保育士試験は独学で合格できる!メリットや効率的な勉強方法とは?

保育士試験は独学で合格できる!メリットや効率的な勉強方法とは?

難しいことで知られる保育士試験ですが、ポイントさえ押さえれば独学でも合格できます。当記事では、「保育士になりたいけれど学校に通う余裕がない」という悩みを持つ方に向けて、独学のメリットや効率的な勉強法を解説します。

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独学で憧れの保育士になれる!

保育士になるには、保育士の指定養成施設を卒業する方法と、保育士試験に合格する方法があります。独学で保育士を目指すには後者を選ぶ必要がありますが、独学で国家試験に合格し、保育士になる夢をかなえた人はたくさんいます。

独学で保育士になる方法

前述したように、養成施設に通わずに保育士になるには、保育士試験に合格しなければなりません。保育士試験は全国で年2回開催され、勉強に必要なテキストは一般的な書店で手に入ります。

試験には筆記科目と実技科目があり、すべての科目で6割以上得点すると合格となります。

【保育士試験の出題科目(令和7年度)】

筆記科目
  1. 保育原理
  2. 教育原理
  3. 社会的養護
  4. 子ども家庭福祉
  5. 社会福祉
  6. 保育の心理学
  7. 子どもの保健
  8. 子どもの食と栄養
  9. 保育実習理論
  • 4科目・5科目に分けて2日間で試験を実施
  •  「教育原理」および「社会的養護」は当該試験にて両科目とも6割以上得点の場合に合格(片方のみの得点では不合格)
実技科目
  1. 音楽に関する技術
  2. 造形に関する技術
  3. 言語に関する技術
  • 上記から2分野を選択
  • 筆記試験から約2ヶ月後に実施
  • 筆記試験合格者のみ実施
  • 幼稚園教諭免許所有者は免除

※出典:令和7年試験案内(全国保育士養成協議会)

【保育士試験の日程】

保育士試験は毎年4月と10月に2回(前期・後期)、全都道府県で同じ日に実施されます。筆記試験は2日間に分けて実施され、実技試験は筆記試験の全科目合格者のみが受験できます。

※ただし、幼稚園教諭免許所有者は実技試験免除。

以下は、令和7年度の試験日程です。

受験申請受付期間前期:令和7年1月9日(木)~令和7年1月29日(水)
後期:令和7年7月4日(金)〜令和7年7月24日(木)
筆記試験 1日目前期:4月19日(土)後期:10月18日(土)
筆記試験 2日目前期:4月20日(日)後期:10月19日(日)
実技試験前期:6月29日(日)後期:12月7日(日)

※出典:令和7年試験案内(全国保育士養成協議会)
※最新情報は全国保育士養成協議会のホームページで確認できます。

独学で保育士試験合格を目指すには、最低でも3カ月〜半年の勉強期間が必要だとされています。無理のないスケジュールで申し込みましょう。

保育士試験の受験資格

最終学歴が中学や高校の方は一定の実務経験が必要ですが、それ以上の学歴を持っていればそのまま受験できます。

  • 一般の大学、短期大学、専門学校のいずれかを卒業している
  • 高等学校卒業後、受験資格に該当する児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上の勤務経験がある(または、高等学校を平成3年3月31日以前に卒業している)
  • 中学校を卒業後、受験資格に該当する児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間以上の勤務経験がある

受験資格の詳しい情報は全国保育士養成協議会のホームページで確認しましょう。

保育士試験の平均合格率は約25%

専門科目が多い保育士試験は合格率が20%を切ることもある難易度が高い試験です。

ただし、合格率は年々上昇傾向にあり、令和元年〜令和6年における保育士試験の平均合格率は約25%と、4人に1人が合格している状況です。インターネットの普及により対策情報も充実しているため、効率的に勉強できれば短期間での合格も夢ではありません。前向きに取り組みましょう。

実施年度受験者数合格者数合格率
令和5年度66,62517,95526.9%
令和4年度79,37823,75829.9%
令和3年度83,17516,60020.0%
令和2年度44,91410,89024.2%
令和元年度77,07618,33023.8%
保育士試験の合格率

※参考:保育士試験の実施状況(こども家庭庁)

保育士試験に独学で挑戦するメリット

難しそうに感じる独学受験ですが、1人で取り組むからこそのメリットもあります。以下では、主なメリットを紹介しましょう。

費用を抑えられる

いちばんのメリットは、費用を抑えられることです。保育士免許を得られる学校の費用(学費)は、4年制大学で約280〜520万円。専門学校でも約220万円かかります。しかし、独学の費用は、テキスト代と受験申請費を合計しても、2万円前後で済みます。

自分のペースで勉強できる

学校に通う場合は、決まったカリキュラムの受講と通学が必須です。一方、独学は都合のいいタイミングと場所で学べる上に、理解しにくい科目にじっくりと時間をかけられます。納得できるまで学習した知識や自分だけの力で合格した経験は、保育士としての自信にもつながるでしょう。

保育士試験に独学で挑戦するデメリット

独学にはデメリットもあるので、事前に把握しておきましょう。

実技科目の対策が難しい

実技試験には、相手があってこそ評価がわかる科目がそろっています。子どもの視点に立った対応が重視されるケースも多いので、独学では学びきれない点もあるでしょう。

試験の最新情報が手に入りにくい

教育関連の法律は改正が頻繁で、保育士試験の対策にも最新情報が欠かせません。学校に通っていれば、授業を通じて最新情報が得られますが、独学の人は自分で調べなければなりません。

モチベーションが下がりやすい

同じ目標を持つ人が周囲にいる学校と比べて、独学はモチベーションが下がりやすいものです。行き詰まったときや疲れているときに甘えが出てしまうと、そのまま勉強が進まなくなることもあるでしょう。

独学の方におすすめ!保育士試験の勉強方法

独学では「勉強の進め方」も悩みどころです。保育士試験の学習は下記の7ステップで進めるとスムーズに進みます。

①1日の勉強時間と試験までの学習スケジュールを決める

1日のうち「いつ、何時間学習するか」を決め、試験本番から逆算した上で、「〇週目は〇〇をやる」といった全体スケジュールを立てます。1日数十分でもいいので、必ず学習しましょう。

②過去問題やテキストを準備する

独学に取り組む前に、過去問題集や参考書、基礎教材、模擬問題集をバランスよくそろえましょう。スマホアプリや電子書籍などのデジタル教材もおすすめです。

③過去問題に目を通して全体像を把握する

はじめに過去問題を解いて、各科目の傾向を把握しましょう。そうすることで試験の全体像が見えてきます。また、自分自身の課題も明確になります。

④テキストの読み込みを始める

本格的な勉強は、テキストで基礎知識をインプットすることから始めます。1カ月程度かけてしっかり読み込み、少しずつ「読む→理解する」方向にシフトしていきます。

⑤過去問題集で弱点を見つける

テキストのインプットが終わったら、過去問題や模擬問題集をくり返し解いて、弱点を見つける作業に入ります。間違えた部分はテキストに戻り、理解できるまで読み込みましょう。

⑥演習を増やして基礎力をさらにアップ

テキストのインプットと、問題集でのアウトプットをくり返すことで理解が深まったら、演習問題の比率を増やしていきましょう。取りこぼしがないように、基本的な内容を確実に覚えることも大事です。

⑦実技は動画や音声で対策する

実技試験は、動画や音声のレクチャー教材を活用するのがいいでしょう。実際に手を動かして同じようにできるか実践することが大切です。

保育士試験に効率的に合格するポイント

独学で保育士試験に臨む場合は、ポイントを押さえた試験対策が不可欠です。最後に、効率的に合格するためのポイントを紹介します。

学習スケジュールを細かく立てる

試験日までに、試験範囲をまんべんなく勉強できるように、週単位・ページ単位で細かく学習計画を立てましょう。そうした「小さな目標」を着実にこなしていく達成感は、モチベーションの維持にも役立ちます。

独学に向いた教材を選ぶ

独学用のテキストは、わかりやすいかどうかがいちばんのポイントです。下記の5点を押さえてテキスト選びを行ってください。

参考書

  • 筆記科目の内容が網羅されている。
  • わかりやすい用語解説やイラストがある。
  • 保育所指針の全文暗記ができる。

解説動画などを活用するのも有効です。

問題集

  • これまでの出題傾向がわかる過去問題集(数冊)
  • 知識のアウトプットがしやすい演習問題集

全国保育士養成協議会の過去の試験問題も活用しましょう。

疑問点は保育経験者に聞く

保育士試験の科目には、経験者でないとわかりにくい内容もたくさんあります。そのため、疑問点があったときに質問できる保育経験者を探しておくと心強いでしょう。経験者の試験対策ブログや動画をチェックするのもおすすめです。

合格科目免除制度を活用する

保育士試験は、合格科目免除制度を利用すると効率的に合格を目指せます。一度合格した科目について3年間は受験を免除されるため、一度目で全科目に合格できなくても、3年の間に9科目に合格すれば実技試験に進むことが可能です。

ただし、「教育原理」と「社会的養護」は、2科目同時に6割以上を得点しないと合格にならないので注意してください。

地域限定保育士試験も検討する

保育士を目指すには、地域限定保育士試験に合格する方法もあります。3年間の勤務地制限はありますが、試験内容や待遇は同じで3年経てば通常の保育士資格になります。

試験の実施地域が限られているものの、効率よく合格を目指すなら、検討する価値は十分にあるでしょう。詳しくは以下の記事をご覧ください。

 【関連記事】
地域限定保育士とは?通常資格との違いやメリット・デメリットを解説

通信講座の利用もおすすめ

完全な独学が不安な場合や、少し費用がかかっても効率的に学習を進めたい人は、通信講座を利用するのも1つの方法です。保育士資格取得のための通信講座は、3〜8万円前後の費用で講師によるサポートが受けられます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

【関連記事】
保育士資格は通信講座でも取得可能?試験の難易度と働くまでの流れ

まとめ

保育士試験は、ポイントを押さえれば独学でも合格できます。難易度は高めですが、2万円程度の費用で自分のペースでじっくり学べるのは、大きなメリットでしょう。

ただし、独学の場合は最新情報が入りにくい、モチベーションが下がりやすいといったデメリットへの対策も必要です。勉強を進めるにあたっては、「学習スケジュールを細かく立てる」「独学にあったわかりやすい教材を選ぶ」といったポイントをきちんと押さえましょう。場合によっては、動画や通信講座の利用も効果的です。

合格科目免除制度や地域限定保育士試験なども活用しながら、効率よく試験対策を行ってください!

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