外で元気に体を動かそう!年齢別にアレンジできる集団遊び3選
気温が下がる冬の季節。寒いとなかなか外に出たがらない子どもがいたり、体が冷えてうまく動けず怪我につながったりする心配もありますよね。そんなときは、体を温めつつ、子どもたちが夢中になる楽しい外遊びを取り入れてみましょう。幅広い年齢で楽しめる3つの集団遊びの基本のルール、アレンジ方法をご紹介します。
冬の外遊びで設定できるねらいの例
冬の外遊びで設定できるねらいの例としては、次のようなものがあります。
・戸外で元気に体を動かす
・さまざまな遊びや道具に興味を示し、自分なりに関わりながら遊ぶ
・共通の遊びを通して、友だちや保育者との関わりを楽しむ
・ルールを守って集団遊びを楽しむ
【1歳~5歳児向け】しっぽ取りゲーム
シンプルなルールで1歳児頃から楽しめる遊びです。ルールを少しずつ追加していくことで、幅広い年齢で楽しめますよ。
基本ルール
①ズボンのウエストの部分に、しっぽになるものをはさむ
※すずらんテープ、紙テープ、ヒモ、ハンカチなど何でもOK
②鬼を決める(一人でも複数でも可)
③鬼はしっぽをつけた子どもを追いかけ、しっぽを取る
④全員がしっぽを取られたらゲーム終了
アレンジ方法
【1~2歳児向け】
子どもにしっぽをつけて、保育者が鬼となって子どもたちを追いかけましょう。ルールを守ることだけを重視せず、保育者や友だちと追いかけっこする過程を楽しむなど、柔軟に遊びを変化させるといいでしょう。2歳児クラスになると、保育者だけでなく、子どもも鬼になって遊べるようになりますよ。
【3~5歳児向け】
「しっぽを取る」ことが共通ルールですが、その中でもアレンジすることができます。慣れてきたら新しいルールを取り入れて、子どもたちに飽きさせず、長い間楽しんで遊びましょう。
<追加ルールの例>
・鬼の決め方……ジャンケン、「鬼決め」の遊びをするなど、バリエーション豊かにする
・鬼の人数を増やす
・鬼を決めず、全員でしっぽを取り合う形式にする
・しっぽを子どもたちが製作する(すずらんテープを三つ編みするなど)
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配慮すること
年齢によっては自分でしっぽをズボンにはさむことが難しいので、慣れるまで保育者が一緒につけたり、引きずったりしないよう長さを確認しましょう。また、しっぽを取ることに夢中になると、周りが見えなくなりがちです。転んだりぶつかったりしないよう、できるだけ障害物のない広いところで遊べると良いですね。
【1~5歳児向け】まるさんかくしかく
「まる、さんかく、しかく!」の掛け声が楽しい集団遊び。「まるさんかくしかく鬼」「引っ越し鬼」と呼ばれることもあります。地面に書いた形を楽しむことから始めていきましょう。
基本ルール
①地面に子ども全員が入るくらいの大きさで、〇△□の形を、それぞれ少し離れた場所に書く
②鬼を一人決める
③鬼以外の子どもたちが「まるさんかくしかく」と掛け声をかけ、鬼は好きな形を1つ答える
④子どもたちは鬼が選んだ形の中へ、鬼に捕まらないように逃げる
⑤形の中に入る前に、鬼にタッチされた子が次の鬼となる
アレンジ方法
【1~2歳児向け】
基本のルールを理解することはまだ難しい年齢です。保育者が地面に形を書き、それぞれの形の違いに気づいたり、形の中に入ったり出たりする動きを楽しんでみましょう。慣れてきたら、保育者の掛け声とともにみんなで同じ形の中に入ったり、少しずつルールを伝えてゲームへ移行していきましょう。
【3~5歳児向け】
3歳児クラスであれば、基本のルールで遊べるようになってきます。慣れてきたら形同士の位置を離す、形の数を増やす、鬼の数を増やすなどのアレンジを加えると、難易度を上げていくことができますよ。
配慮すること
同じ形に向かって子どもたちが一斉に走るので、衝突する危険があります。周りをよく見て走るように声をかけたり、形の大きさを広くとったりするなどして、怪我につながらないよう配慮しましょう。
【0~5歳児向け】大縄跳び
小学校でもよく取り入れられている大縄跳びですが、大縄を使った遊びは0歳児から取り入れることができます。跳ぶだけではなく、大縄という道具を使って、普段と違う動きを楽しんでみましょう。
【0~2歳児向けの遊び方】
①ヘビ
大きな縄をヘビに見立て、にょろにょろと波状に動かします。縄を触ったり掴んだり、追いかけたりと、自由に遊んでみましょう。0歳児クラスから縄の動きや感触を楽しむことができます。室内でも遊べますよ。
②縄をジャンプ
最初は縄を動かさず、置いてある縄を踏まないようにまたいだり、ジャンプして飛び越えたりする感覚を楽しみましょう。歩行に慣れてきた頃から遊べます。
③ごっこ遊び
大縄を細長い輪っか状にして乗り物に見立て、「電車ごっこ」や「バスごっこ」が楽しめます。中に入ってみんなで縄を持ってゆっくり歩いてみましょう。また、地面に縄で枠をつくって「おうちごっこ」など、アレンジ次第でさまざまなごっこ遊びが楽しめます。
④トンネル
保育者が高い位置で縄を持ち、下を子どもたちがくぐります。少しずつ高さを下げて、ぶつからないようにくぐってみましょう。
【3~5歳児向けの遊び方】
①縄をジャンプ
置いた縄をジャンプすることに慣れたら、ヘビや波のように動かした縄をジャンプするなど、難易度を上げていきましょう。
②縄歩き
縄を地面に置き、平均台を歩くように、縄の上を落ちないように歩く遊びです。バランス感覚が養われます。
③波跳び
動く縄をジャンプすることに慣れたら、連続跳びに挑戦です。保育者が縄を左右に揺らし、子どもが中央で縄を跳び越えます。大縄跳びの基礎的な動きになります。
④郵便屋さん
波跳びができるようになってきたら、「郵便屋さん」の歌に合わせて跳んでみましょう。枚数を数える歌詞のところで、回した縄を跳ぶ動きを取り入れていきます。子どもたちも一緒に歌えるところが、楽しいポイントのひとつです。
⑤みんなで縄跳びチャレンジ
回した縄を跳べるようになったら、何回連続で跳べるか数えて記録をつけてみましょう。記録更新を目指して意欲的に取り組んだり、友だちやクラスみんなで取り組むことで団結力が生まれるかもしれません。
配慮すること
縄を跳ぶ際に、足が引っかかって転倒が起きやすい遊びです。子どもの発達にあわせて保育者が縄の動きを調整しましょう。また、縄を揺らしたり回したりすると、広くスペースを使います。周りにいる子どもたちに縄がぶつからないよう気をつけて遊びましょう。
【まとめ】
基本的なルールはありますが、アレンジ次第で幅広い年齢で楽しむことができる集団遊び。子どもたちの興味や発達段階にあわせて取り入れ、寒い冬でも楽しく体を動かせるきっかけづくりをしていけると良いですね。
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