象の日とは?象の種類・生態や象が出てくるおすすめの絵本を紹介!

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「象の日」と聞いて、意味・由来をすぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか。象の日は祝日ではないものの、歴史的な出来事に関連して定められた記念日です。

象はテレビや絵本、動物園などで馴染み深い動物であるため、保育園の活動などで象の日を題材にした取り組みを行うと、子どもに喜んでもらえるでしょう。

この記事では、象の日の由来から、象の雑学、象の日を楽しむためのアイデアまでを紹介します。歴史的な出来事と紐づけて象の日を子どもに伝えるためにも、ぜひ参考にしてください。

象の日とは?象の日の意味・由来を解説!

象の日とは、江戸時代に中国の商人が中御門天皇の前で象を披露した日にちなんで定められた記念日です。祝日には定められていないものの、日付は4月28日です。

1729年(享保14年)に中国の商人が、交趾国(現在のベトナム)から江戸幕府八代将軍徳川綱吉への献上品として、長崎に象を連れてきました。

長崎から京都まで約1か月、京都から江戸まで約1か月の合計約2か月の期間を経て、江戸へと輸送された記録が残っています。象が自ら歩いた距離は1,000km以上にのぼり、大掛かりな輸送劇であったことがうかがえます。

1. World Elephant Day(世界象の日)とは?

「World Elephant Day(世界象の日)」とは、密猟者や虐待からの保護と生息環境保全を訴えるために、2012年8月12日に制定された記念日です。タイの環境保全団体と公式賛同者で映画監督でもあるPatricia Sims氏の呼びかけによって定められました。

1970年代と比較すると、アジア象・アフリカ象ともに急速に個体数が減っており、絶滅危惧種に指定されています。

現在では、象の減少を食い止めるために、「ワシントン条約」により象牙の国際取引は禁止されています。しかし、象牙を違法取引する密猟者による象の殺傷はなくなっていません。また、森林伐採により象の生息地が少なくなっていることも、野生の象が減少している原因の一つです。

World Elephant Dayは、野生の象が直面している現状を知ってもらい、保全への賛同を呼びかけることを目的としています。

子どもに伝えたい!象の雑学

国内には北海道から九州まで、象と触れ合える動物園がたくさんあります。象の種類はアフリカ象とアジア象に大別され、それぞれ下記のように分類できます。

アジア象アフリカ象
・インドゾウ
・スマトラゾウ
・ボルネオゾウ
・スリランカゾウ
・サバンナゾウ
・シンリンゾウ

ここからは、象の見分け方と象の生態について紹介します。

1. 象の種類|アジア象・アフリカ象の違い

象は種類によって違いがないように見えるものの、耳や鼻などのパーツに着目することで、アジア象・アフリカ象を見分けることが可能です。

アジア象とアフリカ象には、それぞれ下記のような特徴があります。

特徴アジア象アフリカ象
体格・大きさ・小さい・大きい
・角張っていて比較的小さい・首を覆うほど大きい
鼻先の指状突起・鼻の先端の上に突起・鼻の先端の上下に突起
・下唇が長い・下唇が短く丸い
足の爪・前足5つ 後ろ足4つ・前足4つ 後ろ足3つ
体毛・体毛が濃く目立つ・体毛が短く目立たない

アジア象よりも、アフリカ象のほうが体格は大きくなります。アフリカ象は10トンを超える象もいますが、5トンを超えるアジア象はほとんどいません。また、アフリカ象は頭が平らで背中の部分が窪んでいるのに対し、アジア象は頭にコブがあり、背中が盛り上がっています。

2. あまり知られていない象の生態

象の動きや風貌から、優しくておっとりとした動物というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。ここでは、あまり知られていない象の生態を3つ紹介します。

◯ 象は足が速い
象はその巨体から、素早い動きは不得意と思われがちです。しかし、アフリカ象は時速40km、アジア象は25kmほどで走るといわれています。
◯ 象は社交的な動物である
象は群れで行動する習性があり、母系の家族を単位として行動します。オスの象は大人になると独立して群れから離れます。象は身振りや鳴き声でコミュニケーションを取るほか、触覚や嗅覚でも複雑なやり取りを行っているといわれており、仲間意識の強い動物であることがわかっています。
◯ 象は賢い
象は記憶力・学習能力が優れており、古くから賢い動物として知られていました。象は人間と同様に感情があり、家族や仲間の死に遭遇すると悲しむ仕草を見せるだけでなく、葬儀に似た儀式も行います。

野生の象はライオンにも勝り、象の生息地であるケニアやタンザニアなどでは、「象を怒らせてはいけない」といわれています。ただし、前述したように象は賢いため怒らせるような行為を取らなければ、襲われることはほとんどありません。

3. 象が日本に来たのはいつ?

象の日は江戸時代の出来事がルーツであるものの、江戸時代以前にも象は何度も日本へ連れてこられています。

歴史上、最初に象が日本に来た時代は、室町時代の1408年(応永15年)です。マレーシアの貿易船が若狭国(現在の福井県小浜)に漂着し、その船に象が積まれていました。象は京都まで運ばれ、四代将軍足利義持に献上されています。

戦国時代に入ると、1574年(天正3年)戦国大名の大友宗麟、1597年(慶長2年)豊臣秀吉、1602年(慶長7年)徳川家康に象が献上されたという記録があります。いずれも外国からの献上品として持ち込まれたもので、虎や孔雀などと同様に象も珍しい動物として好まれていたことがうかがえます。

象の日のルーツになった象は、徳川吉宗のもとでしばらく飼われたあと、農民に払い下げられることになりました。農民はこの象を見世物にして商売を行い、江戸中から見物客が押し寄せるほどの一大ブームを巻き起こしたといわれています。

【保育士・保護者向け】子どもと一緒に象の日を楽しむアイデア

象の日には、近くの動物園に足を運び、実際の象を見ることがおすすめです。子どもは、実際の象の迫力に目を輝かせて喜ぶでしょう。

動物園に行かなくても、保育園や自宅で象の日を楽しむことは可能です。最後に、保育園や自宅で取り組むことができる、象の日を楽しむアイデアを2つ紹介します。

1. 「ぞうさん」を一緒に歌う

日本人なら誰でも知っている童謡の一つ、「ぞうさん」をみんなで歌ってみましょう。また、象の日は4月下旬であるため「ぞうさん」だけでなく、5月によく歌われる童謡も一緒に歌うことがおすすめです。

「ぞうさん」以外には、下記の童謡を歌うことをおすすめします。

・こいのぼり
・めだかの学校
・池の鯉
・すいかの名産地
・おかあさん

童謡を歌う際は、「めだかの学校」「ぞうさん」「こいのぼり」といった順番で、季節の流れを感じることができる曲順で歌うと、より楽しめるでしょう。

2. 象にまつわる絵本を読む

象が出てくる絵本を読むことも、象の日を楽しむアイデアの一つです。ここからは、象が出てくる絵本を3つ紹介します。

ぞうのエルマー(著:David Mckee  翻訳:きたむらさとし)
鮮やかな色のパッチワークで描かれた象のエルマーが主人公の絵本です。カラフルな配色で、ストーリーをしっかりと理解できない乳幼児でも楽しむことができます。個性の大切さが描かれており、自己肯定感を高めてくれる明るいお話です。
かわいそうなぞう(作:土屋由岐雄  絵:武部本一郎)
「戦時猛獣処分」という戦時中に猛獣を殺処分していた実話に基づく絵本です。戦争の悲惨さと平和の尊さを訴える名作であり、平和学習の一環として4歳児以降に読み聞かせすることをおすすめします。
象の背中(作:秋元康  絵:城井文)
お父さん象が朝起きると、突然神様から命の終わりを告げられます。そこから描かれるのはお父さん象が亡くなるまでの日常の暮らしと、亡くなったあとも続いていく象の家族の毎日です。悲壮感もなく淡々と描かれる、何気ない家族どうしの思いやりがにじみでる絵柄が涙を誘います。

象にまつわる絵本は命に関連する作品が多く、読み聞かせを通して子どもに命の大切さを伝えることができます。子どもの発達に合わせて絵本を選ぶと、命の学習にもつながるでしょう。

まとめ

象の日は歴史に馴染み深い記念日の一つであり、世界には「World Elephant Day(世界象の日)」という象の保全への賛同を呼びかける記念日もあります。

象の日には、絵本の読み聞かせだけでなく、アジア象とアフリカ象の見分け方や、象に関する豆知識を伝えると、楽しく過ごせるでしょう。また、動物園に足を運び、本物の象を間近で見ることも象の日を楽しむアイデアの一つです。

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