書籍紹介『何もしない習慣』疲れてから休むのではなく、疲れる前に休むことが大切な理由

書籍紹介『何もしない習慣』疲れてから休むのではなく、疲れる前に休むことが大切な理由

保育の最新情報や役立つ知識をゆる~く配信中!
Twitterをフォローはこちら!

毎日忙しく過ごしていると、ちょっとした身体の不調や気分の落ち込みくらいは、見て見ぬ振りをしてやり過ごしてしまいがちです。また今は、コロナ禍において、これまで築き上げてきた生活習慣や人間関係が大きく変わってしまい、自分が思っている以上に身体と心に負荷がかかっているケースもあるでしょう。

今回ご紹介する書籍『何もしない習慣』(KADOKAWA)では、現代人が抱える問題を根本から解決する「上手な休み方」を提案しています。忙しい保育士のみなさんもすぐに取り入れられるコツが満載なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「○○し過ぎ」が引き起こす深刻な問題を解決するには?

保育の仕事は楽しくてやりがいもあって、毎日充実しているはずなのにーー。何だか最近疲れが取れにくい、ストレスがうまく発散できずに溜まっていくばかり、仕事中のミスが増えた、子どもたちと全力で遊ぶことができない……などの悩みを抱えている保育士の方が増えてきています。

疲れやストレスを感じたとき、その発散法は人それぞれです。甘いものを食べる、お酒を飲む、とことん寝る、ネットで動画を観たりSNSをチェックしたりするのも、ストレス解消に一役買っているでしょう。

しかし、これらの行動によって一時的にスッキリしても、疲れやストレスの根本を絶つことはできません。それどころか、ただダラダラと過ごすことで身体はさらにダルくなり、頭はぼんやり気持ちはどんより、休んだはずなのにちっとも疲れが取れていない、ということも。

連載「食べるをもっと好きになろう」でおなじみの栄養士・笠井奈津子先生は、新刊『何もしない習慣』(KADOKAWA)の中で次のように指摘しています。

働き過ぎや頑張り過ぎ、食べ過ぎや夜ふかしのし過ぎなど、「し過ぎ」は体にとって負担になることばかり。また、テレビの観過ぎやスマホのチェックのし過ぎなどにより、他人軸の情報につねに振り回されてしまいます。 ただでさえ余裕のない生活なのに、わたしたちは無意識のうちに「なにか」をし過ぎて疲れているのです。

引用:『何もしない習慣』(笠井奈津子 著/KADOKAWA)

保育士という仕事上、厳しい労働環境のなか、無理をして日々の業務をこなしている人も多いはずです。また、職場のリアルな人間関係での悩みに加え、SNSで目にした友人の幸せそうな姿と自分を比べて劣等感が芽生えることも、現代を生きる私たちを悩ませる一因になっています。

本書で笠井先生が提案するのは、「疲れてから休む」のではなく「疲れる前に休む」こと。休むという行為に罪悪感をもたずに、毎日の生活の中で意識的に休む時間をつくり出し、自分と向き合う時間に充てることが大切なのだと説いています。

「自分のトリセツ」があれば人生はもっと豊かになる!

周りの人たちに必要とされることを優先し、自分の感情や思考を合わせ過ぎて疲弊してしまう状態を「過剰適応」といいます。保育士のみなさんはとくに、子どもたちや保護者、同僚に対して気を遣いすぎて「過剰適応」の状態に陥っているのではないでしょうか。

人に合わせて自分の気持ちを抑え込んでしまうと、次第に本当の「自分らしさ」を見失い、幸福感や充実感を得られずにストレスにつながってしまいます。ただしこのタイプの人は、疲れを感じていたり眠れなかったりしても、「こうしてずっと頑張ってきたから、こういうものだろう」と思ってしまうのだそう。

そのうえ周りの人からはうまくやっているように見えるため、ますます頼られてしまい、その期待に応えようとさらに頑張って無理をしてしまうのです。仕事中は子どもや保護者への対応が中心となるのは当然ですが、仕事が終わってからも気持ちを切り替えられずに「他人軸」で動くことが癖になっているのなら、自分自身としっかり向き合う時間をつくる必要があるでしょう。

休むための習慣づくりにおいて、大切なのは1日の行動を「見える化」すること。1日の時間軸に沿って、睡眠と食事の時間や内容を記録し、さらに仕事やプライベートの行動内容を記入することで、生活全体を俯瞰して見られるようになります。

まず「いまの自分の行動(状態)」を書き出して、客観的に把握しながら自分の時間の使い方を見直していく。そうして積み重なった自分だけのエビデンスが「自分のトリセツ」であり、これさえあれば少しずつ、「疲れない」「ストレスをためない」選択ができるようになります。

引用:『何もしない習慣』(笠井奈津子 著/KADOKAWA)

「自分のトリセツ」は、いわばお守りのようなもの。問題が起きたときに素早く対処するには、誰よりも自分のことを理解している「トリセツ」の存在が欠かせません。1日の行動を書き込むワークシートの記入例や、上手な休み方の具体的なノウハウを知りたい方は、ぜひ本書をご一読ください。自分自身を知り、どう改善すればよりよい毎日を送ることができるか、そして人生をより豊かにするにはどうしたらよいか、これまでぼんやりと考えてきたことがクリアになるのを実感できるでしょう。

ほいくらし本棚|オススメ一冊

何もしない習慣

著者名:笠井奈津子
出版社:KADOKAWA
2021年9月29日発売

お得な情報や最新コラムなどをいち早くお届け!ほいくらし公式LINE
友だちに追加する
保育の最新情報や役立つ知識をゆる~く配信中!ほいくらし公式Twitter
園での遊びや催し物など有益な情報をお届け!ほいくらし公式Instagram