【行事・制作アイディア】夏の壁面製作―製作遊びで海を表現してみよう―

【行事・制作アイディア】夏の壁面製作―製作遊びで海を表現してみよう―

夏といえば、海やプール、水遊び……と、川や海にいる生き物について触れる機会も増えてきますよね。さまざまな生き物について考えながら製作を楽しみ、夏らしい装飾を作ってみませんか。魚、くらげ、カメなど、子どもたちそれぞれが作った生き物を、すずらんテープに貼りつけることで、海をイメージした室内装飾としてまとめることもできますよ。子どもたちの自由な発想で作ってみてくださいね。

夏の壁面製作 ねらいの例

海の製作遊びに設定できるねらいの例としては、次のようなものがあります。子どもたちの興味関心や発達段階にあわせて設定していきましょう。

・海の生き物について知る
・自由に表現することを楽しむ
・製作を通して夏の季節を感じる
・絵の具の感触を楽しむ
・はさみの正しい使い方を知る
・身近な素材や道具を使って表現することを楽しむ
・指先を使ってすずらんテープの感触や割くことを楽しむ

夏の壁面製作~魚編

画用紙で魚型の台紙を用意すれば、さまざまな技法で装飾を楽しむことができます。はさみが使えるなら、子どもが自分で台紙を切ってみても良いですね。

①画用紙を魚の形に切っておく。
②シールを自由に貼る。

・丸シールを縦半分に切ると、ウロコのような形を表現できます。
・子どもの手の大きさにあわせたサイズのシールを用意しましょう。
・クレヨンが使えるようであれば、目や模様を描き込んでみましょう。

①子どもの手に絵の具(またはスタンプ)をつけて、画用紙に手形をとる。
②乾いたら画用紙を魚の形に切り取り、手形を魚の模様に見立てた装飾をする。

目のシールを貼る、パーツを描き込む、はさみを使って手形を切り取るなど、子どものできることにあわせて一緒に製作してみましょう。

①画用紙を魚の形に切る。
②クレヨンや絵の具、水性ペンなど、好きな道具を使って自由にお絵描きする。

魚だけではなく、船や砂浜など海に関連したものを用意するとより華やかになりますよ。

【参考】
魚食普及推進センター
ぬりえやさんドットコム

夏の壁面製作~くらげ編

ゆらゆらと不思議な動きをするくらげ。すずらんテープを使って、独特の透明感や動きを表現してみましょう。

①画用紙や折り紙を、くらげの傘の形に切る
②適当な長さに切ったすずらんテープを数枚貼りつける。
③すずらんテープを割く。

①手のひらに絵の具(またはスタンプ)をつけて、画用紙に手形をとる。
②乾いたら切り取り、目を描き込む。

手形の指先部分にお好みですずらんテープを貼りつけると、くらげのゆらゆらとした雰囲気が表現できます。

夏の壁面製作~カメ編

①折り紙をちぎる。または、はさみで切る。
②紙皿を裏返し、甲羅に見立てて切った折り紙をのりづけする。
③画用紙で顔と手足、しっぽを作り、紙皿に貼りつける。

子どもの発達にあわせて、「ちぎる」「はさみの直線切り」などの工程を手伝ってもらいましょう。

①紙皿の裏面に、クレヨンで甲羅の模様を描く。
②模様を描いた上から、絵の具で色をつける。

模様は想像で自由に描いてもいいですし、図鑑などを見ながら本物をまねして描いてみてもいいでしょう。

夏の壁面製作~壁面装飾アレンジ

さまざまな生き物が作れたら、最後に子どもたちの作品をまとめて装飾してみましょう。すずらんテープを使用することで、簡単にまとめることができ、海のようなイメージで仕上げることができます。

【装飾方法】

①飾る場所にあわせて、すずらんテープを好みの枚数、長さにカットする。
②セロハンテープや両面テープを使って、すずらんテープの好きな場所に作品を貼りつける。
③保育室や廊下など、好きなところに固定して飾る。

すずらんテープは縦・横どちら向きでも飾れます。縦にすると、上から吊るすこともできますよ。横にする場合は、中間がたるまないよう、適宜テープや画びょうで固定しましょう。

まとめ

今回は魚、くらげ、カメの3種類の作り方を紹介しましたが、子どもたちと絵本や図鑑を見ながら、「他にも海にはどんな生き物がいるかな?」と話し合ったり、さまざまな素材や廃材を用意しておき、「何を使って作ろうかな?」と一緒に考えてみるのもおもしろいですよ。自由に製作して、夏の製作を楽しんでくださいね。

保育士
大学卒業後、幼稚園教諭、保育士として勤務。さまざまな子どもや保護者、保育者と関わる中で「園という枠を超えて、より親密なサポートがしたい」と考え、個人での活動を開始。ベビーシッターやリトミック教室での仕事を経験し、現在はフリーランス保育士として、子育てをしながら保育者や親子向けの情報発信、講座等を行う。
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