「春の七草」どう伝える?親しみを持ってもらうためのアイテム3選

「春の七草」どう伝える?親しみを持ってもらうためのアイテム3選

「せり・なずな、ごぎょう・はこべら・ほとけのざ、すずなすずしろ・これぞ七草」と、短歌のリズムで口ずさむ春の七草。日本らしい風情のある伝統ですが、春の七草をしっかり理解できている人は少ないのではないでしょうか?

また、子どもたちにその風習を伝えるのもとても難しいものです。この記事では、春の七草に親しみを感じてもらうため製作アイディアをご紹介します。子どもたちに興味を持ってもらえるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

春の七草は「1月7日」の七草粥で取り入れよう

中国と日本の風習が合わさってできた「七草粥」。春の七草を入れたお粥のことで、古くから1月7日に食べる伝統があります。若菜摘みで集めた新芽を食べることで、無病息災を願います。

1月7日の給食に七草粥を取り入れる保育園も多いため、前日や当日には七草粥の由来を伝えておきたいですね。春の七草や七草粥について分かりやすく説明するためには、以下のポイントをおさえておくことが大切です。

  • 1月7日には昔から七草粥を食べること
  • 七草粥は7種類の野菜が入っていること
  • 春の七草を食べると健康でいられること
  • 七草粥の内容は地域によって違いがあること

春の七草を覚えられるよう、実際に観察したり匂いを嗅いだりする体験もおすすめです。

春の七草に親しみを持とう!保育士が準備しておきたいアイテム3選

ここからは、春の七草に親しみを持ってもらえるようなアイテムをご紹介します。どのアイテムも、丁寧に保管しておけば翌年以降も繰り返し使用できますよ。

パネルでチェック「春の七草イラスト」

春の七草をパネルシアターとして紹介するアイディアです。大きなパネルを使って見せることで、子どもたちの興味関心を集めます。

■用意するもの

  • Pペーパー
  • 鉛筆
  • マジックペン
  • ポスターカラー
  • はさみ
  • パネル板&イーゼル

■作り方

①Pペーパーに春の七草の絵を下書きする

ポスターカラーなどで着色してマジックペンで縁取る

③乾いたらPペーパーを部品ごとにカットする

■ポイント

・実際の写真を拡大してPペーパーに貼りつける方法もおすすめです
・Pペーパーは折れてしまってもアイロンをかければ修復可能です

クイズで覚えよう「七草ってどんな名前?」

春の七草を覚えるため、クイズにするのもおすすめです。幼児クラスであれば、あっという間に覚えて盛り上がってくれますよ。

■用意するもの

  • 画用紙
  • カラーペン

■作り方

①画用紙に春の七草の特徴的な部分を描く

②クイズのヒントとして答えの文字だけ「〇〇〇」を描く

■ポイント

・クイズの前に七草それぞれの特徴を伝えておきましょう
・うしろに座る子どもたちにも見えるよう大きめの画用紙で作りましょう

どうやって作るの?「七草粥ができるまで」

春の七草がお粥になるまでの流れを、紙芝居のように紹介するアイディアです。給食に七草粥が出される日に取り入れることで、食育にもつながります。

■用意するもの

  • 画用紙
  • 色鉛筆
  • マジックペン

■作り方

①お米を洗う、七草を包丁で切るなどの手順を画用紙に描く

②色鉛筆で着色、カラーペンで縁取りをして仕上げ

■ポイント

・画用紙の裏に手順をまとめたセリフをメモしておくとスムーズに説明できます
・調理する順番に並べ直すクイズも盛り上がりますよ

まとめ

無病息災を願う七草粥。実は、お正月に食べすぎて疲れた胃をいたわる意味も込められています。子どもたちに由来を伝えるとともに、大人もしっかり意味を理解して食事に取り入れたいですね。

保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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