雪の結晶を作ろう!【年齢別】製作アイデア4選
冬の季節にできる楽しい遊びのひとつが、雪遊びですよね。雪合戦やゆきだるま作りなど、雪で遊ぶこともできますが、子どもたちと一緒に雪を観察してみるのも楽しく、新しい発見がありますよ。そこで、今回は雪の結晶をモチーフにした製作遊びを年齢別にご紹介! 雪の結晶がどうやってできるのか、などの豆知識から飾りの作り方までご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
雪の結晶を見てみよう!
雪の結晶って何種類あるの?
みなさんは、雪の結晶がどんな形をしているか、ご存じですか? 実際に見たことがある、という方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、雪の結晶は大分類8種類、中分類39種類、小分類121種類に分けられるようです。
そして驚くべきは、分子レベルで見るとひとつとして同じ結晶の形は存在しないとのこと。まさに神秘の世界ですね!
観察方法
観察の方法としては大きく2つあります。
1つ目は肉眼で観察する方法。肉眼で見るときは暗めの布を用意しておくと観察しやすいです。
暗い色のコートを着ている時に、結晶の形が見えた! という経験はありませんか? 外気が-5度以下になるとコートなどに付着した雪の結晶が見られるようですよ。
2つ目はルーペで観察する方法。ルーペは手のひらサイズの物やプラスチック製の物など、さまざまな種類があります。手軽に購入できるので、子どもたちとの観察にはピッタリです。
筆者も子どもの頃はよく結晶の観察に夢中になっていましたが、やはり肉眼で見ると感動します。機会があれば、ぜひ子どもたちと一緒に観察してみてくださいね。
製作のねらい
製作する際、年齢に合わせてねらいを立ててみましょう。以下はねらいの一例ですので、ぜひ子どもたちの年齢や興味に合わせて設定してみてください。
・冬の雰囲気を味わう
・製作を通して雪に興味を持つ
・雪の形に興味を持ち、表現しようとする
・雪の形を知り、想像しながら製作に取り組む
・道具の使い方を知る など
雪の結晶飾りを作ろう!【乳児編】
それでは、乳児向けの雪の結晶飾りを2つご紹介します。
【乳児向け】ビー玉で作る雪の結晶
【用意する物】
- 画用紙
- ビー玉
- 絵の具
- 雑巾
【作り方】
①大きめのトレーを用意し、画用紙を置く
②絵の具を何種類か用意し、絵の具の中にビー玉を入れて色がつくように転がす
③ビー玉を画用紙の上に置き、トレーを手で持って自由にビー玉を転がす
④ある程度模様ができたら、乾かす
⑤乾いた画用紙を結晶の形に切り取る
⑥その上からシールやお絵描きをして、完成!
【ポイント】
・年齢に応じて転がす動作は保育者が手を添えて一緒に行いましょう。
・結晶の形に切る工程は保育者が取り組みましょう。乾くのに少し時間がかかる場合があるので、2回にわけて製作を行うなど、工夫をしてみてくださいね。
・ビー玉の模様だけでも可愛らしい作品になります。模様を付け足すかどうかは子どもたちに確認しながら進めてみるのもよいでしょう。
・紐を通すと壁面飾りにもなります。
【乳児向け】レースペーパーで作る雪の結晶
【用意する物】
- レースペーパー(大中小どれでもOK)
- クレヨン、クーピーなど
- シール
- 毛糸
【作り方】
①クレヨンやクーピーをレースペーパーに撫でるようにこすりつけ、好きな色を塗る
②その上から好きなところにシールを貼る
【ポイント】
・レースペーパーは柔らかい素材なので、破れないよう注意しましょう。
・さまざまな大きさのレースペーパーを用意して、何枚か重ねたりするとより楽しめます。
・年齢に応じてのりを使用し、ちぎった折り紙を貼りつけても素敵な作品になります。
・レースペーパーの隙間から紐を通すと壁面飾りにもなります。
雪の結晶飾りを作ろう!【幼児編】
次に、幼児さん向けの雪の結晶製作を2つご紹介します。
【幼児向け】紙皿×毛糸で作る雪の結晶
【用意する物】
- 紙皿
- 毛糸
- 穴あけパンチ
【作り方】
①紙皿に穴あけパンチで穴をあける
②毛糸が抜けないよう、最初に通した1か所で一度豆結びをする
③穴が開いているところに好きな順番で毛糸を通していく
【ポイント】
・毛糸を穴に通す順番に決まりはないので、子どもたちの発想に任せてみましょう。
・毛糸を穴に通す方法は、保育者が手本を見せることで、子どもたちも取り組みやすくなりますよ。
・穴を通すことに不慣れな子どもがいた場合は、手を添えて一緒に取り組みましょう。
【幼児向け】折り紙で切り絵に挑戦!雪の結晶作り
【用意する物】
- 折り紙
- はさみ
- アルミホイル
【作り方】
①正方形の折り紙を三角形の形になるように2回折りたたむ
②折り目の部分や角の部分をはさみで好きな形に切る
③折り紙を広げ、同じくらいの大きさにアルミホイルを切る
④アルミホイルを軽く丸めて広げ、シワをつける
⑤折り紙の穴が隠れるように、裏側にアルミホイルをつける
【ポイント】
・切る部分が少し違うだけでさまざまな模様に仕上がるため、子どもたちそれぞれの個性が見られます。
・アルミホイルをつけることで、結晶のキラキラ感を演出できますよ。
・子どもたちの作品をガーランドのようにつなげて壁面飾りにしても素敵です。
まとめ
いかがでしたか? 冬ならではの製作を通して、雪や結晶はどうやってできるのか、など知るきっかけにもなりますね。雪の結晶の製作は色々な素材を使って楽しむことができるので、子どもたちの興味関心に合わせて、ぜひ取り入れてみてください!
[参照]
公益社団法人 日本雪氷学会
「子どもたちや大人にもっと寄り添ったサポートがしたい」という想いから、結婚を機に独立。
現在は育児と両立し、保育者コミュニティ#HUGの運営 、
ベビーシッター、ライター、メディア、企業企画協力など、保育を軸とした自分らしい働き方を実践中。