【3歳児/4月】月案(月間指導計画)の書き方と文例

【3歳児/4月】月案(月間指導計画)の書き方と文例

進級を喜ぶ子どももいれば、保育者が変わり不安を抱える子どももいる3歳児。新しい環境に慣れ、安心して集団生活を始められるようにしたいですね。この記事では3歳児クラスの4月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。

今月の保育目標

  • 新しい環境に慣れて、保育者やお友だちと一緒に遊ぶことを楽しむ
  • 保育者の手を借りながら、朝の身支度を自分でしようとする
  • 戸外遊びで春の自然を感じながら、好きな遊びを楽しむ

先月の子どもの姿

  • 進級の時期を迎えて不安と期待を抱えている
  • 戸外遊びでは気の合うお友だちと関わりながら遊ぶ

今月の行事

  • 入園式/進級式
  • お誕生日会
  • 発育測定
  • 避難訓練
  • 個人懇談
  • 歯科検診
  • 内科健診

保護者支援

  • 個人差がでやすい時期なので、不安を感じていないか話をする機会を設ける
  • 保護者の思いを受け止めながら、少しずつ信頼関係を築く

養護(生命)

ねらい

  • 保育士の援助を受けながら、身の回りのことを自分でやろうとする
  • 緊張感がある子どもも多いため、安心して午睡できるようにする

環境/構成

  • 室内の温度や湿度に留意して、心地よく過ごせるようにする
  • 不安で眠れない子どもも、十分な休息を取れるよう環境を整える

子どもの姿

  • 進級した喜びと戸惑いを感じながらも、少しずつ新しい環境に慣れ始める
  • 保育園の流れを理解して、次の活動を楽しむにする姿が見られる

援助/配慮

  • 毎朝の健康観察を丁寧におこない、異変にすぐに気づけるようにする
  • 気温差が大きいため、こまめに着替えを促す

養護(情緒)

ねらい

  • 一人ひとりの子どもの要求を受け止め、気持ちに共感する
  • 前年度の担任から子どもの特徴を引き継ぎ、個別に対応できるようにする

環境/構成

  • 子どもが安心して気持ちを伝えられるよう、ゆったりとした雰囲気を作る
  • 体を動かして遊ぶスペースと、のんびり過ごすスペースを分ける

子どもの姿

  • 新しい環境に慣れ始め、不安を解消できるようになる
  • 不安な気持ちを、泣いたり黙り込んだりして伝えようとする

援助/配慮

  • 保育者に親しみを持てるよう、一緒に遊ぶ機会を増やす
  • 保育園にしっかり慣れるまでは生活リズムを緩やかに計画する

教育(健康)

ねらい

  • 心地よい春の陽気のなかで、十分に体を動かして遊ぶ
  • 保育者の手助けを受けながら、身の回りのことを自分でやろうとする

環境/構成

  • 活動の時間配分を緩やかに計画し、遊びたい気持ちを十分に満たす
  • ロッカーや持ち物には、分かりやすいマークをつけて環境を整える

子どもの姿

  • 進級した自信から、さまざまなことを自分でできるよう挑戦する
  • 保護者の声かけを受けて、衣服を清潔に保とうとする

援助/配慮

  • 自分でしようとする気持ちを大切にして、できたときには十分に褒める
  • 声をかけるタイミングを見計らい、適切な援助を心がける

教育(人間関係)

ねらい

  • 保育者に気持ちを受け止めてもらうことで、安心感を持って遊ぶ
  • 新しい保育者やお友だちの名前を覚えて、親しみを持って関わる

環境/構成

  • おもちゃの種類や数を増やして、楽しい遊びをお友だちと共有できるようにする
  • お友だちと協力する楽しさを味わえるよう、生活にまつわるグループを作る

子どもの姿

  • 保育者やお友だちと一緒に好きな遊びを楽しむ
  • こだわりや要求が強くなり、おもちゃを取り合うなどのトラブルが見られる

援助/配慮

  • お友だち同士で「かして」「ありがとう」などの会話ができるよう見守る
  • 遊びに入れない子どもは、保育者が仲立ちして楽しさを共有できるようにする

教育(環境)

ねらい

  • 戸外遊びを通して、春の植物や生き物に興味を持つ
  • 絵本の読み聞かせにより季節の行事を知る

環境/構成

  • 春の植物や生き物を探せる場所を探しておく
  • こいのぼりや五月人形を飾って、季節の行事への関心を深める

子どもの姿

  • 戸外活動を喜び、その景色から春を感じる
  • 植物や生き物などを観察することで、生き物の大切さを学ぶ

援助/配慮

  • 戸外遊びでは、春の自然に気づけるような声かけおこなう
  • 興味を持って取り組んでいるときは、声をかけずに見守る

教育(言葉)

ねらい

  • 毎日のあいさつでコミュニケーションを楽しむ
  • 絵本や紙芝居を通して、言葉のやりとりを学ぶ

環境/構成

  • 自分の気持ちを言葉にできるよう、保育者はゆっくり関われるようにする
  • 気に入った絵本を自由に読めるよう、出し入れしやすい配置を心がける

子どもの姿

  • 「かして」「あとで」などの言葉を使いながらお友だちと関わる
  • 気になることがあれば保育者に質問する姿が見られる

援助/配慮

  • 保育者が手本を見せることで、自然にあいさつを交わせるようにする
  • 子どもの伝えたい気持ちを受け止めて、じっくり耳を傾ける

教育(表現)

ねらい

  • 春の歌を通して、表現する心地よさを味わう
  • こいのぼりなど季節の製作を楽しむ

環境/構成

  • 春に関連する絵本を用意しておき、季節の移り変わりに興味を持てるようにする
  • 製作準備は早めに進めておき、スムーズに始められるようにする

子どもの姿

  • 音楽に合わせて、のびのび歌ったり踊ったりする
  • 保育者の見本を見ながら、表現する楽しさを味わう

援助/配慮

  • 子どもが自由な表現を楽しめるよう手遊びやリトミックを取り入れる
  • 簡単な製作から始め、のりやはさみの使い方を覚えられるようにする

食育

  • 前年度の子どもの様子を考慮して、盛りつけ量は個別に調整する
  • 食事のあいさつやマナーを覚えられるよう、丁寧に伝える
  • 保育者がおいしそうに食事をすることで子どもたちの意欲を引き出す

健康/安全

  • 一人ひとりの健康状態を把握して、すぐに変化に気づけるようにする
  • 戸外での散歩は、安全におこなえるよう事前に道中を確認する
  • できることが増えるため、遊具の安全な使い方をくり返し伝える

保育者の評価

  • 朝の準備にゆっくり関わることで、子どもたちの意欲を大切にできた
  • 生活の流れをくり返し伝えることで、見通しを持って過ごせていた
  • 室内を走り回る子どもも多く、遊びの工夫が必要だと感じた

子どもの評価

  • 環境の変化により、落ち着きなく動き回る姿が見られた
  • 戸外活動や絵本を通して、季節の移り変わりに興味を持っている様子があった
  • 身の回りの始末を自分でやろうと、意欲的な姿が見られた

気になる子どもへの対応

  • 落ち着きがないときは、優しく声をかけて静かでゆったりとした雰囲気をつくる
  • 生活のリズムがわからず遊びに夢中になる場合は、声のかけ方を工夫する
  • 準備に時間がかかる子どもは、早めに声をかけるなど配慮する

【3歳児/4月】おすすめの保育活動

おすすめの活動

  • 身支度を身につけるための「ロッカーの整理整頓」
  • 活動の幅を広げるための「園外散歩」
  • 体操を習慣化する「エビカニクス」

おすすめの歌や手遊び

  • はるがきた
  • 春の小川
  • あくしゅでこんにちは
  • 山のワルツ
  • おかあさん
  • キャベツのなかから
  • はらぺこあおむし

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保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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