【3歳児/5月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
新しい保育者にも慣れ、お友だちと楽しく遊ぶ姿が見られる3歳児。連休明けも、不安なく過ごせるようにしたいですね。この記事では3歳児クラスの5月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 衣服の着脱や荷物の整理など、自分のことは自分でしようとする
- 睡眠や食事の生活リズムが整い、安定した生活を送る
- 戸外活動を通して、春の自然物に興味を持つ
先月の子どもの姿
- 進級・新入後の生活に慣れ、笑顔で遊ぶ姿が見られる
- 保育者の声かけで、自分のことを自分でしようとする
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- こいのぼりの集い
- 保育参観
保護者支援
- 戸外遊びの機会が多くなるため、着替えを多めに持ってきてもらう
- 連休明けで疲れがでやすいため、子どもの健康状態を共有する
養護(生命)
ねらい
- 一人ひとりの生活リズムに合わせて、快適に過ごせるようにする
- 戸外遊びのあとは、自分で汗を拭いたり着替えたりできるようにする
環境/構成
- 疲れたときに十分な休息が取れるよう、ゆっくりできる空間を確保する
- タオルや予備の着替えなど、子どもが出し入れしやすくしておく
子どもの姿
- 連休明けで午前中から眠そうにしている姿が見られる
- 自分で汗を拭き、気持ちよく過ごす
援助/配慮
- 登園時の様子をよく観察し、子どもの変化に適切に対応する
- 身のまわりのことをしようとせず、甘えたい気分があるときは気持ちに寄り添う
養護(情緒)
ねらい
- 連休明けの不安な気持ちを受け止め、安心して過ごせるようにする
- 自分でできることが増えた成長を認め、喜びを感じられるような声かけをする
環境/構成
- 少人数で関われる空間を確保する
- 登園、降園時の身支度はわかりやすく伝え、自分でできるようにする
子どもの姿
- 疲れたときはゆっくり絵本を読むなど、静かに過ごす
- できたことを、うれしそうに保育者に伝える姿が見られる
援助/配慮
- 安定した生活が送れるよう、子どもの心身の変化に留意する
- 子どもの「できた」を見逃さないよう、温かく見守る
教育(健康)
ねらい
- 保育園のトイレに慣れ、自らのタイミングで排泄しようとする
- 戸外遊びの時間を楽しみにし、思いっきり体を動かして遊ぶ
環境/構成
- 入りやすいトイレを構成できるよう、明るさや清潔を意識する
- 園庭の遊具や砂場の点検を定期的におこなう
子どもの姿
- 排泄の時間以外にも、自分のタイミングでトイレへ向かう姿が見られる
- 気の合うお友だちと、気に入った遊具でくり返し遊ぶ
援助/配慮
- 排泄に援助が必要な子どもにはさりげなく付き添うようにする
- 遊具の使い方を丁寧に伝え、危険がないよう留意する
教育(人間関係)
ねらい
- 保育者やお友だちといっしょにごっこ遊びを楽しむ
- 異年齢児との交流を楽しむ
環境/構成
- ごっこ遊びができるよう、用具を十分に用意する
- こいのぼりの集いなど、行事を通して異年齢との関わりを持つ
子どもの姿
- 保育者の仲立ちのもと、お友だちと役割を決めてごっこ遊びを楽しむ
- 異年齢のお友だちと、製作したこいのぼりを見せ合う
援助/配慮
- 好きな遊びを見つけられない子どもには、さりげなく誘いかけるようにする
- 好きな遊びをしっかり楽しめるよう、十分な時間を確保する
教育(環境)
ねらい
- 戸外活動を通して、春の草花や虫に興味を持つ
- 野菜の苗を植えて、その生長を楽しみにする
環境/構成
- 自然に触れる時間を増やすため、園外活動の機会を多く持つ
- 園庭の一角に畑を設けて、スコップなどの用具を準備する
子どもの姿
- 草花を摘んで飾ったり、虫を捕まえて観察したりする
- お友だちといっしょに、植えた野菜の生長を楽しみに見守る
援助/配慮
- 虫や土を触るのが苦手な子どもは、無理強いしないよう見守る
- 野菜に関する絵本を読み聞かせるなど、興味関心を持てるようにする
教育(言葉)
ねらい
- 挨拶や返事だけでなく、思ったことを言葉で伝えようとする
- 保育者に困ったことやしたいことを伝えようとする
環境/構成
- 子どもが話しやすい雰囲気を作る
- 生活に関連する絵本を多く読み、場面ごとに使用する言葉を学べるようにする
子どもの姿
- お友だちに自分がしたいことやイヤなことを言葉にして伝える
- 排泄や着替えで困ったとき、保育者に自分の言葉で伝えようとする
援助/配慮
- 生活に必要な言葉は、保育者が見本になるようにやりとりする
- うまく言葉がでない子どもには、気持ちを代弁するなどゆっくり関わる
教育(表現)
ねらい
- 粘土や折り紙など、指先を使った製作を楽しむ
- 歌ったり、踊ったりすることを楽しむ
環境/構成
- 自由な発想で取り組めるよう、さまざまな道具を準備する
- 季節の歌や手遊びを楽しめるようにする
子どもの姿
- 完成した製作物をお友だちと見せあう
- 保育者の姿を見ながら歌や手遊びを覚えようとする
援助/配慮
- 創作活動を楽しめるよう、十分な時間を確保する
- 保育者が率先して、歌や踊りを楽しむ姿を見せる
食育
- 野菜の栽培を通して、さまざまな食材に興味を持つ
- 保育者の声かけで、苦手な食材にもチャレンジしようとする
- 手や口が汚れたときは、自分で始末しようとする
健康/安全
- 戸外活動を楽しむための交通ルールを伝え、安全に楽しめるようにする
- 避難訓練が流れ作業にならないよう、役割分担を再度確認しておく
- 戸外散歩中は、列からはみ出ずに歩けるよう注意深く見守る
保育者の評価
- 気候のよい日が続き、戸外遊びの時間を十分に確保できた
- 手助けが必要な子どもには、なるべく自分でできるよう必要な援助ができた
- 草花や虫に興味を持つ子が多く、図鑑を増やすなどの対応が必要と感じた
子どもの評価
- 身の回りのことを自分でしようとする姿が見られた
- まだまだ片言ではあるが、困ったときは自分の言葉で伝えようとしていた
- おもちゃの取り合いが多いため、言葉でやりとりする大切さを伝えていく
気になる子どもへの対応
- 保育室から飛び出してしまう子どもは、静かな場所で落ち着けるようにする
- 衣服にこだわりがある場合は、保護者と対応を合わせ安心して過ごせるようにする
- 発達支援センターに通う子どもは、連携した対応が取れるよう情報共有を徹底する
【3歳児/5月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 簡単なルールのある遊び「鬼ごっこ」
- 指先をしっかり使う「粘土遊び」
- ダイナミックに「砂場でどろんこ遊び」
おすすめの歌や手遊び
- キャベツのなかから
- はるがきた
- ぶんぶんぶん
- こいのぼり
- おつかいありさん
- めだかの学校
- さんぽ
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