認可外保育園とは?施設形態の違い・仕事内容・向いている人の特徴

認可外保育園とは?施設形態の違い・仕事内容・向いている人の特徴

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認可外保育園とは、国から認可を受けていない保育園のことを指します。

認可外保育園は認可保育園とは異なり、施設形態や保育時間などの自由度が高いため、各保育園によって運営方針に大きな差が生じます。
これから保育園で働きたい人の中には、「認可外」という名称に不安を覚える人もいるのではないでしょうか。

今回は、認可外保育園の概要と施設形態の違い・大まかな仕事内容や一日の流れ・向いている人の特徴を解説します。
認可外保育園で働くことを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

認可外保育園とは?ほかの施設と何が違う?

認可外保育園とは、児童福祉法の基準を満たしていない保育園の総称です。
国からの認可は受けていませんが、都道府県ごとに定められている保育園の基準を満たしているため、知事から開設の認可を受けています。

認可外保育園は、民間企業・個人が運営することが一般的で、保育方針・サービス内容・施設形態を自由に設定できます。
そのため、ほかの保育園と差別化した運営を行うために、あえて認可を受けていない保育園も少なくありません。

平成31年3月時点での認可外保育施設の届出対象施設数は、12,027カ所です。
前年比で2,361カ所の増加となっており、運営自由度の高い認可外保育園の需要が高まっていることが分かります。

(出典:厚生労働省「平成30年度 認可外保育施設の現況取りまとめ」/https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000654374.pdf

1. 幅広い施設形態がある

認可外保育園は、認可保育園ほど厳しい基準が定められていないため、保護者からの要望に応えやすい点が特徴です。
下記のように、さまざまな形態で施設を運営できます。

◯事業型保育施設
企業・病院などが職員向けに設置する「企業型保育所」「院内保育所」などが該当します。

◯一時預かり
商業施設・病院・スポーツ施設などを利用する人が、一時的に子どもを預けられる施設です。

◯居宅訪問型保育施設
保育施設・保育室などを設けず、利用者の自宅へ出向いて保育を行います。
居宅訪問型保育施設にも認可・認可外があり、認可外の場合はいわゆるベビーシッターに該当します。

認可外保育園は、認可保育園と比較して保育施設面積の広さ・園庭の有無などの規制が緩い傾向です。
そのため認可外保育園の中には、繁華街・駅近郊などのビルの中で運営している施設もあります。

2. 対象年齢・保育時間に関する規定を設けていない

認可外保育園には、預かる子どもの対象年齢や保育時間に関する規定がありません。
そのため認可外保育園では、施設経営者が周辺地域の保育ニーズに合わせて、保育対象の年齢や運営時間などを決定することが可能です。

例えば、夜間保育サービスを行う「ベビーホテル」は認可外保育園の一つとなります。

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3. 保育料は施設によって異なる

認可保育園は、世帯収入などによって保育料が決定されます。
一方で認可外保育園は、事業者が保育料を自由に設定できるため、各施設によって金額に差が生じます。

認可外保育園の多くは自治体からの補助金・助成金を受けられず、保育料のみで運営費を賄うため、認可保育園よりも保育料が高額となる傾向です。

ただし、2019年10月より実施されている「幼児教育・保育無償化政策」は、基本的に認可外保育園にも適用されます。

4. 保育士資格取得を目指しながら働ける

認可外保育園では、保育士資格を持たない人でも勤務が可能です。
そのため、保育士資格の取得を目指しながら保育現場で経験を積むことができます。

厚生労働省が定める「認可外保育施設指導監督基準」では、認可外保育園の保育従事者に関して、以下の内容が定められています。

保育従事者の約1/3が保育士・看護師・准看護師いずれかの資格保有者であること

(出典:厚生労働省「認可外保育施設指導監督基準」/https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000159998.pdf

また、勤務先が受験資格認定対象となっており、2年以上かつ2,880時間以上職務に従事した場合は、都道府県知事から保育士試験の受験資格を得ることが可能です。

ただし、すべての認可外保育園が、保育士試験の「受験資格認定対象施設」に該当するわけではない点に注意が必要です。
保育士資格取得を目指す場合は、働き先の施設や保育士試験の受験を希望する都道府県に確認しましょう。

認可外保育園における仕事内容

認可外保育園における基本的な仕事内容は、認可保育園とほぼ同じです。
ただし、認可外保育園は運営の自由度が高いため、各保育園で施設規模に大きな差があったり独自のカリキュラムを組んでいたりすることも少なくありません。

また、夜間保育や24時間保育を行っている保育園の場合、夜勤が多くなることやシフト制で勤務時間が不安定となることがあります。

1. 認可外保育園で勤務する際の一日の流れ

認可外保育園は各施設によって運営時間・カリキュラム内容が異なります。
下記は、24時間保育を行う認可外保育園における基本的な一日の流れです。

時間仕事
~8:00・出勤
・引継ぎ
・連絡事項の確認
8:00~9:00・登園
・自由遊び
9:00~10:00・排泄手伝い
・朝の会
10:00~11:30・散歩
・活動
11:30~12:30・給食
12:30~13:00・片付け
・歯磨き
・排泄手伝い
13:00~15:00・昼寝
・日誌作成
・書類仕事
・制作物の準備
15:00~16:00・活動
・おやつ
16:00~18:00・帰りの会
・降園
・延長保育
・自由遊び
18:00~19:00・給食
19:00~20:00・片付け
・歯磨き
・排泄手伝い
20:00~21:00・活動
・入浴
・寝かしつけ
21:00~・消灯
・お迎え対応

日勤のみの保育園であれば、仕事の流れや保育内容は認可保育園と変わりません。
一方で夜勤の場合は、子どもの寝かしつけや、子どもたちがしっかり睡眠を取れているかを定期的に確認することも重要な仕事となります。

認可外保育園で働くことが向いている人

認可保育園・認可外保育園ともにメリット・デメリットがあり、就職・転職する際は自分に合った施設を選ぶことが大切です。
以下のような特徴を持つ人は、認可外保育園で働くことに向いています。

さまざまな経験を積みたい人
認可外保育園は、英語教育などを始めとして施設ごとに独自の教育方針を設けてカリキュラムを組む傾向にあります。
そのため、特色ある認可外保育園を選ぶことで、認可保育園では行えないような保育経験を積むことができます。
また、保育対象年齢の幅が狭い認可外保育園の場合は、子どもたちの入れ替わりが多いため、さまざまなタイプの子どもと触れ合うことが可能です。

高い収入を得たい人
認可外保育園には24時間保育や休日保育を行っている施設もあります。
夜勤や休日出勤となった場合は手当てが付くため、高い収入を得たい人におすすめです。

認可外保育園は運営目的から、保育時間・雇用形態・雇用条件・福利厚生の充実度まで、各施設によって大きく異なります。
例えば、企業内保育所であれば企業のカレンダーと同じスケジュールで運営されますが、ベビーホテルの場合はシフト制となり、土日祝日に出勤することもあるでしょう。

認可外保育園を転職先の候補に入れる際は、求人の詳細を確認し、自分の希望に合った施設を選ぶことが大切です。

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認可外保育園は施設形態や保育時間もさまざまであり、保育士求人数も豊富にあります。

そのため、希望条件に合致する求人を探すことは非常に大変です。

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各サービスは無料で利用できるため、ぜひご利用ください。

まとめ

認可外保育園は、都道府県が定める基準を満たす保育施設であり、施設形態や保育時間などの自由度が高い傾向にあります。

多くの認可外保育園では、保育士資格を取得せずに働くことができるため、保育士資格取得を目指しながら勤務することが可能です。

マイナビ保育士では、専門のキャリアアドバイザーが求職者様のご希望に沿ったサポートをいたします。

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