慣らし保育とは?目的・スケジュール・保育士が押さえるべきポイント

慣らし保育とは?目的・スケジュール・保育士が押さえるべきポイント

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保育の現場で働く際、慣らし保育の進め方やコツについて気になる保育士の方も多くいます。慣らし保育を円滑に進めるには、保育士の子どもに対する接し方や、保護者とのコミュニケーションが重要です。

当記事では、慣らし保育の目的やスケジュール、慣らし保育で起こりやすいトラブルと対処法を解説します。また、保護者との信頼関係を築くためのポイントも紹介するため、慣らし保育を行っている施設で保育士として働いている方や、保育士を目指している方はぜひ参考にしてください。

慣らし保育とは

慣らし保育とは、子どもが新しい環境に慣れるために、一定の準備期間を通して少しずつ保育施設に通うことです。

大人であっても、社会生活で初めての環境に身を置き、知らない人と一緒に過ごす際にストレスを感じる場合があります。小さな子どもにとって、保育園や幼稚園に通うことによる心理的な不安や緊張は大人以上です。

また、保育施設に預けられる子どもにとって、日ごろから一緒にいる家族のもとを離れることは初めての経験となります。子どもの不安感を可能な限り和らげ、集団生活を送れるようにするためには慣らし保育が必要です。

慣らし保育の内容は保育施設によって異なります。慣らし保育を実施していない保育施設もあるため、保育士として働く際は勤務先がどのような対応をとっているか確認しましょう。

1. 慣らし保育の目的

慣らし保育は子どもだけでなく、保護者や保育士にとっても大切な目的があります。慣らし保育を行う主な目的は次の通りです。

〇子どもに保育施設を安心できる場所だと認識させる
慣らし保育を通じて子どもを保育施設の先生や同年代の子どもたちと会わせれば、保育施設が安心できる場所だと認識させられます。

保育施設に置いてある玩具や遊具などに触れて楽しいと感じることも、子どもが園生活に慣れる際に有用です。

〇子どもが保育施設に通う生活リズムを作る
保育施設に通い始めると、子どもの生活リズムが変化します。保育施設に通うために決まった時間に起床したり、朝食をとってから身支度をしたりする生活リズムに慣れさせることが、慣らし保育の目的です。

慣らし保育によって規則正しい生活ができるようになれば、子どもや保護者の体調も整えることができます。

〇保護者が子どもを預けることに慣れる
子どもを初めて保育施設に預ける保護者側が、子どもと離れることへの不安感を解消することも、慣らし保育の目的です。保育施設の先生や、子どもと一緒に過ごす友達の様子が分かれば、安心して子どもを預けられます。

また、子どもの送り迎えにかかる時間が把握でき、無理のないスケジュールを組めるようになることも、慣らし保育のメリットです。

〇保育士が子どもや保護者と信頼関係を築く
慣らし保育の期間中に、保育士は子どもや保護者との信頼関係を築けます。子どもに声かけをしたり、保護者とのコミュニケーションから子どもの性格について理解を深めたりすることで、円滑な保育が可能です。

慣らし保育の期間・スケジュール

慣らし保育は1週間から2週間程度の期間をかけて行われます。

ただし、子どもが保育施設での生活になかなか慣れない場合や、体調を崩してお休みした場合などは、慣らし保育の期間が2週間より長引くこともあります。保育士として慣らし保育を行う際は、子どもの状況を見て、保護者と相談しながら期間を調整しましょう。

慣らし保育によって、終日保育ができるように子どもを慣れさせるまでのスケジュールは次の通りです。

1日目~3日目午前中1~2時間の短時間保育
4日目~7日目午前~昼食までの登園
8日目~10日目午前~昼食、お昼寝までの登園
11日目以降終日保育を開始

子どもが新しい環境に問題なく適応できる場合は、上記のスケジュールを予定より短い日数で進めることもあります。また、保育施設によってはお昼寝までの登園のあと、おやつまでの登園を経て終日保育に移行するケースも一般的です。

慣らし保育のスケジュールに関する備考として、次の項目が挙げられます。

〇長期休み期間や土曜日は慣らし保育を実施しない施設もある
通常は慣らし保育を実施していても、施設によっては長期休み中や土曜日に慣らし保育を行いません。保育士として働く場合は、慣らし保育に関する保護者への説明内容に誤りがないよう、勤め先のルールを事前に確認しましょう。

〇慣らし保育は保護者の育児休暇中にするほうが無難
慣らし保育を始めて数日は午前中だけの登園となるため、保護者はお昼前に子どもを迎えに来なければなりません。保育士は、慣らし保育の開始と保護者の仕事復帰が同時だと大変になることを認識したうえで、保護者からのスケジュールに関する相談に対応しましょう。

慣らし保育で起こりやすい「子どもに関する悩み」と対処法

保育施設に初めて通う子どもと保護者は、慣らし保育の期間中に不安を感じるため、保育士が不安を受け止めてサポートすることが大切です。

ここでは、慣らし保育への不安から起こりやすい悩みとして、登園時に泣いてしまうケースと、お昼寝ができないケースの原因と対策を解説します。

1. 登園時に泣いてしまう

登園時に子どもが泣いてしまう原因は、いつも一緒にいる保護者がどこかへ行ってしまい、二度と帰ってこないかも知れないという思い込みによる不安感です。この不安感は「分離不安」と呼ばれ、一度離れても保護者は必ず帰ってくることを子どもが理解できれば解消します。

保育士ができる対処法は、登園時の別れ際に保護者に働きかけ、子どもに笑顔を見せてもらうことです。保護者が不安そうな表情をしていると、子どもも悲しい気持ちになり泣きやすくなってしまいます。

別れ際に保護者が笑顔でいられるためには、保育士が保護者とコミュニケーションをとり、施設に対する安心感を与えることも大切です。また、登園時の移動中、園に関する楽しいできごとについて子どもと話すよう、保育士から保護者に働きかけることもトラブル対処に役立ちます。

2. お昼寝がなかなかできない

お昼寝の時間中に子どもがなかなか寝付けないことの原因は、睡眠環境の悪さや子どもの不安感、生活リズムの乱れなどです。

室内の温度や湿度が低すぎたり、高すぎたりすると睡眠環境が悪くなります。そのため、お昼寝の時間中は室内を適温に保ちましょうまた、エアコンの風が子どもたちに直接当たらないような工夫も大切です。

子どもが不安を感じている場合は、保育士が優しく声をかけたり、スキンシップをとったりするなどの働きかけが入眠の助けとなります。また、毎日の生活リズムを整えられるよう、保護者に対して話をすることも保育士ができる対処法です。

慣らし保育の際に保護者と信頼関係を築くためのポイント

慣らし保育の際に保護者と信頼関係を築くことで、子どもを安心して預けてもらえます。保護者から信頼を得るための注意点は次の通りです。

〇明るく元気に挨拶をする
初対面で信頼感を得るためには、明るく元気な挨拶が重要となります。子どもの登園時だけでなく、慣らし保育の登録などで保護者が来園した際も欠かさず挨拶をしましょう。

〇子どもの様子について保護者に伝える
保育施設での子どもの様子について、お迎え時の会話や連絡帳で伝えることにより、保護者に安心してもらえます。子どもの成長ぶりや頑張ったことが分かるよう、保護者に話をしましょう。

〇正しい言葉遣いで接する
正しい言葉遣いは、保護者からの信頼を得るために重要です。友達と話すような言葉遣いは避け、子どもを保育するプロとしての距離感を保って保護者と接しましょう。

〇スケジュール変更の提案時は理由も説明する
慣らし保育でスケジュールの変更が必要な場合は、理由も含めて保護者に提案することが大切です。事情説明なしで期間延長を提案すると保護者が不安を感じてしまうため、あくまでも子どもが安心して過ごすための配慮として提案する旨を伝えましょう。

まとめ

慣らし保育の目的は、子どもや保護者が保育園へ通う生活に慣れることです。慣らし保育にかかる期間は1週間から2週間程度で、通園時間を段階的に長くしていきます。

慣らし保育では子どもが泣いたり、お昼寝ができなかったりする場合もあるため、適切な対処法が重要です。慣らし保育の期間中、保育士は保護者と適切なコミュニケーションをとり信頼関係を築きましょう。

また、保育士に役立つ知識は情報サイト「ほいくらし」に掲載されています。保育業界に携わる方は、ほいくらしで最新情報を見てみてはいかがでしょうか。

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