【製作】立体で作る!秋の果物に関する製作3選

【製作】立体で作る!秋の果物に関する製作3選

秋といえば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、そして……収穫の秋!
今回は、保育園や幼稚園で使える、秋に旬をむかえる果物3つの製作をご紹介します。
3つの中から好きな果物を選んで作っても、3つ全部作っても、壁面として飾っても楽しめる内容になっています。ぜひ、子どもたちの年齢に合わせて作ってみてくださいね。

なぜ”収穫の秋”っていうの?

・収穫の秋の由来

そもそも、なぜ秋だけが”収穫の秋”といわれるのでしょう?もし、子どもたちに聞かれたら、みなさんはどのように説明しますか?
収穫の秋の由来は昭和40年ごろまでさかのぼります。現在はビニールハウスなどで作物が育つ環境を調整することができますが、昔は季節に合わせて作物を収穫していました。そのため、季節によって収穫できる量にも差があったのです。
そんななか、四季(春夏秋冬)のなかで一番食べ物を豊富に収穫できる季節が”秋”だったことから、”収穫の秋”や”食欲の秋”といわれるようになったそうですよ。
子どもたちに由来を伝える際には

  • 昔の作物の育て方や収穫の仕方などを写真など見せながら説明する
  • なぜ秋は作物を豊富に収穫できたのか

などを子どもたちに伝えたり一緒に考えたりすることで、作物が育つことに興味を抱いたり、深く理解することができるかもしれませんね!
説明するときには当時の写真などを添えるとよりわかりやすく、低月齢の子どもたちもイメージできて伝わりやすいですよ。

秋に収穫できる果物は?

秋に収穫できる代表的な果物は以下の通りです。

  • ぶどう
  • りんご など

保育園で秋の制作を取り入れる際の導入やねらい

制作活動の前に導入として使える遊びをご紹介します。
年齢やクラスの雰囲気に合わせて活用してみてくださいね。

絵本や紙芝居

果物が描かれている絵本を事前に用意しておくと、子どもたちもイメージがわきやすいのでおすすめです。果物によっては、木や枝だけでなく、ぶどうのように蔓(ツル)を伸ばして育つものもあることなども一緒に伝えられると良いですね。

実際に触れてみる

果物が手に入るのならば、実際に見て触れるのもおすすめです。保育園で給食を提供している場合は、給食の先生と連携して、果物を観察する時間を設けてみましょう。

果物によって感じる重さや匂いなども全然違いますよね。実際に見る、触れる、嗅ぐなど五感を使うことで、子どもたちの興味関心がかきたてられます。ぜひ本物に触れて、子どもたちがどう感じるのかを聞いてみてください。製作時のアイデアにもつながります。

ねらい

【乳児】

  • 果物の種類を知る
  • 手先を使って作ることを楽しむ など

【幼児】

  • 秋の果物について知る
  • 収穫の秋といわれる由来を知る
  • 道具を使い、取り組む  など

秋の果物を作ってみよう!

では、実際に秋の果物の製作物を紹介します。ぜひ活動の参考にしてみてくださいね。

ぶどう作り

■用意するもの

  • 画用紙
  • 両面テープ
  • お花紙(ぶどうの色に近いものを2色程度)

■作り方

①土台の画用紙をぶどうの形に切っておく

②画用紙の裏に両面テープを貼りつける。

③お花紙の色を選び、丸めていく

④丸めたお花紙を両面テープの部分に貼りつける

⑤画用紙でぶどうのヘタを作り、貼りつける

■ポイント

・幼児向けにする場合は、2の両面テープを貼る際に、子どもたちと一緒に好きなところに貼ってもらうと個性が出ますよ。
・乳児、幼児クラスともに画用紙の土台を利用して、お花紙以外のアレンジも可能です。

例えば、絵の具を使用して指スタンプをしたり、トイレットペーパーの芯をスタンプ代わりにしたりするなど、工夫次第でさまざまなぶどうの作品が出来上がります。

柿作り

■用意するもの

  • 折り紙
  • 新聞紙やチラシなど
  • 画用紙
  • テープ
  • 麻ひもやリボンなど

■作り方

①新聞紙やチラシなどを丸める

②丸めた新聞紙やチラシを画用紙で包む

③包んだ部分をテープで留める

④画用紙でヘタを作り中央に穴を開けてひもを通す

⑤ヘタをテープで固定する

■ポイント

・画用紙の色はオレンジ寄りの色味(濃いオレンジや薄めのオレンジなど)を複数用意し、子どもたちに選んでもらうことで個性豊かな柿が出来上がりますよ。
・丸めることが難しい年齢の場合は、保育者が手を添えて一緒に取り組んでみてください。

りんご作り

■用意するもの

  • ラップ
  • 折り紙
  • 画用紙
  • テープ

■作り方

①折り紙を丸める

②折り紙をラップで包む

③画用紙でヘタを作り、テープでつける

■ポイント

・ヘタの部分の形は年齢に応じて子どもたちに任せてみましょう。例えば、一回切りの練習として、ヘタの形に切りやすいよう、長方形に切った画用紙を用意しておくのもひとつの方法ですよ。
・ラップ以外にも透明の袋を活用することもできます。
・折り紙の色は赤りんご・青りんごなど好きな色を選べるようにすると、子どもたちもより楽しめます。

製作した果物を使ったごっこ遊び

製作した果物を使って、果物屋さんごっこや果物狩りを楽しみましょう。

  • 果物屋さんごっこ

グループを作り、子どもたちが作ったものを商品として並べます。店員役とお客さん役で交互にお店屋さんごっこを楽しんでみましょう。お買い物袋やお金、実際に食べる場所なども用意すると、ごっこ遊びがより盛り上がります。

  • 果物狩り

壁にそれぞれの果物を飾って果物狩りを楽しんでみましょう。
壁面に貼りつける際には、子どもたちの力でも取れるような強度や位置に貼りつけることがポイントです。
また、壁面に直接に貼るのではなく、果物にひもなどをつけてひもの部分を貼るようにすると、実際に果物を狩っている雰囲気も味わえますよ。

まとめ

いかがでしたか?子どもたちの興味関心に合わせて、導入〜製作までたっぷり楽しめる果物の製作。子どもたちが作った作品を使用して次の遊びに発展させたり、壁面飾りとして楽しんだりといろいろな楽しみ方があるので、ぜひ試してみてくださいね。

保育士
福島県出身、都内在住。4大卒業後、認可保育園と児童発達支援施設で勤務。

「子どもたちや大人にもっと寄り添ったサポートがしたい」という想いから、結婚を機に独立。

現在は育児と両立し、保育者コミュニティ#HUGの運営 、
ベビーシッター、ライター、メディア、企業企画協力など、保育を軸とした自分らしい働き方を実践中。

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