土曜保育の利用条件・内容・申請方法|利用できない場合の対処法

土曜保育の利用条件・内容・申請方法|利用できない場合の対処法

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保護者の働き方や家族構成が多様化している昨今、土曜日でも子どもを保育園に預けたいと考える保護者は多くいます。土曜保育に対応している保育園は多くあるものの、利用するためには厳格な条件があり、保育内容も平日と同じとは限りません。

そこで今回は、土曜保育の利用条件や平日の保育との違い、申請方法について解説します。土曜保育を利用する際のポイントや、利用できなかった場合の対処法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

土曜日でも保育園を利用することは可能?

土曜日でも子どもを預けることが可能です。多くの保育園では、土曜日も通常保育に対応しています。ただし、すべての保育園が土曜・休日保育に対応しているわけではありません。地域や保育園によっては、土曜日に保育園を利用することができないケースもあるため、事前に確認しましょう。

また、土曜日に預ける場合、平日とは預けられる条件・時間・保育内容・料金などが異なるケースも少なくありません。保育園の土曜保育では「保護者が仕事の場合」のみに限定されていることもあり、就労証明書などの提出を求められます。まずは、普段利用している、もしくは利用する予定の保育園に土曜保育の利用可否を問い合わせてみましょう。

1. 土曜保育の利用条件

保育園によって土曜保育の利用条件は異なるものの、多くの場合で下記の項目が必須となります。

・保護者が就労している
・就労証明書もしくは申請書を提出できる
・通院や介護などで子どもの面倒を見られる大人がいない
・急な用事が発生したため子どもの面倒を見られる大人がいない
・送迎時間を厳守できる

土曜保育を利用できる条件は、仕事や通院、介護などのやむを得ない事情で大人が子どもの面倒を見られない状況にあることです。冠婚葬祭は園によって対応が異なります。子どもを預けて育児を休みたいといった目的で土曜保育を利用することはできません。


認可保育園であれば、上記条件を満たしていれば土曜保育を受けられる保育園がほとんどです。しかし、認可外の場合は、土曜保育の利用申し込み・保育士の稼働状況によって利用を断られることがあります

土曜保育の内容は平日とどんな違いがあるの?

土曜保育と平日保育でどのような違いがあるか、4つの項目に分けて解説します。

◯保育時間
土曜日でも平日と同じように預かってくれる保育園もあれば、時間は同じでも延長には応じなかったり保育時間が短かったりとさまざまです。普段通りだと思い込まずに必ず事前に確認しましょう。
◯利用料金
認可保育園の場合は、基本の保育料金に土曜保育の料金が含まれており、追加料金なしで利用できることがほとんどです。一方、認可外の場合は1回利用するにあたって、約2,000~5,000円の別料金を支払わなければなりません。1カ月ごとに支払う場合は、通常の保育料に約3,000~1万円の加算が一般的です。
また、子どもの年齢によって料金が異なる保育園もあります。
◯給食・おやつ
認可保育園の場合は、基本の保育料金に土曜保育の給食・おやつ代も含まれていることが一般的です。一方、認可外の場合は保育園によって異なります。土曜保育だけお弁当やおやつを持参しなければならなかったり、どちらかだけでよかったりとまちまちです。
保育園で給食やおやつが出る場合でも、希望者のみだったり別料金が必要だったりします。別料金の場合は、給食が約300~800円、おやつに約100~300円が相場です。
◯人数
地域によって差はあるものの、土曜保育の利用条件を満たせる家庭はあまり多くありません。土曜日は平日に比べて、一緒に遊べる友だちの人数は少なくなる傾向です。登園する子どもたちや保育士の数が少ない場合、他クラスとの合同保育となります。

認可保育園であれば、土曜日でも平日と同じ条件で別料金もなく保育を受けられることがほとんどです。認可外の場合は、保育園によって時間・料金の設定が大きく異なります。どちらにせよ、必ず事前に詳細を確認するようにしましょう。

土曜保育の申請方法

土曜保育の利用条件は保護者が働いていることが前提となっているため、就労・勤務証明書の提出を求められます。申請までの期限にも差があり、申込の締め切りを過ぎてしまうと土曜保育を利用できないことも珍しくありません。ただし、保育園によっては直前に電話で園長先生に相談すれば配慮してくれるところもあります。

下記は、多くの保育園で必要となる申請用の書類や、申請期限の例です。

▼提出する書類
・保育園ごとに指定された申請用紙
・就労証明書
・勤務証明書

▼申請期限
1カ月の利用:前月の20日~25日まで
1カ月の利用:当月の初週月曜日まで
単発の申し込み:1週間前まで
単発の申し込み:利用する週の水曜日まで

土曜保育は、保育園によって詳細が異なるため、まずは子どもを預けたい保育園に詳細を確認しましょう。

1. 土曜保育を利用する際のポイント

土曜保育を利用する際には、下記3つのポイントをおさえることで気持ちよく利用することができます。

◯定員数や空き状況を確認する
土曜保育を利用する条件や必要な書類がそろっていても、保育園側に空きがなければ子どもを預けることはできません。土曜保育を希望する場合は、いつでも預けられる状態が確保できているか、子どもの定員数や空き状況を確認しましょう。
◯早めに保育園に利用する旨を伝える
子どもの人数が少ない土曜保育では、平日に比べて保育士や職員の人数も減らしています。また、給食やおやつも少なめに準備しているところがほとんどです。当日急に連れて行っても、預けることはできないと思いましょう。
早めに連絡しておけば、多少申請期日を過ぎていても預かってもらえることがあります。
◯保育士に対して感謝の気持ちを示す
保育士も人です。保護者が気に入らないからといって、子どもに当たることはありませんが、会う機会を減らしたいと考える人もいます。
特別に何かをする必要はありません。お迎えのときには「今日もありがとうございました」とお礼をいいましょう。保育士からの印象がよければ、次回も快く預かってもらえたり多少の融通をきかせてもらえたりします。

土曜保育を利用できない場合の対処法

いつもの保育園で土曜保育を利用できない場合は、下記のサービスの利用も検討しましょう。

◯一時保育
保育園によっては、一時保育を行っている施設があります。事前の登録や予約申し込みは必要なものの、仕事以外にも急な用事やリフレッシュが目的でも子どもを預けることが可能です。
ただし、利用する条件が緩い分人気があり、早々に定員が埋まりやすいため常に利用できるとは限りません。また、利用料金も高めです。
◯ファミリーサポート
「地域子ども子育て支援事業」の一環として、厚生労働省が実施する制度です。一時保育と同じく会員登録が必要なものの、仕事以外に冠婚葬祭やレジャーが目的でも預けることができます。子育てを援助したい・して欲しい人が登録し、居住する地域ごとに相互援助を行う仕組みで、短時間から利用できます。
詳細は居住する自治体のファミリー・サポート・センターへ確認しましょう。
◯ベビーシッター
ベビーシッターは、基本的に自宅に来てもらって子どもの保育をお願いします。当日に急遽登録・派遣してもらえる会社もあれば、先に登録や面談を行う必要がある会社など派遣形態もさまざまです。ほとんどの会社で派遣してもらう相手を選べます。利用する予定がある場合は事前面談などを行っておきましょう。
なお、ベビーシッターの利用料金は比較的高めである点に留意してください。

基本的にどの方法も事前の会員登録が必要です。日頃通わせている保育園で土曜保育が利用できない可能性がある場合は、緊急時の預け先としていくつか登録しておくことをおすすめします。

まとめ

土曜保育を利用できる条件は、保護者が仕事などで子どもの面倒を見られないなど、やむを得ない事情と認められる場合のみです。また、保育時間・利用料金・給食・おやつなどは平日と内容が異なることがあります。

利用者が多い場合は断られることもあるため、土曜保育を利用する場合は早めに申し込むとよいでしょう。利用枠を確保できなかったときは、一時保育などの利用を検討することが大切です。

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