。
基準指数は、保護者の就労状況や健康状態を参考にポイント化します。また、調整指数は、家庭の状況によってポイントを加点・減点します。

ここからは、保育園に入園させるために点数を上げるコツを2つ紹介します。

4-1. フルタイムで働く

母子家庭や共働きの入園希望者のほうが保育の必要性が高いため、両親ともにフルタイムで働いていない場合は入園の選考に落ちる可能性があります。
希望している保育園に子どもを入園させるためにも、可能な限り両親共にフルタイムで働きましょう。

フルタイムの仕事に就くことが困難な場合は、パートとして1日4時間以上働くことで、入園するための点数を上げることができます
実際に、保育園の入園の点数を高めるためにフルタイムで働いたり、フルタイムで働ける職場に再就職したりする方も少なくありません。

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4-2. 認可外保育施設を利用する

認可外保育施設を継続的に利用している場合、加点の対象となるケースがあります。また、ベビーシッターの利用も加点の対象となります。
中には就労のための一時保育を加点対象としている自治体もあるため、自分の住んでいる地域の情報を確認しておきましょう。

人気のある保育園に入園させたい場合は、認可外保育施設やベビーシッターを一年程度利用してから申込むと合格する可能性が高まります。

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まとめ

保育園は、0歳から小学校に入学するまでの期間であれば、いつでも入園することが可能です。

しかし、2歳までの定員は少ないため、2歳までに入園させたい場合は基準指数と調整指数を高めておきましょう。入園に必要な点数を高めるためには、両親がフルタイムで働いていることが重要です。

保育園の入園の申込書の提出は秋に開始することが一般的です。希望する保育園に入園させたい場合は、春〜夏の間に入園に向けた準備を行いましょう。

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