【保育園】ボディペインティングにチャレンジ! 準備から遊び方まで解説

【保育園】ボディペインティングにチャレンジ! 準備から遊び方まで解説

ボディペインティングとは、手足や体に絵の具をつけて、その感触や色彩を楽しむ遊びです。子どもたちが夢中になれる遊びのため、設定保育として取り入れる保育園も多いのではないでしょうか? この記事では、ボディペインティングの準備から遊び方まで徹底解説します。ぜひ取り入れてみてくださいね。

ボディペインティングとは? 

ボディペインティングとは、絵の具を体に塗って楽しむ遊びです。手足に塗って手形・足形を取ったり、顔に塗っておしゃれをしたり、さまざまな遊び方があります。なかでもおすすめなのが、時間や汚れを気にすることなく、子どもたちが自由に絵の具に触れられる時間の確保です。

しかし、絵の具の使用にはさまざまな効果が期待できますが、汚れた床や服の始末はとても大変です。そのため、ついつい決まった製作活動をしたくなるもの。直接肌で絵の具に触れる行為には、多くの学びがあります。しっかり準備を施したうえで「ボディペインティング」を計画してみてはいかがでしょうか? 

ボディペインティングを保育に取り入れるねらい

ボディペインティングを保育に取り入れる際は、以下のようなねらいを持って取り組みましょう。

ダイナミックな遊びを思いっきり楽しむ

ボディペインティングは、全身を使うダイナミックな遊びです。普段は画用紙からはみ出さないよう意識している子どもたちも、ボディペインティングの日だけは気にしなくてOK! 最初は手や服が汚れることに、抵抗を感じる子どもも多いかもしれません。しかし、くり返し遊ぶうちに、どんどん自由に描けるようになります。ダイナミックな遊びで、絵の具遊びの楽しさを味わってもらいましょう。

創造力や表現力を育てる

普段は描かない腕や足、大きな模造紙、床、壁など、さまざまな場所に色を乗せることで、創造力や表現力を育てられます。普段は「なにを描こうかな? 」「うまく描けないかもしれない」と、感じてしまう子どもたちも、ボディペインティングを通して自信を持てるようになります。

色彩感覚を刺激する

ボディペインティングをするときは、普段とは比べものにならないくらいの大量の絵の具を使用します。視覚的な印象も強いため、子どもたちの色彩感覚を刺激できるといえるでしょう。水を多く含んだときの絵の具の色、乾いたときの色、混ぜたときの色…。違いに気がつけるよう、必要に応じた声かけをおこないましょう。

ボディペインティングを楽しむ方法

ボディペインティングをおこなうときは、しっかりとした事前準備が必要です。「どれだけ汚してもOK! 」「思いっきり楽しんでもらいたい」と思っていても、やはり片づけは大変です。思いっきり遊べるよう、片づけやすい工夫も意識したいですね。ここからは、ボディペインティングの準備物や遊び方をご紹介します。

準備物

  • 絵の具
  • 水のり
  • バケツ
  • タライ
  • ブルーシート
  • 模造紙や段ボール
  • ハケ
  • プリンカップ
  • ペットボトル
  • タオル
  • ぞうきん

※バケツやタライに絵の具と水のりを入れて、トロトロになるまで混ぜる

お部屋やテラスで遊ぶ際は、床や壁に不要な段ボールを貼りつけておくと、手早く片づけられます。また、子どもたちが色を混ぜたり手を触れたりして遊べるよう、ペットボトルやプリンカップなどの廃材を多めに準備しておきましょう。

遊び方

  • 筆で絵の具を取って模造紙にお絵描きを楽しむ
  • 筆で手のひらや足に絵の具を塗る
  • バケツに入っている絵の具に手を入れる
  • 絵の具を腕まで浸したり、カップにすくったりする
  • カップに入れた絵の具をこぼして雫の様子を観察する
  • カップに入れた絵の具に違う色を加えて色の変化を楽しむ
  • ぞうきん

色彩感覚を養うため、まずは赤・青・黄の3色を用意しましょう。また、急に「思いっきり遊ぼう」と言われても、子どもたちは躊躇してしまいます。まずは筆で描くなど、少しずつ慣らしていきましょう。

ボディペインティングの遊び方に、決まりはありません。自由な発想を尊重しつつ、誤って絵の具を口に入れたり、足を滑らせてケガをしたりしないよう見守りたいですね。

盛り上がる! ボディペインティングのアレンジ

ボディペインティングをおこなうのであれば、ぜひ以下のようなアレンジも取り入れてみてください。

手形や足形で季節の製作を楽しむ

手や足に絵の具を塗ったついでに、手形や足形を取っておきましょう。手形や足形は、さまざまな製作に活用できます。クラス全員分の手形や足形を集めれば、桜やこいのぼり、紅葉など大きな製作に役立てられますよ。

お友達の背中をパレットにする

絵の具の感触に慣れたら、お友だちの背中をパレットに絵を描いてみましょう。みんなで円になってお互いの背中にペイントを楽しみます。筆で背中をなぞられる感触や、乾いた絵の具のザラザラとした感触が不思議…! 苦手な子どももいるため、無理強いしないよう注意が必要です。

絵の具を水に溶かして混ざり方を観察する

絵の具が混ざる様子を観察するのもおすすめです。たくさんのカップを用意して、2つの絵の具を混ぜたり、水の量を増やしたり…。その様子を観察すると、色のおもしろさを感じられます。ここで学んだことは、普段の製作活動にも活かせます。

泡遊びを加えて体の絵の具を落とす

手足についた絵の具を落とすついでに、泡遊びを楽しむのもおすすめです。絵の具が泡に混ざり、色によってはアイスクリームのようになります。ただの片づけと思わず、泡で絵の具を落としながら遊ぶ時間もしっかり確保してあげたいですね。

水遊びで体をきれいにする

ボディペインティングに飽きたら、絵の具や泡をサッと流せるようにシャワーを準備しておきましょう。ついでにタワシやぞうきんを用意しておけば、水で流れた絵の具をゴシゴシしながらお掃除をお手伝いしてくれます。磨いて薄くなる絵の具を観察するのもまた、よい機会といえます。

保育園でボディペインティングをおこなうときの注意点

保育園でボディペインティングを楽しむ際は、以下のようなポイントに注意しましょう。

アレルギー確認など子どもの安全に配慮する

子どもによっては、絵の具の成分で肌が荒れてしまうことも。事前に子どもたちのアレルギーを確認して、安全に楽しく遊べるようにしたいですね。

誤飲の心配がないよう実施する年齢に注意する

0~1歳児は、誤って絵の具を口に入れてしまう恐れがあります。誤飲の危険がない年齢から取り入れる、または保育士の配置を増やすなどの配慮が必要です。

あらかじめ日にちを決めて保護者に伝えておく

ボディペインティングには準備が必要なため、急に実施するのはおすすめできません。あらかじめ日にちを決めておき、お着替えの準備をお願いしておきましょう。

興味を持てるよう保育士が率先して取り組む

初めてのボディペインティングであれば、戸惑う子どもも少なくありません。興味を持てるよう、まずは保育士が手や足、顔に絵の具をつけるなど、率先して楽しみたいですね。

汚れるのが苦手な子どもには無理強いしない

ボディペインティングを楽しむ子どもがいる反面、どうしても感触が苦手と感じる子どももいます。汚れたくないと感じている子どもには無理強いせず、お絵描きなどを提案しましょう。

まとめ

この記事では、保育園で楽しむボディペインティングについて解説しました。ボディペインティングに、大きな決まりはありません。子どもたちが、絵の具の感触や色の違いを楽しめることが大切です。

子どもたちに「思いっきり遊んでいいよ」と伝えるためには、片づけを担当する大人の余裕が欠かせません。しっかり準備をおこない、余裕を持って取り組みたいですね。

保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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