伝承遊び「はないちもんめ」の遊び方! 歌詞やこめられた意味を解説

伝承遊び「はないちもんめ」の遊び方! 歌詞やこめられた意味を解説

今でも根強い人気がある「はないちもんめ」。子どものときに遊んだことのある人も多いのではないでしょうか? 遊び道具不要で、広くないスペースでも手軽に楽しめる遊びです。しかし、いざ遊びとして取り入れようと思っても「歌詞や遊び方を忘れてしまっている…」なんてことも。そこでこの記事では、はないちもんめの遊び方や、歌詞の意味を解説します。

「花一匁(はないちもんめ)」とは? 

はないちもんめは、お友だちと手をつないで歌を歌いながら身体を動かす遊びです。2つのグループに分かれて、お互いのグループからお友だちを引き抜いていく遊びですが、少し複雑なので幼児~小学生に向いている遊びといえるでしょう。

はないちもんめは、漢字で「花一匁」と書きます。「匁(もんめ)」は、重さの単位のひとつで、江戸時代には銀貨の単位としても使用されていました。そのため「花(の値段は)一匁」という意味に訳せます。わらべうたとしては、ひらがなで表記されることが多く、古くから親しまれています。

保育園で「はないちもんめ」を取り入れるねらい

はないちもんめを遊びに取り入れるねらいは、以下のとおりです。

日本のわらべうたに親しみを持つ

はないちもんめは、古くから伝わる日本の伝承遊びのひとつです。遊びに取り入れることで、子どもたちに親しみを持ってもらうというねらいがあります。わらべうたらしい単調なリズムが親しみやすく、子どもたちは数回遊ぶだけですぐに遊び方を覚えられます。

身体を動かす楽しさを味わう

はないちもんめは、歌詞に合わせて前に進んだり、後ずさりしたりして身体を動かします。歌に合わせて身体を動かし、その楽しさを味わうこともねらいのひとつです。また、たくさんのお友だちと手をつないで横に並んでいるため、周囲の動きと合わせるスキルも身につきます。

集団遊びからコミュニケーション能力を養う

はないちもんめを通して、コミュニケーション能力を養うことも可能です。同じグループのお友だちと誰を選ぶか相談したり、選ばれて新しいグループに移動したり…。普段遊ばない異年齢での交流にもおすすめです。

「はないちもんめ」の遊び方

ここからは、具体的なはないちもんめの遊び方を解説します。

対象年齢/人数/場所

はないちもんめは、言葉のやりとりや、前進・後退の動きがあるため、4~5歳以降の子どもにおすすめの遊びです。人数が少なすぎると早く終わってしまうため、8人以上(1グループ4人以上)がよいでしょう。また、お友だちと手をつないで横に並ぶため、人数に合ったスペースが必要です。

はないちもんめの歌詞

はないちもんめの基本的な歌詞は以下のとおりです。

かってうれしい はないちもんめ まけてくやしい はないちもんめ
あのこがほしい
あのこじゃわからん
そうだんしましょ
そうしましょ
きーまった
あさきにどうぞ
◯○ちゃんがほしい
◯○ちゃんがほしい
じゃんけんポン

しかし、地域や年代で少しずつ歌詞が異なります。遊びが伝わっていくうちに歌詞が増えたり、変わったりしてしまったと考えられます。

  • となりのおばさん ちょっときておくれ
  • おにがこわくて いかれない
  • おふとんかぶって ちょっときておくれ
  • おふとんびりびり いかれない
  • たんすながもち どのこがほしい

そのほかにも「あの子」の次に「この子」のやりとりがあったり、ねずみが出てきたり…。地域によっては「相談しましょそうしましょ べ~! 」「ばいばい あっかんべ~! 」などと舌を出して相手グループを挑発するような歌詞があることも。世代や育った場所が異なる人と、どんな歌詞だったか話し合ってみるのもおもしろいですね。

遊び方/ルール

歌詞と同様、遊び方にも人それぞれ違いがあります。ここからは、基本的なルールをご紹介します。

  1. 2組に分かれて代表者がジャンケンする
  2. グループごとに横一列に手をつないで向かい合う
  3. 勝ったグループから順番に歌を一節ずつ歌いながら前に進む
  4. 歌詞の最後の言葉に合わせて片足を蹴り上げる
  5. 歌っていないグループは後ずさりをする
  6. 交互に前に進んだり後ずさりをしたり繰り返す
  7. 歌が終わったらグループで誰をもらうか相談する
  8. 「きーまった」の合図でほしい人を発表する
  9. 名前を呼ばれた人同士が前に出てジャンケンをする
  10. 負けた人は勝った人のグループに加わり、やりとりを再開する
  11. どちらかのグループがいなくなったら終了

人数が多い場合は、なかなか勝敗がつきません。そのような場合は、あらかじめ時間を決めておきましょう。終了時に残っている人数の多いグループが勝ちとします。

ちょっと怖い? 歌詞にこめられた意味

はないちもんめは、子どもたちに親しみ深い遊びですが「実は怖い遊び」「歌詞が怖い」といわれることも多くあります。その原因となるのが「花」「勝って」「負けて」という単語です。

  • 花=女の子
  • 勝って=買って
  • 負けて=安くして

そのまま言い換えると、女の子を「一匁」で購入するとも読み取れます。あの子が欲しいと名指ししているのも、品定めしているような描写と考えられます。その真偽は不明ですが、もし本当なら少し怖い歌に聞こえてきますね。

「はないちもんめ」で遊ぶときの注意点

リズムがよくとても楽しい遊びですが、はないちもんめで遊ぶときは以下のようなポイントに注意が必要です。

歌詞を統一させる

前述したように、はないちもんめの歌詞は地域や年代によりさまざまです。取り入れようと思ったとき、その場にいる大人だけでも意見が異なる可能性があります。子どもたちが混乱しないよう、あらかじめ歌詞を統一させてから取り入れたいですね。複雑な歌詞は、基本的な遊びに慣れてからアレンジとして加えてもよいでしょう。

腕を引っ張らないよう周知する

はないちもんめは、お友だちと横一列で手をつないで始めます。歌詞に合わせて前後に移動しますが、そこで問題になるのが進度の違いです。お友だち同士で腕を引っ張り合うと、転倒してしまう恐れがあるため十分注意しましょう。

同じ子ばかりが選ばれないようにする

相手グループの中から欲しい人をひとり選ぶとき、同じお友だちばかりが選ばれないようにする配慮も必要です。選ばれずに何度も残ってしまうなど、いじめの要因にもなりかねません。さりげなく声をかけたり、話し合いに大人が参加したりしてもよいでしょう。

まとめ

はないちもんめは、場所を選ばず大人数で楽しめる遊びです。簡単なリズムも覚えやすく、遊び方は忘れたけど「勝ってうれしいはないちもんめ」というフレーズは覚えているという人も多いでしょう。

覚えた遊びを年下のお友だちに伝えたり、地域のお友だちと異年齢で遊んだり、長く愛され続ける伝承遊び。子どもたちが日本の伝統に親しみを持てるよう、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
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