【製作】秋の花「コスモス」をテーマにした製作・遊び3選
「秋桜」とも書かれるコスモス。街中でも見かけることがあり、子どもたちにも親しみのある花の一つですね。一般的に多く見られるのは秋咲きのコスモスで、10月~11月頃が見ごろです。夏咲きのコスモスは、7月頃から見られるようです。
コスモスが咲く時期にあわせて、保育園や幼稚園でもコスモスをテーマにした製作あそびを楽しんでみてはいかがでしょうか。折り紙やストローなど、身近な素材を使って楽しめる、コスモスの製作あそびを3つご紹介します。
ねらいの例
コスモスをテーマにした製作あそびに設定できる、ねらいの例を紹介します。子どもたちの興味や発達段階にあわせて設定してくださいね。
- 製作あそびを通して、秋の季節を感じる
- はさみの扱いに気をつけながら、直線切りをする
- 絵の具やクレヨンを使用して、自由に表現することを楽しむ
- 友だちや保育者と協力しながら作品作りをすることで、達成感を味わう
折り紙で切り貼りコスモス
はさみを使用して、直線切りの練習ができる製作です。折り紙の折り方も簡単なので、幼児クラスでは折り紙を折る、はさみで切る、貼り合わせるという工程を経験できますよ。作ったコスモスを壁面装飾にしたり、他の製作物と組み合わせたりして作品作りをするのもいいですね。
■用意するもの
- 折り紙(1枚で4つのコスモスが作れます)
- 丸シール(黄)
■作り方
①折り紙で長方形を作るため、半分に4回折る。すべて広げると以下のような折り線ができる。
②折り線に沿って、はさみで切る。
③切った折り紙2枚を十字型に重ねて、のりづけする。
④十字型にした折り紙を、2組重ねてのりづけする。
⑤中央に丸シール(黄)を貼る
(※折り紙や画用紙を丸形に切ったものでも代用可)
■アレンジ
・ピンキングはさみ(刃がギザギザのはさみ)で花びらの両端を切ると、よりリアルな花びらの形になります。
・ペンなどを使用して、花びらの先端に巻きつけて丸みをもたせると、立体感のある仕上がりになります。
・完成したコスモスは、他の製作物の装飾にもおすすめです。
お花紙でふわふわコスモス
お花紙の素材感を楽しめる製作です。壁面に飾ると、画用紙よりも立体感が出て、素敵なコスモス畑になりますよ。保育者が作って装飾してもいいですが、子どもたちができる部分は一緒に取り組んで、みんなで保育室に飾るのもいいですね。
■材料
- お花紙
■作り方
①お花紙をお好みの大きさに切っておく。
※そのままのサイズ、1/2サイズ、1/4サイズがおすすめ
②長方形のお花紙を半分に折る。さらに2回、縦半分に折り、均等な折り線をつける。
③お花紙を広げて、折り線の部分にあわせて、じゃばら折りしていく。
④中央をホチキスでとめる(またはヒモで結ぶ)。
⑤じゃばら折りの溝部分3カ所に切り込みを入れて、花びらを4枚に分ける。
※反対側も同じ。
⑥花びらが均等に広がるように、押しつぶしながら広げていく。
⑦お花紙(黄)を小さめに切っておき、丸めてコスモスの中央にのりづけする。
■アレンジ
・花びらの先端に小さく切り込みを入れると、よりリアルな花びらの形になります。
・画用紙(緑)を細長く切って組み合わせると、簡単にコスモスの茎を作ることができます。
・コスモスの花と茎を組み合わせて壁面に飾ると、秋の壁面装飾になりますよ。
ストロースタンプコスモス
ストローにはさみで切り込みを入れると、コスモスの花びらのような形になります。身近な素材をアレンジして、絵の具でのアートを楽しんでみましょう。上手にスタンピングできるコツもお伝えします。
■材料
- ストロー
- 画用紙
■作り方
①ストローの先端に、はさみで8カ所、深さが均等になるよう切り込みを入れる。
※コツは、ストローが花の形に広がる程度に、できるだけ浅く切り込みを入れることです。切り込みが深すぎるとうまく全体に絵の具がつかず、花の形になりません。
②切り込みを入れたストローに絵の具をつけて、画用紙にスタンピングする。
※水分を加えた絵の具を使用しましょう。水分が少なすぎると、うまくストロー全体に絵の具がつきません。
■アレンジ
・スタンプが乾いたら、クレヨンや色えんぴつを使ってお絵描きしてみましょう。
・最初は自由にスタンプすることを楽しみ、慣れてきたら作品作りに挑戦するのがおすすめです。
まとめ
同じコスモスをテーマにした製作でも、さまざまな技法や素材を使って楽しむことができます。コスモスの花びらの数、色の種類、咲いている場所など、子どもたちと話しながら進めると、身近な自然への興味がより深まるかもしれません。製作あそびを楽しみながら、秋の季節を感じてみてくださいね。