コーナー保育とは|実践するメリットやレイアウト例・制作のコツも

コーナー保育とは|実践するメリットやレイアウト例・制作のコツも

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近年では、子育てや保育に対する意識の高まりから、新しい保育の方式や保育の形態が多く見られるようになりました。現在多くの保育園が採用している新しい保育方式のひとつが、「コーナー保育」です。

コーナー保育は、一斉保育や自由保育とは大きく異なる特性を持つため、詳しく知りたい方や導入の可否を検討している方もいるのではないでしょうか。

今回は、コーナー保育の概要や目的(ねらい)から、コーナー保育のメリット・デメリット、コーナー保育の実践例やポイントまでを紹介します。コーナー保育を実践して保育の質を高めたい方や、子どもの可能性や能力を伸ばしたい方は、ぜひ参考にして下さい。

コーナー保育とは

コーナー保育とは、子どもたちが遊ぶための複数種類のコーナーを設置して、子どもが自分で選択したコーナーで遊ぶ保育の方式です。従来の一斉保育と自由保育の中間に位置するような保育方式となります。

近年の保育園では、画一的な一斉保育よりも子どもの個性や意志を尊重した自由保育が重視される傾向にあり、コーナー保育は新しい保育の方式として注目を集めています。また、保護者も保育園を選ぶ際にはコーナー保育の実施の有無を重視するようになってきています。

コーナー保育には、従来型の保育とは異なる特徴を持っているため、導入を検討している方は理解を深めておくことが重要です。

コーナー保育を実践する目的

コーナー保育の目的は、子どもが自分で遊びたい環境を選び、自分で遊び方を見つけることで、主体性や創造性を育むことです。

自分で選んだ遊びに取り組むことで、子どもの個性や得意分野を伸ばすことが期待できます。また、物事をやり遂げる力や、同じ目的を持った子ども同士が一緒に活動することで、コミュニケーション能力や協調性を身に付けることもできます。

一斉保育や自由保育にはない目的や保育効果があることも、コーナー保育の特徴と言えるでしょう。

コーナー保育のメリット・デメリット

コーナー保育を導入・実践する保育園は増えていますが、質の高いコーナー保育を実現するためには、メリット・デメリットの両方を把握しておくことが重要です。

コーナー保育のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

●メリット
・コミュニケーション能力が向上するコーナー保育は、コーナーを選ぶ過程や各コーナーの遊びに取り組む過程で、他の子どもとの協力や物の貸し借りを行う機会もあります。このようなコミュニケーションを繰り返すことで、豊かなコミュニケーション能力や協調性を育むことができます。
・集中力を身に付けることができる幼児期の子どもは好奇心旺盛ですが、自分で選んだ遊びや物事であれば更に集中して取り組むことができます。
コーナー保育で子どもが興味を持ちそうなコーナーを複数用意することで、子どもたち皆が遊びに夢中になり、集中力を身に付けられるメリットがあります。
●デメリット
・発想や行動に制限がかかる可能性があるコーナー保育は、あらかじめ用意された選択肢の範囲内で発想し、行動するため、子どもたちは自分の好きな遊びを集中的に選択することとなります。そのため、発想や行動が偏ったり、制限がかかったりする可能性があります。
コーナー保育を行う場合は、幅広く興味を持てるようなコーナー作りやきっかけ作りを行うなど、発想や行動を拡げる工夫が必要です。
・将来団体行動への対応に苦労する可能性があるコーナー保育は自由度が高い方式であるため、小学校以降で必要となる団体行動に適応する力が身につかない点もデメリットとして挙げられます。
コーナー保育の実施にあたっては、一斉保育とコーナー保育をバランスよく織り交ぜるなど、集団行動に慣れることができる工夫も必要と言えます。

コーナー保育のレイアウト例4選&制作のコツ

コーナー保育に関心のある方や、導入を検討している方は、「どのようなコーナーがあるのか」「どのようにコーナーを作れば良いか」が気になるでしょう。

ここでは、コーナー保育のレイアウト例及びコーナー製作のコツを4つ紹介します。コーナー保育の実践イメージを掴みたい方は、ぜひ参考にして下さい。

【製作コーナー】小道具は子どもの人数分用意する

製作コーナーは、厚紙・画用紙・折り紙などの材料から子どもたちが自由に製作活動を楽しむことができるコーナーです。子どもたちの創作意欲や創造性を育み、物づくりの楽しさや道具の使い方を学ぶことができるメリットがあります。

また、子どもたちの上達に応じて、材料の種類を増やしたり製作テーマを設けたりすると、より充実した製作活動を行うことができるためおすすめです。

製作コーナーを設置する際は、子どもたちがスムーズに製作活動に取り組めるように、はさみやテープなどの小道具は人数分用意するようにしましょう。ただし、はさみなどは怪我をする可能性があるため、保育士が見守れる範囲内の人数とするなど、安全面への配慮は十分に検討しておくことも重要です。

【絵本コーナー】本の表紙が見える棚を選ぶ

絵本コーナーは、子どもたちが絵本を読んで楽しむことができるコーナーです。子どもたちの知的好奇心を刺激することができるため、幼少期の知育には大きなメリットがあります。

絵本コーナーを設置する場合は、「絵本の数」「年齢や発達に合わせる」「絵本を読みやすい環境を作る」ことがポイントとなります。子どもたちが絵本を選びやすいように、表紙が見える絵本用の棚を用意するようにしましょう。

絵本コーナーの絵本は定期的に入れ替えたり新しい絵本を追加したりして、子どもたちが飽きずに好奇心を持ち続けるための工夫を行うことも重要です。

【ブロックコーナー】空間に余裕を持たせる

ブロックコーナーは、子どもたちが大好きなブロックや積み木を楽しむためのコーナーです。小さな作品から大きな作品まで、自由な発想でさまざまな作品を作ることができるため、創作意欲や創造性を育むことができるメリットがあります。

ブロックコーナーを設置する際は、「広めのスペースを確保する」「作品づくりに集中できる環境を作る」「中断しても再開できる工夫をする」ことが重要です。

特に、昼食やトイレで中断された際に、他の子に取られたり片付けられたりした場合、トラブルを起こす可能性があります。「中断カード」などを作り、いつでも再開できる環境を用意しましょう。

納得いくまで作品作りに没頭できる環境作りが、ブロックコーナー設置の最重要ポイントです。

【ままごとコーナー】おもちゃを充実させる

ままごとコーナーは、子どもたちがままごと(料理の模倣遊び)を自由に楽しむことができるコーナーです。女の子にとっては欠かせないコーナーとなります。

子どもにとって、ままごとのような模倣遊びは、生活スキルの基礎作りのためにも非常に重要です。そのため、ままごとコーナーの設置においては、実際に料理をしているようなイメージを抱けるように、食器・食材・調理器具などのおもちゃを充実させることがポイントとなります。

また、おもちゃだけでなく椅子やテーブルを用意して、配膳や食事など実際の生活動作に近い環境を作ることもおすすめです。

コーナーをレイアウトする際のポイント

コーナーをレイアウトする際には、子どもたちの遊びやすさを考慮したレイアウトを行うことが重要です。最後は、コーナーをレイアウトする際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。

子どもの動線を考慮してコーナーを設置する
設置するコーナーによって、子どもたちが活動する動線は異なります。そのため、コーナーをレイアウトする際は、子どもたちがどのような動線で遊ぶかを具体的に考えることが重要となります。
コーナー設置後も、動線が子どもの活動を妨げている場合は見直しや改善を行うようにしましょう。
作品の展示スペースもあわせて用意する
工作やお絵かきなどの製作活動コーナーを設置する場合は、子どもたちが作った作品を展示するスペースも併設することがおすすめです。作品が展示されることで、創作意欲の高まりや他の子どもたちの関心を集めることが期待できます。
創作活動が楽しく思えるように、展示する作品の魅せ方にも工夫を行うと尚良いでしょう。
コーナー設置後も定期的におもちゃの入れ替えや新調を行う
コーナーは一度設置して終わりではなく、子どもたちの意欲や関心に合わせて、おもちゃの入れ替えや新調を行うことも重要です。コーナーの定期的なリニューアルを行うことで、子どもたちに新しい刺激や変化を感じてもらうことができます。
いつまでも飽きずに楽しめるコーナー保育を実践するためにも、コーナーの定期的なリニューアルは必要です。

まとめ

コーナー保育は、一斉保育や自由保育にはない特徴やメリットがあることから、導入する保育園が増えてきています。

夢中になって遊べるコーナーを複数設置することで、子どもたちは楽しみながら主体性や創造性を育むことができるでしょう。また、コーナー保育を上手く活用することができれば、保育の内容や保育の質を充実させることにも繋がります。保育園のアピールポイントにすることも可能です。

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