【1歳児/5月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
保育園の生活にも慣れ、それぞれリズムが整ってきた1歳児。大型連休が明けても、スムーズに保育園生活を始められるようにしたいですね。この記事では1歳児クラスの5月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 安全な環境を整えて思う存分に動きまわれるようにする
- 春の自然に触れながらのびのびと遊ぶ
- 連休明けは無理のないよう個々のペースに合わせた対応をおこなう
先月の子どもの姿
- 戸惑う場面もあったが少しずつ生活リズムが整ってきている
- 慣れた保育者の姿を見て安心した様子で遊ぶ姿が見られる
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- こいのぼりの集い
- 保育参観
保護者支援
- 連休中の様子を聞くなど、健康状態の情報共有を徹底する
- 戸外遊びの機会が増えるため、気候に合わせた着替えの準備を依頼する
養護(生命)
ねらい
- 子どもの体調やその日の気候に合わせて衣服を調整し、快適に過ごせるようにする
- 連休中の疲れが出やすいため、個々のペースに合わせて無理のない保育をおこなう
環境/構成
- 汗をかいたらこまめに着替えるなど、衣服の調節に留意する
- 朝の受け入れで子どもの視診を丁寧におこなう
子どもの姿
- 外遊びのあとは、じんわり汗ばむ姿がみられる
- 保育者と着替えをしたり、汗を拭いたりして気持ちよく過ごす
援助/配慮
- 衣服の着脱など、子どもができるところまで見守り意欲を伸ばす
- 疲れがみえる子どもは、午睡の時間を早めるなど個々に対応する
養護(情緒)
ねらい
- 特定の保育者が関わることで、安定して過ごせるようにする
- 連休前の生活リズムを取り戻せるよう、ゆっくりとした生活を送る
環境/構成
- ふれあい遊びの機会を多く設けて、スキンシップを図る
- 仕切りを設けるなど、落ち着いて過ごせる小さなスペースを構成する
子どもの姿
- 信頼できる保育者の様子をうかがいながら、遊んだり抱っこを求めたりする
- 保育者からのスキンシップを喜ぶ姿が見られる
援助/配慮
- 保育者とゆっくり関わる時間を増やし、連休明けの不安に寄り添えるようにする
- 安心して眠れるよう、個々の眠りの癖を把握して対応する
教育(健康)
ねらい
- 戸外で思いっきり体を動かして遊ぶ
- 快適に遊べるよう、帽子や靴などを準備してもらう
環境/構成
- 天気がよい日は戸外遊びを取り入れ、満足できるまで遊べるようにする
- 足のサイズに合った履きなれた靴を準備してもらい、快適に過ごせるようにする
子どもの姿
- 行動範囲が広くなり、気になる場所まで自分で歩いて探索行動を楽しむ
- 気に入った玩具をくり返し楽しみ、喜ぶ姿が見られる
援助/配慮
- 紫外線予防のため、帽子の着用や日陰の確保に留意する
- 滑り台やブランコなど、固定遊具で遊ぶときは安全を確保できるようにする
教育(人間関係)
ねらい
- 信頼できる保育者を頼り、親しみを持ってかかわろうとする
- お友だちが遊んでいる姿を見て笑うなど、存在を気にしながら過ごす
環境/構成
- 特定の保育者が関わることで、愛着関係を深める
- お友だちとの関わりを見守り、ときに気持ちを代弁する
子どもの姿
- 信頼できる保育者に抱っこを求めたり、自分の好きな遊びに誘ったりする
- 保育者がそばについていなくても、安心して遊べるようになる
援助/配慮
- 排泄などは、慣れた保育者が促すことでチャレンジする意欲を持てるようにする
- 1対1の関わりを大切にしつつ、お友だちの行動に興味を持てるように促す
教育(環境)
ねらい
- 戸外遊びのなかで、春の花や虫に興味を持てるようにする
- お散歩を通して、本物のこいのぼりを観察できるようにする
環境/構成
- 春の自然物に興味を持てるよう、見たり触ったりできる機会を設ける
- 散歩コースは事前に下見しておき、危険がないよう綿密な計画を立てる
子どもの姿
- 保育者に促され、シロツメクサやチューリップなどの匂いを嗅ぐ
- 昆虫を見つけると、どのような動きをしているかじっと観察する
援助/配慮
- お散歩の引率は十分な人数でおこない、必要があれば誘導ロープを準備する
- 子どもが満足できるよう、戸外探索の時間を多く設ける
教育(言葉)
ねらい
- 保育者の言葉に耳を傾け、その意味を理解しようとする
- 絵本に興味を持ち、気になることをジェスチャーや片言で伝えようとする
環境/構成
- 子どもの言葉を繰り返したり、代弁したりしてやりとりを楽しめるようにする
- 絵本をすぐに手に取れる場所に置き、子どもの欲求に合わせて読み聞かせる
子どもの姿
- 自分の欲求を一語文で伝え、応えてくれることに喜びを感じる
- 絵本に興味を持ち、気に入ったページを何度も読んで欲しいと伝える
援助/配慮
- 子どもの指差しや喃語が、ものの名前と結びつくように丁寧に対応する
- 絵本に興味を持てるよう、選び方や読み方を工夫する
教育(表現)
ねらい
- 手遊びや季節の歌を通して、表現する楽しさを味わう
- スタンピングやなぐり描きなど、さまざまな手法で描くことを楽しむ
環境/構成
- 指先を使った手遊びができるよう、さまざまな曲を準備する
- クレヨンや画用紙などを準備して製作活動ができる環境を整える
子どもの姿
- 音楽に合わせて体を揺らしたり、保育者の手の動きを真似たりする
- クレヨンや絵の具を使って製作を楽しみ、作品が完成することを喜ぶ
援助/配慮
- 同じ曲を続けて取り入れることで、子どもが慣れ親しめるようにする
- 作品を展示することで、次の活動への意欲を刺激する
食育
- こぼしながらも、自分で食べられる満足感を味わえるようにする
- 遊びと食事の場をしっかり分ける
- スプーンやフォークを使ってみたくなるような声かけをおこなう
健康/安全
- 戸外遊びのあとは手洗い・うがいが習慣になるよう促す
- お散歩にいくときは危険個所をくり返し伝える
- 帽子の大切さを伝え、戸外にでるときは嫌がらずにかぶれるようにする
保育者の評価
- 連休明けは戸惑う子どももいたが、すぐにリズムを取り戻せた
- 室内、戸外ともに行動範囲が広くなったため環境整備を意識した
- 午睡の個人差が大きく、個々の対応を心掛ける必要がある
子どもの評価
- 特定の保育者の関わりにより、連休明けも安定して過ごせていた
- 言葉が少しずつ出るようになり、保育者とのやりとりを楽しめていた
- 手遊びや絵本に興味を示す子どもが多く、集中できる時間が増えた
気になる子どもへの対応
- お昼寝できない子どもには、抱っこや添い寝で安心できるようにする
- 発達に不安を抱えている保護者に寄り添い、保育園での様子を丁寧に伝える
- 保育園へ行きたくないと泣く子どもは、特定の保育者が受け入れるようにする
【1歳児/5月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- お散歩やお砂遊びなどの「園庭活動」
- 絵の具を使った「フィンガーペインティング」
- 口に入れても安心な「小麦粉粘土」
おすすめの歌や手遊び
- こいのぼり
- ぶんぶんぶん
- おかあさん
- おつかいありさん
- おおきなたいこ
- ころころたまご
- ふうせんのうた
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