動物愛護週間とは?意味・由来や子どもと一緒に楽しむアイデア

動物愛護週間とは?意味・由来や子どもと一緒に楽しむアイデア

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毎年9月に実施される動物愛護週間は、国や地方自治体を始めとした多くの施設・団体が、さまざまな動物関連のイベントを開催する期間です。動物愛護週間の日程や概要に関しては法律によって定められているものの、「どのような内容なのか・実際に何をすれば良いかわからない」という人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、動物愛護週間の意味・由来を解説したのち、身近な動物である犬や猫と仲良くなるコツや、子どもと一緒に楽しむためのアイデアを紹介します。

動物愛護週間とは?動物愛護週間の意味・由来を解説!

1.動物愛護週間とは?いつどんなことをするの?

動物愛護週間とは、日本国民が動物愛護・適正飼育へ対して興味関心を持ち、理解を深めてもらうために設けられた期間です。動物愛護の精神を改めて確認し実践することで、人々と動物がより幸福に共生できる社会の実現が目的となります。

動物愛護週間は毎年9月20日~26日の一週間となっており、「動物の愛護及び管理に関する法律」の第四条で定められています。「動物の愛護及び管理に関する法律」には、動物愛護の基本原則や指針などが記されているため、動物の飼育に関わる人はぜひ一度目を通しておきましょう。
(出典:e-Gov法令検索「動物の愛護及び管理に関する法律」

「動物の愛護及び管理に関する法律」において、動物愛護週間中には国や地方公共団体には動物愛護の趣旨に沿った各種行事の実施が求められています。各動物関連団体・施設などが、さまざまなイベントを企画することの多い期間です。

2.動物愛護週間の意味・由来

日本の動物愛護週間は、1915年に「アメリカ動物愛護協会」が動物愛護週間を制定したことが由来です。アメリカの動物愛護週間は、5月の第1日曜日から一週間と定めています。これに倣い、新渡戸稲造夫妻が設立した日本人道会が、1927年5月28日~6月3日に日本で初めて動物愛護週間を実施しました。

1937年には、動物愛護に功績を残した人物への表彰も行われるようになります。1949年からはGHQの指示に従い、春分の日を中心とした一週間が動物愛護デーとされました。1954年以降は、現在の秋分の日を中心とした一週間を動物愛護週間として設け、動物愛護精神の普及啓発活動に努めています。

子どもに伝えたい!身近にいる動物(犬・猫)と仲良くなるコツ

「マイボイスコム株式会社」の調査によると、2019年9月時点でペットと生活している人の割合は25.9%です。現在ペットと生活している人のうち、「犬を飼っている」と答えた人が43.9%、「猫を飼っている」と答えた人が36.4%となっています。
(出典:マイボイスコム株式会社「ペットとの生活に関するアンケート調査(第7回)」

犬や猫は昔からペットとして飼われることが多いからこそ、「正しい触れ合い方」を知らない人も少なくありません。犬や猫と仲良くし、お互いに信頼関係を築き上げるためには、接する際のコツや注意点を踏まえることが大切です。

ここでは、ペットとして最も身近な犬・猫と仲良くなるコツや注意点を紹介します。

1. 犬と仲良くなるコツ

犬と仲良くなるためには、「犬が人と触れ合いたい気持ちか」を見極めることが大切です。犬が望まないときに無理に撫でようとすると、犬に嫌われたり噛み付かれたりすることがあります。まずは、犬の名前を呼んで近寄ってくるか、初対面なら飼い主に触っても良いかを確かめることが重要です。

犬を撫でる際は、犬の真正面に勢い良くしゃがんだり、頭の上から急に手を出したりしてはなりません。犬の斜め前あたりにゆっくりと座り、手の甲を下から出しニオイを嗅がせ安心させましょう。

犬が撫でられたい場所・撫でられたくない場所・不快感を示す仕草は、下記のとおりです。

▼犬が撫でられたい場所
●首回り
●あごの下
●耳の後ろ
●背中
●身体の横
▼犬が撫でられたくない場所
●口の中・周辺
●耳の中
●目の周辺
●しっぽ
●足先
●お腹
▼犬が不快に感じているときの仕草
●無表情になる
●あくびする
●しっぽが下がっている
●耳が後ろに倒れている
●唸り声を上げる
●吠える

2. 猫と仲良くなるコツ

猫と仲良くなるためには、「待ちの姿勢」が大切です。猫は基本的に警戒心が強く、新しい人・環境に慣れるまで時間を必要とする上、自分のペースが崩されることを嫌います。大きな声で騒いだり無理に近寄ったりすることは避けましょう。

基本的に、猫が人に撫でられたい・甘えたいときは、自分から寄ってきます。人の顔を見ながらしっぽを立てて擦り寄ってきたり、甘えるように鳴いたりした場合は「撫でて」「遊んで」と訴えるサインです。

猫がのどをゴロゴロと鳴らす・舐め返す場合は、撫で続けても問題ありません。しかし、身体が強張る・しっぽの動きが速まる・嫌がる仕草を見せる場合は、早々に解放してあげましょう。

猫が撫でられたい場所・撫でられたくない場所・不快感を示す仕草は、下記のとおりです。

▼猫が撫でられたい場所
●あごの下
●耳の後ろ
●頬
▼猫が撫でられたくない場所
●腰
●しっぽ
●足先
●お腹
▼猫が不快に感じているときのしぐさ
●牙をむき出しにする
●唸る・「シャーッ」と威嚇する
●背中を丸めて毛を逆立てている
●耳が後ろ外向きに寝ている
●しっぽがぴくぴくと動いている・動きが速い
●しっぽが下がっている・足の間に巻き込んでいる

【保育士・保護者向け】子どもと一緒に動物愛護週間を楽しむアイデア

動物愛護は野生動物や畜産動物も対象です。また、ペットであっても、虐待や遺棄といった問題が絶えない現状があります。しかし、動物愛護週間とはいえ「屠畜」「殺処分ゼロ」などの難しい話題を子どもに解説する必要はありません。子どもが幼いうちは、動物への興味や関心を持たせることが大切です。

動物愛護週間に合わせ、全国各地の自治体ではふれあい体験を始めとした市民向けのイベントを開催しています。動物愛護週間に何をすれば良いかわからない場合は、自治体のホームページなどをチェックしてみると良いでしょう。

ここでは、動物愛護週間を子どもと一緒に楽しむアイデアを2つ紹介します。

1. 動物園へ行く

動物園では、日頃目にすることのない生き物の生態を直接学ぶことが可能です。本物の動物が醸し出す存在感や迫力、ニオイや鳴き声の多様さには、画像や動画では味わえない臨場感や発見があります。

動物園によっては、子どもが参加できる「ふれあいコーナー」が設けられているところも少なくありません。直接動物に触れ、暖かさや鼓動を感じることによって、生き物に対する親近感や愛情を育てることも可能です。

動物愛護週間をきっかけに、地球上にはさまざまな動物が生きていることを実体験とともに教えてあげましょう。

2. 動物に関する絵本の読み聞かせをする

絵本の読み聞かせによって、動物への興味や関心を持たせるとともに、新たな知識を得ることへの意欲も育てることができます。

〇ぼちぼちいこか(作:マイク・セイラー 訳:今江 祥智)
関西弁を操り、さまざまな職業に挑戦するカバ君をユーモラスに描いた絵本です。何度失敗してもくじけず、「ぼちぼちいこか」と前を向く姿は子どもの励みとなります。
〇仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界(著:ギョーム・デュプラ 訳:渡辺 滋人)
哺乳類・鳥類・爬虫類・昆虫などの視覚を再現した、仕掛け絵本です。生き物がどのような世界を見ているかを学ぶことができます。
〇どうぶつのあかちゃんうまれた(作:鈴木 まもる)
さまざまな動物のあかちゃんがどのように生まれてくるかの違いを、わかりやすく丁寧に描いた絵本です。子どもに命の誕生を説明する際にも活用できます。

3. 動物にまつわるクイズを出題する

動物園に行く前や絵本の読み聞かせを行う前に、動物園にいる動物や絵本に出てくる動物に合わせたクイズを出題することも有効です。

下記は、動物にまつわるクイズの出題例と回答です。

問題:シマウマはどんな風に鳴くの?
答え:ワンワン

問題:ラクダのこぶには何が詰まっているの?
答え:脂肪

問題:白クマは何色の毛をしているの?
答え:透明(無色)

問題:目が不自由な人のお手伝いが大好きなワンちゃんを何て呼ぶの?
答え:盲導犬

問題:パンダのしっぽは何色をしているの?
答え:白

動物のクイズを出す際は、写真や動画、イラストなどを準備すると子どもの理解が深まり、楽しみやすくなります。Webサイトや絵本などを探してみると良いでしょう。

まとめ

動物愛護週間は、日本国民に対して動物愛護の精神や適正飼育への興味関心を持たせることで、人間と動物のより良い未来を目指すための取り組みです。ペットとして身近な犬や猫との仲を深めたり動物園に出かけたりするなど、動物愛護週間を一つの機会として子どもとともに楽しめる時間を設けると良いでしょう。

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