【保育園】雨の日の室内遊びを楽しもう! すぐに使えるアイディア一覧

雨の日が続くと「また室内遊び? 」「今月は製作ばかり」と、設定保育の内容に悩んでしまいますよね。とくに新人保育士は、ネタ切れで頭を抱えてしまうはず。そこでこの記事では、雨の日に楽しめる室内遊びのアイディアをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
どうする? 雨の日の設定保育の悩み
雨の日や熱中症が心配な日は、室内遊びがメインになります。しかし、雨の日が続くとレパートリーがなくなり、設定保育の内容に悩んでしまいます。
- 製作以外の活動が思いつかない
- 準備した設定保育では時間が余る
- 遊び足りず子どもたちの食欲&睡眠欲が減る
- 室内ばかりで子ども同士のトラブルが増える
設定保育の悩みはさまざまです。充実した遊びを提供できない場合、子どもたちにストレスが溜まって室内を走り回ったり、お友だちに噛みついたりするトラブルが多くなります。集中できる遊びや、体を動かして楽しむ遊びをバランスよく取り入れたいですね。
雨の日の室内遊びを考える際に確認すること
その日の人数や状況によって、取り入れられる活動が異なります。子どもたちがケガやトラブルなく活動を楽しめるよう、室内遊びの内容を考える前に以下のポイントを意識してみましょう。
準備時間は確保できる?
雨が降り始めたのが予想外であれば、設定保育の準備時間を確保できません。その際は、お絵描きや折り紙など、細かい準備なしで取り組める活動を選びましょう。
汚れてもよい服はある?
汚れてもよい服があれば、絵の具や粘土など創作活動を取り入れられます。いつでもダイナミックな遊びができるよう、保護者に汚れてもよい着替えの常備をお願いしておきたいですね。
使える部屋の大きさは?
子どもの人数に見合った部屋を確保できない場合は、ケガにつながる恐れがあります。リトミックや集団遊びを考えているときは、必ず使える部屋の大きさを確認しておきましょう。
保育士の配置人数は?
ハサミを使ったり、体育遊びを取り入れたりするときは、ケガや事故につながる恐れがあります。いつもより保育士が少ない、フリーの保育士が入れないなどの場合は活動内容を慎重に選びましょう。
雨の日の室内遊びアイディア一覧
「レパートリーを増やしたい」「すぐにでもアイディアが欲しい」という人に向けて、室内遊びのアイディアを一覧でご紹介します。
机で楽しむ遊び
- 季節の製作
- お絵描き
- 折り紙
- シール貼り
- 小麦粉粘土
- スライム作り
運動遊びができるほど室内が広くない、子どもたちを落ち着かせたいなどの場合におすすめの活動です。一定時間、机に向かうことで集中力を養えます。
物で楽しむ遊び
- 楽器演奏
- 廃材遊び
- 魚釣り
- 宝さがし
- 新聞紙遊び
- 風船遊び
- ボウリング
- ハンカチ落とし
設定保育の準備時間が少ない場合は、すでにあるもので工夫して遊びます。盛り上がらず間延びする場合は、ふたつの活動を組み合わせてもよいでしょう。
体を動かす遊び
- リトミック
- サーキット
- マット運動
- 体操
- ボール遊び
- じゃんけん列車
- どんじゃんけん
- もうじゅう狩り
広く活動スペースを確保できる場合は、体を動かす遊びを取り入れてみましょう。ケガにつながる恐れがあるため、保育士の配置はしっかり確認したいですね。
とくにおすすめ! 活動時間に合わせてアレンジできる遊び3選
ここからは、設定保育の時間に合わせてアレンジを楽しめるアイディアをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
新聞紙遊び
定番の新聞紙遊びは、さまざまなアレンジを加えることで活動時間を調節できます。
新聞紙遊び①
- ビリビリ破ったり、丸めたりして感触を楽しむ
- 段ボール箱に入れてお風呂に見立てて遊ぶ
- お片付けとして、白いビニール袋に新聞紙を集める
- ビニール袋の口を閉じて、おばけの製作を楽しむ
広く安全なスペースがあれば、新聞紙を入れたビニール袋をボールに見立てても楽しめます。
新聞紙遊び②
- 新聞紙でかぶとや剣を作る
- 新聞紙をどれだけ長くちぎれるかなどゲームを楽しむ
- お片付けとして、白いビニール袋に新聞紙を集める
- ビニール袋の口を閉じて、てるてるぼうずの製作を楽しむ
新聞紙を細長く丸めて両端を合わせれば、簡単に輪っかを作れます。けんけんぱなど、さまざまな運動遊びに活用できますよ。
さんぽ遊び
子どもたちに人気の「さんぽ」の歌を用いて楽しむ、室内遊びのアイディアです。
さんぽ遊び①
- クラスみんなでさんぽの歌を歌う
- さんぽの曲に合わせて探検を楽しむことを伝える
- ホールに移動してサーキット遊びを楽しむ
サーキットでは、歌に合わせて坂道やトンネル、くもの巣を準備すると盛り上がります。
さんぽ遊び②
- クラスみんなでさんぽの歌を歌う
- 室内探検に出かける
- さんぽの様子を画用紙とクレヨンで描く
室内探検では、出会った保育士からクイズを出されたり、廊下にトンネルを設置しておいたりすると子どもの好奇心を刺激できます。
魚釣り
製作から遊びにつなげられる、室内遊びのアイディアです。お魚の種類を増やしたり、釣りの難易度を上げたりすることで、さまざまな年齢で楽しめます。
魚釣り遊び①
- 廃材を使ってさまざまな魚を作る
- 魚の口にモールをつけて釣りを楽しむ
つり屋の店員さんとお客さんに分かれて楽しむことで、お店屋さんごっこのように言葉のやりとりを促せます。
魚釣り遊び②
- 磁石でどんなものがくっつくか自由に実験を楽しむ
- 廃材を使ってさまざまな魚を作る
- 魚の口に磁石をつけて釣りを楽しむ
作った魚をブルーシートの上に並べると、本当に海を泳いでいるかのような雰囲気が味わえます。
雨の日にしかできない遊び

雨の日だからといって、必ず室内で遊ばなければならないという決まりはありません。もちろん、子どもたちの体が濡れると風邪をひいてしまう可能性があるため注意は必要ですが「雨の日にしかできない遊び」を楽しむのもおすすめです。
レインコートや傘で園庭探索
レインコートを着たり、長靴を履いたりしながら園庭探索をすれば、普段とは異なる特別な設定保育に! 晴れの日には感じられない、雨の匂いや音が子どもたちの五感を刺激します。幼児クラスであれば、カエルやカタツムリを探してみてもいいですね。
雨を含んだ砂で泥だんご作り
いつも遊んでいる砂場も、雨が降ると異なる景色になります。雨を含んだ砂の感触は、そのときにしか感じられません。たまには、思いっきり泥遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか? スコップで道を作って、雨の水を川のように流すのもおすすめです。
雨水を使ったはじき絵
普段は室内で取り組むはじき絵を、あえてテラスなどで楽しむのもおすすめです。雨水を使うことで、雨の日だけの特別な活動になります。雨が上がったあと、ポタポタ垂れる雫を使うと幻想的なはじき絵に仕上がります。
まとめ
クリスマスが終わってから、慌ただしく迎えるお正月。子どもたちにゆっくり伝えてあげたい伝統的な風習が多いにもかかわらず、なかなか時間が取れないものです。
限られた時間を有効に使えるよう、事前に製作準備を済ませておきたいですね。12~1月は、手袋や雪だるまなどの製作は後回しにして、お正月にちなんだ取り組みを優先的に楽しみましょう。