耳の日とは?意味・由来や子どもと楽しめる音を使った遊びを紹介!

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耳にまつわる行事・イベントが開催される記念日である耳の日は、子どもに耳や音に関することを教えたり一緒に行事・イベントを楽しんだりするチャンスです。子どもと耳の日を過ごすにあたって、耳の日の意味・由来や行事・イベントの楽しみ方を知りたい方もいるのではないでしょうか。

当記事では、耳の日の概要・意味・由来から、耳の日に実施される主な行事・イベント、子どもと一緒に耳の日を楽しむアイデアまでを紹介します。

耳の日について分かりやすく子どもに伝えたい方や、充実した過ごし方を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

耳の日とは?耳の日の意味・由来を解説!

耳の日とは、より多くの人が耳や聴覚、耳の病気や聴覚障害を持つ方への関心を持つことを目的として、1956年に日本耳鼻咽喉科学会によって制定されました。同日には全国各地で耳にまつわるイベントが開催されており、耳や聴覚に関する関心や理解を高める社会活動が行われています。

また、耳の日は日本だけの記念日ではなく、毎年3月3日はWHO(世界保健機関)が定める国際耳の日として、世界各地で耳に関する啓蒙・啓発活動が実施されています。

1. 耳の日の由来

耳の日が3月3日に制定された由来は、3という数字が耳の形に似ていることと、「3(み)3(み)」という語呂合わせにちなんでいます。

また、3月3日は電話の発明者であると同時に、聾唖(ろうあ)教育の第一人者であるグラハム・ベルの誕生日です。また、障害者教育・福祉に尽力した偉人、ヘレン・ケラーとアン・サリバンをグラハム・ベルが引き合わせた日でもあります。

耳の日について子どもに教える際には、3人の偉人のエピソードについても紹介すると、耳の日の由来についての理解も深まるためおすすめです。

子どもに伝えたい!耳の日に実施される会・検査

耳は、人の話を聞いたり音を聴いたりするために必要となる、身体の器官の中でも重要な役割を持つ部位です。

耳の日は、耳や聴力について人々の関心を集めたり、悩みを解決したりすることを目指しており、耳や聴力についての関心度が低い日本人にとっては大切な意味を持ちます。

ここでは、耳の日に行われる相談会・講演・聴力検査について紹介します。耳の日にどのような啓発活動が行われているかを知っておきましょう。

1. 難聴や補聴器に関する相談会・講演の開催

耳の日には、耳にまつわるイベントが世界中で開催されており、日本においても全国各地で相談会や講演会が開催されています。日本国内で開催されている代表的なイベントについて、以下に紹介します。

■耳の無料相談会
耳の日には、日本耳鼻咽喉科学会の主催で、耳と聴力のケアについての啓発イベントとして、耳鼻咽喉科専門医による耳の無料相談会が全国各地で開催されています。参加者は、耳に関する不安や悩みを無料で相談することが可能です。

■耳について学ぶ講演会・市民講座
耳の日には、日本耳鼻咽喉学会の主催で、耳の構造・耳の働き・耳と聴覚のケアなどについて国民に学んでもらうための講演会・市民講座も開催されています。無料相談会とは異なり、地域によって開催の可否や内容が異なります。補聴器店による補聴器・福祉器具の展示や、アトラクションが行われる地域もあります。

2. 聴力検査の実施

耳の日には、地域によっては聴力検査や補聴器のアドバイスも行われており、無料で耳の聞こえや難聴といった症状の不安や悩みを解消することができます。

聴力検査では、オージオメーターと呼ばれる音が発生するヘッドホンのような装置を使用して、片耳ずつ聴力を測定します。オージオメーターを使用した聴力検査は短時間で聴力を測定できるため、耳の日のイベントに限らず、病院・クリニックでの検査や健康診断でも採用されている手法です。

具体的な検査方法は、1,000Hz~4,000Hzの周波数の音を徐々に大きくしていくことで、聴こえはじめる音の値を調査します。被検査者は、音が聞こえている間は手元の応答ボタンを押し続け、聞こえなくなったらボタンを離すという方法で聴力測定を行います。

聴力検査は、耳の健康状態や聴力低下を把握するための基本的な方法です。耳の日のイベントとして聴力検査が開催されている地域の方は、できるだけ参加することをおすすめします。

【保育士・保護者向け】子どもと一緒に耳の日を楽しむアイデア

子どもたちに耳の日について説明する際には、「耳や聴力について啓発」などといった難しい説明ではなく、以下のような分かりやすくかみ砕いた説明を行うことがポイントです。

・耳はお話しをしたり音を聴いたりする役割を持つ身体の部位
・耳の日は、耳の役割や耳を大切にすることを学ぶための日

また、耳の日の行事・イベントを開催して楽しむこともおすすめです。ここからは、耳の日を子どもたちと一緒に楽しむアイデアを紹介します。

1. 耳を澄まして自然の音を楽しむ

耳の日には、普段意識せずに聞いている自然の音に耳を澄ませてみることもおすすめです。

保育園・家庭の周囲でも、雨音・虫の鳴き声・犬や猫の鳴き声・風が吹く音など、耳を澄ませばさまざまな自然の音が聞こえてきます。目を閉じて耳を澄まし、音を感じましょう。

一定時間経過したら、保育者・保護者の合図で目を開けて、みんなで「どのような音が聞こえたのか」「何の音が聞こえたか」「どのような印象を受けたか」を話し合ってみてください。

2. 物を叩いてさまざまな音を表現をする

小さな子どもたちは音遊びが大好きです。耳の日には、手や指で音を鳴らしたり、身の回りにあるものを叩いて音を出したりして、音遊びを楽しみましょう。

音遊びのアイデアには、下記が挙げられます。

・手や指同士を叩いて音を出す
・手や指で自分の身体を叩いて音を出す
・手や指で身の回りの物を叩いて音を出す
・ペンで身の回りの物を叩いて音を出す

楽器を用意しなくても、身の回りの物で音遊びを十分に楽しむことができます。リズムに乗せて音を鳴らしたり、物を叩いて何の音か当てるクイズをしたりすることもおすすめです。自由な発想で、さまざまな音を表現しましょう。

3. 音を言葉や色で表現する

音を言葉で表現する擬音語・擬声語は、小さな子どもたちにとって音を具体的にイメージしやすいと言われています。さまざまな音を言葉で表現する遊びは、子どもたちの想像力や感性の一助となるでしょう。

また、音を絵や色で表現することも、同じく豊かな想像力や感性を育むことにつながります。音と絵・色は関係性がない印象を受けますが、実際には深い関係性があるとされており、人によっては音階に色を感じることもあると言われています。

耳の日には、知育教育・音育の一環として、子どもならではの鋭い感性で自由自在に音を表現させてあげましょう。

4. 耳にまつわる絵本を読み聞かせる

絵本の読み聞かせは、想像力・語彙力・言語能力・表現力・集中力・共感力を養うことができ、子どもたちの脳の成長に大きな影響を与えます。

絵本は種類が豊富であり、音や耳にまつわる絵本も多数あるため、耳の日には絵本の読み聞かせを行うこともおすすめです。音や耳にまつわる絵本を読み聞かせることで、絵本の知育効果と同時に耳の日のテーマである音や耳に関する知識も養えるでしょう。

まとめ

耳の日は、子どもが耳や音について楽しく学ぶことができる記念日です。保育士・保護者の方は、耳の日に子どもたちと満足度の高い充実した時間を過ごせるように、準備万端で臨みましょう。人の話やさまざまな音を聞いて語彙力や感性を養うことは、子どもの成長にとって重要な意味を持ちます。

保育園で開催される行事やイベントの情報、遊びのアイデアなどについて知りたい方には、マイナビ保育士が運営するメディア「ほいくらし」を利用ください。さまざまなコンテンツを日々発信しているため、育児の役に立つでしょう。

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