100円玉の日とは?意味や由来、硬貨にまつわる雑学も紹介

100円玉の日とは?意味や由来、硬貨にまつわる雑学も紹介

日本のカレンダーには、「~の日」と称した記念日がいくつも存在します。その中でも、人々が日常的に使用するモノが由来となっているにもかかわらず、意外と認知度が低い記念日が「100円玉の日」です。

小さな子どもをもつ親や、日々多くの子どもたちと接する保育士の方は、100円玉の日に子どもたちに対し、100円玉をはじめとした「硬貨にまつわる雑学」を伝えるとよいでしょう。

当記事では、100円玉の日の概要・歴史から、硬貨にまつわる雑学、子どもたちと100円玉の日に楽しめるアイデアまで徹底的に紹介します。100円玉の日がどのような日なのか知りたい方はもちろん、子どもたちにどのように伝えるとよいか悩んでいる方もぜひご覧ください。

100円玉の日とは?100円玉の日の由来を解説!

100円玉の日とは、毎年12月11日に実施される記念日です。「100円玉記念日」とも呼ばれています。

祝日として定められているわけではないため、保育園や学校、企業は休みとならず、通常通り運営されることが特徴です。したがって、知名度のやや低い記念日となりますが、現代の日本で日常的に使用されている100円玉の誕生を祝う特別な日であることを覚えておきましょう。

100円玉の日の由来

100円玉の日は、昭和32年にあたる1957年の12月11日に、日本で初めて百円硬貨(100円玉)が発行されたことにちなんで誕生しました。

それまで、100円は硬貨ではなく紙幣でした。しかし、紙幣は硬貨と比較して劣化が早いため、将来的に物価が上昇して100円の使用頻度が増えたときのことを考えて、丈夫で長持ちする硬貨が採用されたと言われています。
100円玉は戦後初の硬貨であり、当時を生きた方にとっては大きな時代の変化だったと言えるでしょう。

100円玉のデザインの歴史

1957年12月11日に発行された100円玉は、現在とはデザインが異なることが特徴です。主な原料成分は銀(銀60%・銅30%・亜鉛10%)で、表面には鳳凰、裏面には旭日が描かれていました。

100円玉が誕生してからわずか2年後となる1959年には、表面の鳳凰デザインが稲穂の図柄に変更されます。変更されたのは表面のデザインのみで、この時点では主な原料成分の変更はありません。

そして、表面が稲穂の図柄に変更されてから約8年後となる1967年に、現在もなお使用されている山桜の図柄に変更されました。また、銀の価値の高騰や行動経済成長に伴い100円玉需要がより高まったことによって、山桜デザインの変更とともに主な原料成分も銀から銅75%、ニッケル25%の白銅へと変更されています。

なお、現在のデザインに変わる3年前の1964年には、東京オリンピックの開催を記念して、一部デザインが変更された「東京オリンピック記念硬貨」が8,000万枚限定で発行されたという歴史もあります。

発行枚数が限られた記念コインは希少性・レア度が高く、買取価格が高くつくことも特徴です。加えて、製造中に何らかのミスが生じて不良品となったにも関わらず市場に出回った硬貨は「エラーコイン」と言われており、記念コインと同様に高額買取されやすくなっています。

子どもに伝えたい!硬貨にまつわる雑学

近年でも、旧デザインの硬貨に出会うケースは稀にあるでしょう。お金は時代の変化とともにデザインや材質が変化してきました。あらゆる変化の中で、硬貨にまつわる雑学が度々生まれていることを知らない方も多いのではないでしょうか。

ここからは、子どもも聞いて喜ぶ、意外と知られていない硬貨にまつわる雑学をいくつか紹介します。

「1円玉」は作るほど赤字になる

端数の支払い時にぴったり財布に入っていると嬉しくなる1円玉は、実は製造に2~3円かかると言われています。1円玉の主な材質となるアルミニウム地金の高騰が主な理由と言えるでしょう。

また、貨幣の製造原価は造幣局で明確に公表されているわけではありません。そのため、「1円玉を製造するには3円かかる」という内容も、厳密には公表値ではないことに注意が必要です。

貨幣の製造原価(コスト)については、国民の貨幣に対する信任を維持するためや、貨幣の偽造を助長するおそれがあると考えられることから、公表していません。
(引用:独立行政法人 造幣局「貨幣Q&A」/https://www.mint.go.jp/faq-list/faq_coin#faq4/引用日2022/09/13)

しかし、各硬貨の重量と成分は公表されており、各成分金属の価格相場を把握できれば1枚あたりの原料価格の計算・推計が可能です。「1円玉は製造に2~3円かかる」「1円玉は作れば作るほど赤字になる」という内容も、公表された重量・成分や各成分金属の価格相場から計算し推計された結果のものと言えるでしょう。

5円と50円だけ穴が開いている理由

現在、日本で製造されている硬貨には1円玉・5円玉・10円玉・50円玉・100円玉・500円玉の6種類がありますが、そのうち中心部分に穴が開いている硬貨が5円玉・50円玉の2種類です。

5円玉・50円玉の2種類にのみ穴が開いている理由には、下記の3つが考えられます。

・原材料の節約になる
・区別が簡単になる
・穴があることで偽造防止になる

初めて各硬貨が製造された当時は、いずれもサイズや材質が似ていたり、急激なインフレが起きたりしており、偽造される危険性も高くなっていました。あらゆる問題を解決するために、5円玉・50円玉の2種類にのみ穴を開けたデザインが採用されたと言えるでしょう。

「ギザ10」が製造されなくなった理由

硬貨の側面(縁)がギザギザとした形となった10円玉は、「ギザ10(ぎざじゅう)」と呼ばれていました。ギザ10は、1951年から1958年の7年間に製造された硬貨です。当時は10円玉が最高額面の硬貨であり、最高額面の硬貨であることを分かりやすく識別するため、このようなデザインが取り入れられました。

しかし、その後1955年に50円玉が、1957年に100円玉が製造されたことにより、硬貨の最高額面金額は100円となります。したがって、ギザ10の製造は終了し、現行硬貨ではギザギザなしの10円玉のみが製造されています。なお、現在の最高額硬貨である500円玉は、100円玉が製造された24年後の1982年に発行開始されました。

【保育士・保護者向け】子どもと一緒に100円玉の日を楽しむアイデア

100円玉の日となる12月11日、街中はクリスマスムードになりますが、当日に子どもたちの保育を行う場合は「お金にまつわる制作や遊び」をして、楽しみながら学ばせることがおすすめです。100円玉に限らず、お金にまつわる日であることをしっかりと説明し、お金の大切さについて学んだり考えたりする時間を設けてあげるとよいでしょう。

最後に、子どもと一緒に100円玉の日を楽しめるアイデアをいくつか紹介します。

お店屋さんごっこをする

お店屋さんごっこは、子どもたちがお客さん・店員さんになったつもりになって遊ぶ「ごっこ遊び」の一種です。想像力を培えるようになってきた2歳~3歳以上の子どもにおすすめのアイデアと言えます。
お店屋さんごっこでは、本物のお金の代わりにおもちゃや手作りのお金を使うとよいでしょう。お店屋さんごっこを通じてお金のやり取りを学べるだけでなく、想像力・社会性の発達や自分以外の対象になりきる心理的成長を促せます。

水中コイン落としを楽しむ

水中コイン落としとは、水を溜めた大きなビンや容器の中に小さなグラスやコップを沈めて、その小さなグラスやコップの中にコインを落とし入れるというゲームです。水の量や硬貨の重さによって難易度が異なります。

水中コイン落としでは、本物の硬貨を使用します。楽しみながらお金に親しみを持てるだけでなく、「どこから落とせば容器の中にコインが入るのか」「どうすれば入るのか」といった考える力が養われるでしょう。

お金に関係する絵本を読む

ごっこ遊びやゲームは子どもたちが体を動かし、楽しみながら遊べるアイデアですが、子どもたちの体力的に余裕がない場合はお金に関係する絵本の読み聞かせもおすすめです。

お金に関係する絵本を読むことで、数字に慣れ親しむという効果が期待できるでしょう。絵本の内容によっては、お金の大切さを知るきっかけにもなり得ます。

しかし、年齢によって理解できる内容は大きく異なるため、本選びが大切です。文字の読めない子どもには数字に慣れ親しんでもらうこと、文字がだんだんと読めるようになってきた子どもにはお金の大切さについて学んでもらうことを重視して、適切な本を選びましょう。

まとめ

100円玉の日は、1957年の12月11日に日本で初めて百円硬貨(100円玉)が発行されたことにちなんで誕生した記念日です。毎年12月11日に実施される100円玉の日は、祝日として定められているわけではないため、保育園・学校・企業は通常通り運営されます。

日々、多くの子どもたちと関わりをもつ保育士の方は、100円玉の日を機に子どもたちに対して硬貨ごとの雑学を教えたり、お金にまつわる制作や遊びをさせたりするとよいでしょう。

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※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています

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