児童発達支援施設の仕事や転職方法

児童発達支援施設の仕事や転職方法

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近年、子どもの発達に不安を抱え、支援を必要とする家庭が増えていることから、児童発達支援に注目が集まっています。児童発達支援施設での勤務は、保育士資格を生かした働き方のひとつですが、「実際にどんな仕事をするのか?」を知らない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、児童発達支援施設の具体的な仕事内容や転職方法などをご紹介します。

「児童発達支援」ってなに?

児童発達支援とは、発達に心配のある子どもたちや障がいを持った子どもたちが、できる限り身近な場所で支援を受けられるように、療育を行う事業のことです。支援を行う施設は、児童発達支援センターと児童発達支援事業所の2種類。対象児は、0歳児~小学校就学前までの子どもたちで、場所によっては親子で通所する施設もあります。

児童発達支援センターは、各市町村に少なくとも1カ所以上設置されており、就学児を対象とした放課後デイサービスが併設されているところもあります。一方の児童発達支援事業所は、児童発達支援センターよりも設置数が多く、子どもたちが「身近な支援施設」として通所しやすいように整備されています。

どちらの施設も、市町村保健センターや児童相談所、医師などの判断によって療育の必要性が認められた子どもであれば、療育手帳の有無を問わず利用できます。児童発達支援事業所や児童発達支援センターで働く場合、資格がなくても指導員として勤務することは可能ですが、保育士の資格や現場経験があれば、就職に有利とされています。

児童発達支援施設の仕事内容を知ろう

児童発達支援施設では、子どもたちと個別あるいは集団で関わったり、親子と関わりながら支援したりと、様々な形態で療育を行います。

ここでは、子どもたちが施設でどのように1日過ごすのかについて、スケジュールの一例を紹介しておきましょう。

10:00~

10:00~

・登園(送迎がある場合もあります)
・健康状態の確認、トイレ、水分補給など
・荷物の整理
・連絡帳の提出
・自由あそび
10:30~

10:30~

・朝の会(あいさつ、出欠確認、1日のスケジュール確認、体操、読み聞かせなど)
・集団活動
・自由あそび、課題あそび
11:30~

11:30~

・昼食
・自由あそび
12:30~

12:30~

・帰りの準備
・お片付け
・帰りの会(あいさつ、1日の振り返り、読み聞かせなど)
13:00~

13:00~

・降園(送迎がある場合もあります)

開所時間や利用時間、サービス内容は施設によって異なります。転職を検討している方は、子どもたちがどのように過ごしているのか、どのような療育を提供するのか確認してみると良いでしょう。

また、児童発達支援施設で欠かせない業務のひとつに、「個別支援計画に基づいた支援や保護者との面談・相談の実施」があります。個別支援計画というのは、子どもたち一人ひとりの能力や関心に合わせた療育計画のこと。簡単にいえば、「目標や目標達成のためにどのように支援を行っていくのか」について、計画を記載したものです。子ども一人ひとりの成長に合わせて方針を見直す必要があるので、定期的な更新が必要となります。

加えて、子どもたちの様子を共有したり、相互理解を深めたりするために、保護者との面談や相談も定期的に行います。保護者の方が悩みを抱えていることも多いため、様子が気になる場合は、その都度声をかけたり、話を聞くための時間を確保したりすることも大切な業務です。

児童発達支援施設で働くうえで必要なスキルは?

保育園などと比べると、より専門的な知識や観察力、コミュニケーション力を問われる場面が多く、子どもたち一人ひとりが持っている特性や能力を発揮できるような環境を提供することも求められます。また、子どもたちや保護者に寄り添って、根気強く話を聞いたり、幅広い知識を身につけたりする姿勢も重要です。

みなさんのなかには、「専門的な知識がないから不安」と思う方もいるかもしれませんが、定期的に研修を行っている施設が多いため、専門的な知識を得ながら日々の療育に取り組むことも可能です。「保育園などで保護者面談をしていた」「支援計画を作成していた」という方は、その経験やスキルを生かして働くことができるでしょう。

なお、児童発達支援施設では、市町村との連携だけでなく、社会福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、多くの職種と連携して支援を行います。そのため、保育園や幼稚園とは違った学びを得る機会も多いでしょう。

「児童発達支援施設に転職したい!」と思ったら

気になる施設があったら、まずは見学してみるのがおすすめです。多くの施設では、公式サイトを使って情報発信をしていますが、それだけではわからない現場の雰囲気や仕事内容は、事前に見学することでイメージが湧きやすくなるのではないでしょうか。ちなみに、児童発達支援の求人は、件数や募集人数が少ない傾向にあるので、こまめにチェックするようにしてください。


転職を考えるなら、毎月の給料がどれくらいかも気になるところですね。求人情報で多く見られる月給の金額帯は17~35万円程度。地域によって差があるので、希望する地域の求人を見比べてみてください。

一定期間の実務経験を積み、研修などを受講すると、児童発達支援管理責任者という専門職になることも可能ですが、その場合の月給の金額帯は月給25~35万円程度。児童発達支援施設に勤める保育士よりも、高めの金額となっています。児童発達支援施設で療育に携わりたいと考えている方は、児童発達支援管理責任者を目指してみるのもひとつの道ですね。

さて、ここまで児童発達支援について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。こうした情報をもとに、ぜひ保育園や幼稚園での経験やスキルを生かして働ける職場を探してみてくださいね。

[参照]
厚生労働省「障害者施設支援」
厚生労働省「児童発達支援ガイドライン」
マイナビ保育士「児童発達支援管理責任者とは|仕事内容・年収から働くための要件まで」

保育士
福島県出身、都内在住。4大卒業後、認可保育園と児童発達支援施設で勤務。
「子どもたちや大人にもっと寄り添ったサポートがしたい」という想いから、結婚を機に独立。
現在は育児と両立し、保育者コミュニティ#HUGの運営 、
ベビーシッター、ライター、メディア、企業企画協力など、保育を軸とした自分らしい働き方を実践中。
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