【4歳児/4月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
基本的生活習慣が確立し、自分のことは自分でできるように取り組む4歳児。子どもたちが自信を持って過ごせるように関わりたいですね。この記事では4歳児クラスの4月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 保育者に温かく受け止めてもらい、新しい環境に慣れる
- 進級したことを喜び、意欲的に身の回りのことをおこなう
- 春の穏やかな雰囲気を感じながら、体を動かす楽しさを味わう
先月の子どもの姿
- 進級を目前に、気持ちが浮かれて落ち着きがない様子が見られる
- 身の回りのことを一人でできる子どももいれば、言葉かけが必要な子どももいる
今月の行事
- 入園式/進級式
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- 個人懇談
- 歯科検診
- 内科健診
- 交通安全指導
保護者支援
- クラスだよりや送迎時のコミュニケーションで連携を図る
- 気温差が大きいため体温を調整できるような衣服を用意してもらう
養護(生命)
ねらい
- 一人ひとりの健康状態を把握して、元気に遊べるようにする
- 手洗いうがいや、衣服の調節を自分の意識でおこなう
環境/構成
- 進級により生活リズムが崩れないよう留意する
- 感染症に注意して、加湿や換気をこまめにおこなう
子どもの姿
- 戸外遊びで汗をかいたあと、自ら着替える姿がみられる
- 寒さが残る日も、戸外で元気に走り回る
援助/配慮
- 体調を崩しやすい季節のため、毎朝の健康観察に留意する
- 子どもたちの遊びを予測して安全に遊べる環境を整える
養護(情緒)
ねらい
- 一人ひとりの気持ちを受け止めて、信頼関係を築いていく
- お友だち同士で、お互いに認め合い自己肯定感が持てるようにする
環境/構成
- 安心できる場所や、個別に関われる時間を確保する
- 生活の流れを共有できるよう、カードなどを準備する
子どもの姿
- 保育者が声をかける前に身支度を済ませられる子どももいる
- お友だち同士で役割を分担しながら遊ぶ姿が見られる
援助/配慮
- 援助が必要な子どもを見逃さず、適切な対応を心がける
- 一人ひとりの気持ちに留意して、やさしい声かけを意識する
教育(健康)
ねらい
- 体調の変化が見られるため健康状態に気をつける
- ホールや戸外遊びで全身運動を楽しむ
環境/構成
- 前年度の保育者から子どもの特徴を引き継ぎ、個々の状態を把握する
- 遊具や用具の点検をおこない、十分な遊びのスペースを確保する
子どもの姿
- 暑さや寒さを感じて、自ら衣服を調節しようとする
- 遊具や用具を使って、自由に遊びを楽しむ
援助/配慮
- 視診や検温により、体調の変化に留意する
- 遊具や用具などは、危険な遊びがないか見守る
教育(人間関係)
ねらい
- お友だちと一緒に遊びながらお互いの存在を意識する
- 新しい生活や遊びのルールを理解する
環境/構成
- お友だちとじっくり遊べるよう、折り紙や絵本のコーナーに仕切りを設ける
- 守ってほしいルールや決まりを、イラストなどで分かりやすく伝える
子どもの姿
- 自分の好きな遊びに、お友だちを誘う姿が見られる
- トイレやおもちゃの使い方を覚えて決まりを守ろうとする
援助/配慮
- お友だちとの関わりを増やせるよう、保育者が仲立ちする
- ルールを守れている姿を認め、自信を持てる声かけを意識する
教育(環境)
ねらい
- 春の植物や生き物を観察して、季節の移り変わりに興味を持つ
- 室内や戸外遊びのなかで、危険な場所やものに気づく
環境/構成
- 春の自然に触れ合えるよう、戸外遊びや散歩の機会を増やす
- 危険な場所や遊びを周知しつつ、けがや事故を防げるよう環境を整える
子どもの姿
- たんぽぽやだんご虫に興味を持ち、長い時間をかけて観察する
- 危険な場所や遊びを、お友だち同士で伝え合う姿が見られる
援助/配慮
- 草花や生き物への疑問に答え、関心を持てるようにする
- 一人ひとりの気づきを見逃さないように対応する
教育(言葉)
ねらい
- 保育者やお友だちに、自分の思いを言葉で伝えようとする
- 場面に応じたあいさつができるようになる
環境/構成
- 子どもが話す内容を受け止められるよう、余裕を持って接する
- 保育者が見本となるよう、必要に応じたあいさつをしていく
子どもの姿
- 朝のあいさつなど、声をかけなくても自然にできるようになる
- お友だちと言葉で意見を交換して、遊びのイメージを膨らませる
援助/配慮
- 保育者からの声かけにより、日常生活に必要な言葉を知らせる
- お友だちとのやりとりを見守り、乱暴な言葉には注意を促す
教育(表現)
ねらい
- 季節の歌を歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたりして楽しむ
- 身近な材料を使って表現する楽しさを味わう
環境/構成
- 体を動かす楽しさを味わえるような体操を取り入れる
- 廃材など製作に必要な材料を準備する
子どもの姿
- 保育者の動きを真似して体操を楽しむ
- 製作活動に意欲的に参加し、こだわりを持って作品を完成させる
援助/配慮
- 春の歌や体操をくり返しおこなうことで、季節感を味わえるようにする
- こいのぼりの由来を伝えて、願いを込めて製作に取り組めるようにする
食育
- お友だちと楽しく食事をしながら、決められた時間を意識する
- 食材に興味を持てるようなイラストを貼る
- 体に必要な栄養素を知らせていく
健康/安全
- 感染症対策のため、手洗い・うがいが習慣となるよう徹底する
- 交通マナーや公共の場での振る舞いを学ぶ
- 避難訓練に参加して、緊急時の対応を知る
保育者の評価
- 一人ひとりが安心して過ごせるよう、個別の関わりを意識できた
- 近隣公園への散歩を取り入れることで、十分に体を動かせた
- お友だちと関わる姿を見守り、必要なタイミングで仲立ちできた
子どもの評価
- 進級したことへ喜びを感じ、活気にあふれていた
- 遊び方が大胆になり、用具の使い方に注意が必要な場面が多くなった
- 意見のぶつかり合いが多く、保育者の橋渡しが必要と感じた
気になる子どもへの対応
- 感覚に敏感な子どもは、その気持ちに寄り添う
- 騒がしい雰囲気が苦手な子どもには、場所の配慮や音の調整を意識する
- 進級に不安を感じている子どもには、なるべく保育者が側にいる
【4歳児/4月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 交通ルールを学ぶ「〇✕クイズ」
- 身近な廃材を活用した「こいのぼり製作」
- 簡単なルールのある遊び「ハンカチ落とし」
おすすめの歌や手遊び
- はるがきた
- 春の小川
- ふしぎなポケット
- めだかの学校
- じゃんけん列車
- ワニのかぞく
- おおきくなったらなんになる