保育士試験の「造形」対策!練習のポイントと合格を目指すコツ

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保育士試験の実技には「造形」という科目があります。美術的な内容であるため、絵が苦手な人にとっては難易度が高いと感じることが多いでしょう。造形の試験は指定条件も多く、合格には日頃の練習と対策が必須です。

そこで今回は、保育士試験における造形の内容や、合格に向けて役立つ試験対策について解説します。練習のポイントや合格のコツも紹介しているため、造形の試験対策に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

保育士試験の「造形に関する技術」とは

保育士試験の中には「造形に関する技術」という項目があります。実技試験で評価されるため、筆記試験よりも難易度が高いと感じやすいことが特徴です。

保育士試験には、造形のほかに、言語表現と音楽表現の実技試験があり、造形は美術的な能力を評価するためのものです試験内容は指定された場面の絵を描くというもので、課題の発表は試験当日です。出題された問題文と条件をもとに絵画の人物や情景の描写、色使いが評価されます。

1. 造形の過去問題

造形の試験では当日の試験会場で問題が発表されるため、過去問題を参考に実技試験対策を行うことが重要です。ここでは、実技試験合格に向けて、実際に保育士試験で出題された造形の過去問題をいくつか紹介します。

実施年度テーマ表現条件場所指定人物指定
令和2年度(後期)紙芝居紙芝居を見ようと集まる子どもたちの様子保育室5歳児3名以上保育士1名以上
令和2年度(前期)おもちゃ遊び牛乳パックで作ったおもちゃで遊ぶ様子保育室2歳児3名以上保育士1名以上
令和元年度(後期)ねんど遊び動物をテーマにねんど遊びをする様子保育室5歳児3名以上保育士1名以上
令和元年度(前期)花や野菜のお世話季節や園庭の様子園庭5歳児3名以上保育士1名以上
平成30年度(後期)折り紙紙飛行機を作って飛ばす様子保育所のホール5歳児3名以上保育士1名以上
平成30年度(前期)お誕生会1歳児がお祝いされている様子飾りつけのある保育室5歳児1名以上1歳児1名以上保育士1名以上

過去の出題を見ると、人物に細かい指定があることが分かります。指定された年齢の人物の違いが分かるように描くと評価につながるでしょう。また、テーマのほかに場所や表現の指定もあり、それぞれの状況をどのように分かりやすく表現するかがポイントです。

造形の試験で絵を描く際には、下記のポイントを押さえておきましょう。

・「何を行っているのか」「どのような状況なのか」を分かりやすい構図で描く
・テーマを伝えるために、背景や小物、服装にもこだわる
・人物の表情やポーズは、感情や躍動感が伝わるように描く
・指定人数は最低数を満たせば良いため、必要以上に登場人物を増やさない

限られた時間指定の中で、実際に評価基準を満たして絵を描くことは難易度が高いことです。過去問を参考に実技対策を重ね、ある程度スピード感を持って作品を仕上げられるようにしておくと良いでしょう。

保育士試験で造形を選ぶべき人

保育士試験の実技科目は、音楽・造形・言語の3科目から2科目を選択します。自信のある科目を選ぶことはもちろんですが、自分が楽しいと思える科目を選ぶことも大切です。

造形の試験に関しては、絵の上手さよりも色使いや描写が問われます。苦手意識があるまま嫌々仕上げた作品よりも、多少技術が足りなくとも、描き手が楽しんで描いた作品は高評価につながります。自分の絵に自信がなくとも、合格の可能性が高いという感触があれば、造形を選んでも良いでしょう。

造形の試験対策で練習するときのポイント

絵画制作に自信がない場合は、とにかく練習を重ねることが大切です。繰り返し練習することで自信が生まれ、高評価につながります。

ここでは、造形の試験を受けるにあたり、試験対策で練習するときのポイントについて解説します。練習の際、どのような点に注意すれば良いかを学び、効率的に練習しましょう。

1. 「求められる力」を踏まえて練習する

造形の試験で高評価を得るためには、「求められる力」は何かを踏まえて練習することが大切です。試験では、問題文に沿って条件をすべて満たしている絵が評価されます。プロの絵画作品ではないため、技術や芸術性は求められていません。テーマ・人数・場所など、指定されている条件を取りこぼすことがないよう、すべての要素を絵に描くことが合格するために大切な条件です。

また、絵の着色についても注意するポイントがあります。着色は色鉛筆を使用し、マーカーペンなどは不可です。平成29年度実技試験から着色については、「枠内全体を色鉛筆で着彩すること」という指定が設けられました。これは、枠内に余白が残らないよう、すべての部分に色を塗るということです。

練習の際は、本番の解答用紙と同じ縦横19cmの枠内に絵を描く練習をおすすめします。市販のA4サイズのケント紙や画用紙に、19cm四方の枠を置いて描くと、イメージがつかみやすいでしょう。

2. 本番に近い環境で時間配分も考える

造形の試験では、緊張感のある会場の中で、45分という限られた試験時間内でさまざまな要素を構成し、色塗りまで仕上げる必要があります。練習では、普段から本番に近い環境を意識し、制限時間内ですべての条件を満たす絵を描けるようにしましょう。

試験では少しでも上手に作品を仕上げたいと焦ってしまいますが、問題文に沿った絵を描くことが重要です。ある程度時間配分を考えておくと、本番でも余裕を持っていつも通りに作業を進められます。

3. 絵本などを参考に人物やモチーフを描く

造形の試験は、テーマや場所など細かい条件が指定されています。例えば、保育室での誕生日会の風景がテーマである場合は、楽しそうな子どもたちの表情や、保育室のインテリア・飾りつけなどで楽しい雰囲気を表現することが大切です。絵本を参考にして、人物や背景の書き方、モチーフの配置などを学びましょう。

また、インターネット上には、実技試験を合格した人の作品事例があります。実際の合格基準を知っておくと、自分の目標を定めやすくなります。絵本だけではなく、さまざまな資料を参考にして練習するようにしてください。

4. 自分の中で造形表現のルールを決める

試験本番で迷わないように、練習の中で自分の造形表現のルールを決めておくと安心です。普段から「この表現はこう描く」という方法をルールとして決めていれば、時間制限のある中でも作業をスムーズに進められます。

・人物の絵は、年齢に合わせてそれぞれ男女2パターン以上用意する
・子どもの年齢は、何歳児か分かるように描き分けする
・男女の髪型のパターンを決めておく
・カーテン、壁、床など、背景の配置や色を決めておく
・人物のポーズのバリエーションを作っておく

このように、ある程度パターンを用意しておくと、当日与えられた課題にパターンを当てはめることができます。

保育士試験の造形でクリアを目指すコツ

保育士試験の造形では、日頃の練習の積み重ねをどれだけ本番で発揮できるかが、合格への鍵となります。事前に練習していても、試験当日になると緊張したり焦ったりして、いつもの実力を出せない可能性があります。

ここでは、本番で成功するために意識しておくべきコツを紹介します。

1. 塗りやすく使い慣れた色鉛筆を持参する

試験で使用する色鉛筆は、塗りやすく使い慣れたものを持参しましょう。頻繁に使う色は2本用意しておくか、両端を削っておくと便利です。試験に向けて気合を入れて色鉛筆を削りすぎてしまうと本番で折れる可能性があるため、試験日前に塗りやすい状態に整えておきましょう。

色鉛筆はセットのものを用意すれば十分です。余裕があれば、細かい部分を書き込む用、広い面を一気に塗る用など、用途に合わせた色鉛筆を単品で買い足しておくと表現の幅が広がります。

2. 全体的に明るい色合いでしっかり着色する

課題作品は、全体的に明るいトーンで着色すると高評価につながります。大人向けのシックな雰囲気ではなく、子どもが見て楽しい雰囲気の色合いを意識してください。

試験では、時間内に条件に合わせた絵を描くため、後半の工程である着色が中途半端となってしまうケースがあります。着色までしっかり終えて完成させるためには、試験開始から終了までの時間配分をしっかり決めておきましょう。特に、平成29年度からは「枠内全体を色鉛筆で着彩すること」という指定が入ったため、絵の中に塗り残しがないよう、すべての部分に着色することが合格のコツです。

まとめ

保育士試験の造形は、実技試験の中でも攻略のポイントが分かりやすい科目です。多少絵が苦手でも、子ども向けの楽しい表現ができれば合格の可能性は高まります。試験では求められているテーマや条件を表現し、時間内でしっかり着色まで終えましょう。

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