書籍紹介『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』子どもにとって本当に怖いのは無表情!?

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【ほいくらし本棚|オススメの1冊】『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(天野ひかり 著・汐見稔幸 監修)

大人同士の会話ではスムーズに伝わったことも、子ども相手となるとなかなか伝わらない……。そんなふうに感じる場面は、よくありますよね。でも、それは仕方のないこと。どんなにおしゃべりが上手な子どもでも、この世に生まれてまだ数年しか経っていません。何十年も生きてきた大人に比べたら、圧倒的に語彙が少ないし、コミュニケーション能力だって未熟です。

だからこそ、大人は「子どもと会話するときのコツ」を身につけて、お互いがストレスを感じないように、会話の道筋をつけてあげる必要があります。そして! そのテクニックをわかりやすくまとめた一冊が、今回ご紹介する『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(サンクチュアリ出版)です。

愛情だけでは気持ちは伝わらない——。「大人の声かけ」こそが子どもの自己肯定感を育む唯一の手段

本書は、こんなドキッとするひと言から始まります。


断言しましょう。
子どもとの会話には「コツ」が必要です。
「愛情」だけではダメなんです。
なぜなら愛情は、会話のコツがわかって、初めて伝わるものだからです。
引用:『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(天野ひかり 著・汐見稔幸 監修/サンクチュアリ出版

愛情さえあれば、こちらの気持ちはきっと伝わる——。そう信じてはいるものの、実際に子どもと接していると「どうして何度言ってもわからないの!」とイライラしたり、「全然話を聞いてくれない……」と無力感におそわれたりすることもしばしば。そんなときは、「愛情が足りていないのかも」と思ってしまいがちですよね。

けれど、その考え方は間違い。愛情があって、子どもと真剣に向き合っているからこそ、うまくいかないことに悩んでしまうのです。だとしたら……。子どもとの会話するときには、どんなことを心がけるべきなのでしょう。

本書によると、「親のいちばん大切な役割は、子どもの自己肯定感を育てること」だといいます。さらに、自己肯定感を鍛えるには「親の声かけ」が何よりも重要だ、とも。これは、親であれ、保育者であれ、“子どもにかかわるすべての大人に通じること”だそうなので、ぜひ覚えておきたいですね。

では、具体的にどんな会話で声かけをし、コミュニケーションをとればいいのか? 続いては、本書に書かれた「会話のテクニック」についてご紹介していきましょう。しっかり読んで実践すれば、驚くほどスムーズに、子どもとの会話を楽しめるはずですよ。

今すぐ実践! 子どもと会話するときに覚えておきたいテクニック

著者の天野ひかりさんは、フリーアナウンサーとして活躍するかたわら、自身の子育て経験を生かして、子どものコミュニケーション力を伸ばす講座などを主宰している人物。もちろん本著にも、「人に伝わる伝え方」のコツや、よくある「困ったシチュエーション」別の会話の実践例がたっぷりと書かれています。

その中で、とくに印象的だったのは「子どもにとって本当に怖い顔は『無表情』。怒った顔ではないのです」という一文。天野さんによると、子どもは言葉からではなく、表情や態度、しぐさから情報の8割を受け取っているそう。だからこそ、ほめるとき、叱るとき、真剣に話を聞いてもらいたいときに、発言の内容と表情が一致していないと、子どもは混乱してしまい、こちらの伝えたいことがきちんと伝わりません。

つまり、無表情では「これは良いことなのか・悪いことなのか」の判断材料がなくなってしまうので、会話が成立しにくくなるということ。逆にいえば、意識的に表情をしっかりと作ることこそが「きちんと伝わるための工夫」なのです。

ほかにも、「会話の目的を明確にする」「子どもの言葉をくり返す」「子どもの気もちを言葉に置き換える」など、すぐに役立つ具体的なアドバイスもたくさん。「自分はこれができていないな」と思えるポイントを重点的に意識すれば、あなたのコミュニケーション能力がぐんとアップし、子どもとの会話はもちろん、さまざまな人間関係を円滑にするための手助けにもなりそうです。

ほいくらし本棚|オススメ一冊

『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』

著者名:天野ひかり 著・汐見稔幸 監修
出版社:サンクチュアリ出版
2016年6月1日発売

文/保育ライター野口 燈

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