書籍紹介『だるまちゃんと楽しむ 日本の子どものあそび読本』大人も子どもも楽しめる日本の伝承遊びを集めた名著

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『からすのパンやさん』や「だるまちゃん」シリーズでおなじみの絵本作家、加古里子さん。2018年に92歳でこの世を去るまで、600冊にも及ぶ児童書や日本の伝承あそびにまつわる本を発表してきました。本書は、1967年に出版された『日本伝承のあそび読本』から選りすぐったあそびに加え、現代の子どもたちにも合わせた新しいあそびを紹介した一冊です。その数なんと109種類! 今すぐ使えるあそびのヒントが満載ですよ。

加古里子が日本の子どもたちに伝えたかった「あそびの原点」

現代社会に生きる子どもたちは、コロナ禍以前より「昔ながらのあそび」に触れる機会が激減していました。その背景には、核家族化が進み、田舎に住むおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に遊ぶという体験が減ってしまったことや、おもちゃや情報があふれたこの時代では、より刺激的なあそびが求められるようになってしまったことなどが挙げられます。

とはいえ、保育士として働くみなさんは知っているはず。特別な道具を用意したり、お金をかけたりしなくても、ちょっとの工夫と知恵さえあれば、子どもは無限にあそぶことができるということを。

一歩外に出ると、木の実や草花、砂や石ころなど、子どもは何でもおもちゃにして楽しくあそびます。一方、制約がある中で室内遊びを強いられたとしても、折り紙一枚、紐一本だけでも工夫してあそぶことができるのです。

子どもの身のまわりや家の中には、段ボールの空きばこやわりばし、食器や布など、いろいろな材料があります。ときには道具も用いて細工や工作をしてゆくのは、そのとちゅうの困難や苦心をのりこえるよろこびと、できたものであそぶうれしさがいっぱいの、すばらしい楽しみの泉となるものです。

引用:『だるまちゃんと楽しむ 日本の子どものあそび読本』(加古里子 著/福音館書店)

本書『だるまちゃんと楽しむ 日本の子どものあそび読本』では、絵本作家として数々の名作を生み出してきた加古里子さんが、日本に昔から伝わる素朴なあそびをたっぷりと紹介しています。オールカラーでわかりやすい図解もあり、日々の保育に役立つあそびばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。

現代まで子どもたちに受け継がれるあそびには理由がある

「だるまちゃん」シリーズでおなじみの“だるまちゃん”や“てんぐちゃん”も登場し、さまざまなあそびを紹介している『だるまちゃんと楽しむ 日本の子どものあそび読本』。大人にとっては懐かしく、子どもにとっては新鮮な驚きを与えてくれる一冊です。本書は7つのジャンルに分かれています。

①草花や木の実のあそび
②紙をつかうあそび
③いろいろ工作のあそび
④絵や形をかくあそび
⑤野はらや広場でのあそび
⑥手やゆびのあそび
⑦あやとりあそび

花かんむりや笹舟、新聞紙のかぶと……。昔の子どもたちは、いつの間にかこれらの作り方を覚えていました。毎日の暮らしやあそびの中で、祖父母や両親、兄、姉、そして近所に住む年上の子どもたちから教えてもらい、受け継いできたのです。

そもそも、日本に伝わる昔ながらのあそびとは、その時代ごとの子どもたちが考えて、作り出したものです。昔の子どもたちが、創意工夫を重ねて編み出したり、自然の中で偶然に発見したりして、「おもしろい!」「みんなに教えてあげよう!」と思って伝わったものばかりなのではないでしょうか。

落ちているどんぐりを見て、つまようじを刺したらこまになる! とひらめいた一人の子どもの発想が、今につながっているーー。そう考えると、現代を生きる子どもたちが新しい遊びを生み出し、それを後世に伝えていくことで、何十年後には「昔のあそび」として未来の子どもたちに受け継がれていく可能性もあります。

子どもたちが大人になったとき、「保育園の先生に教えてもらったあそび、楽しかったな」「保育士さんと一緒に考えたあそび、忘れられないな」と、わが子や近所の子どもに語り継いでいってくれたら、保育者としてこんなに嬉しいことはないのではないでしょうか。

ほいくらし本棚|オススメ一冊

だるまちゃんと楽しむ 日本の子どものあそび読本

著者名:加古里子
出版社:福音館書店
2016年12月25日発売

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