デカルコマニーとは? 具体的なやり方や壁面製作アイディア

保育現場で大活躍の「デカルコマニー」。画用紙で絵の具を挟んで転写することで、左右対称の模様を作り出す技法です。この記事では、デカルコマニーの基本的なやり方や、壁面アイディアをご紹介します。ぜひ取り入れてみてくださいね。
デカルコマニーとは?
デカルコマニーには、フランス語で「転写する」という意味があります。画用紙に絵の具を乗せて半分に折り、色を転写させるように押しつけます。画用紙を開くと、左右対称の不思議な模様が完成…! 色が混じり合う様子や、予想もできない模様ができあがるワクワク感を楽しめる芸術技法です。
保育製作にデカルコマニーを取り入れるねらい
保育園での製作活動にデカルコマニーを取り入れるねらいには、以下のようなものがあります。
- さまざまな色に触れて色彩感覚を養う
- 自由に表現する楽しさを味わう
- 色が混ざり合う様子を楽しむ
- 模様を観察しながら想像力を膨らませる
- 指先で絵の具の感触を味わう
デカルコマニーのやり方
ここからは、デカルコマニーの基本的なやり方を写真つきで解説します。
【準備するもの】
- 画用紙
- 絵の具
- 筆
【作り方】
①画用紙を半分に折って折り目をつける
②画用紙に絵の具を乗せる
③画用紙を半分に折って絵の具を押し当てる
④画用紙を開く
【ポイント】
- 絵の具はチューブから直接しぼり出してもOKです
- 絵の具を乗せる位置によって模様が変わります
- 絵の具が乾く前に転写しましょう
デカルコマニーで作る壁面アイディア
ここからは、デカルコマニーの技法を使って楽しむ、壁面のアイディアをご紹介します。
ちょうちょ
春にピッタリの「ちょうちょ」のアイディアです。画用紙の折り目部分に縦に絵の具を乗せ、ちょうちょの胸・腹を表現するのがポイント! 最後に触覚を描き加えれば完成です。
チューリップ
ちょうちょといっしょに描きたい「チューリップ」のアイディアです。ピンク色や黄色、紫色など、さまざまな色でチャレンジしてみてくださいね。
いちご
甘くておいしい「いちご」のアイディアです。赤色の絵の具の間に小さく黒色を乗せることで、タネを表現できます。
風船
何色を使ってもかわいく仕上がる「風船」のアイディアです。絵の具を乗せるときは、転写したときに丸くなるよう意識するのがポイントです。
虹
意外と簡単にチャレンジできる「虹」のアイディアです。各色、半円を描くように画用紙に乗せていきます。色が混ざることで、リアルな虹に仕上がります。
ひまわり
夏にピッタリの「ひまわり」のアイディアです。中心に茶色、そして茶色を囲うように黄色の絵の具を乗せていきます。カブトムシを添えてもかわいく仕上がります。
アイスクリーム
冷たくておいしい「アイスクリーム」のアイディアです。下部分は茶色でコーンを、上部分は好きな色でアイスクリームを描いていきます。
どんぐり
秋にピッタリの「どんぐり」のアイディアです。2色の茶色を使って、どんぐりの帽子も描きます。丸くなるように絵の具を乗せるのがポイントです。
かぼちゃ
ハロウィンの時期に取り組みたい「かぼちゃ」の製作アイディアです。ハロウィンらしさを出すためにオレンジ色で彩るのもおすすめです。
クリスマスツリー
12月には「クリスマスツリー」のアイディアがおすすめです。緑色の絵の具は、三角に広がるように意識しながら乗せていきます。一番上には、星をイメージした黄色の絵の具を忘れずに!
だるま
お正月におすすめなのが「だるま」のアイディアです。顔の部分に色がつかないよう、工夫しながら絵の具を乗せていきます。最後に目を描き加えれば完成です。
まとめ
この記事では、デカルコマニーの基本的なやり方や、おすすめのアイディアをご紹介しました。自然にできる不思議な模様を楽しむのもおすすめですが、左右対称になる転写の特徴を活かして、好きな絵を描くのもおすすめです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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