【5歳児/5月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
年長児になって、なんだか急に大きくなったように見える5歳児。身体だけでなく、心も成長できるよう、当番活動などを通して責任感を持てるようにしたいですね。この記事では5歳児クラスの5月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 当番活動に積極的に取り組む
- 野菜の栽培を通して食材へ興味関心を持つ
- お友だちと思いや考えを伝え合いながら遊ぶ
先月の子どもの姿
- 年長クラスになったことを喜び、うれしそうに登園する
- お友だちとトラブルになると、お互いの気持ちを言葉にして伝え合う
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- こいのぼりの集い
- 保育参観
保護者支援
- 連休明けの疲れが出やすいため、体調管理ができるよう情報交換を徹底する
- 保育活動に関して、おこなう目的や育てたい力を伝えて理解を得る
養護(生命)
ねらい
- 連休明けの疲れが出たら、十分に休息を取れるようにする
- 体調の変化について、自分の言葉で保育者に伝えられるようにする
環境/構成
- しっかり動いたあとは、ゆっくり遊べる環境と時間を確保する
- 汗の始末や衣服の調節を促し、体調管理を徹底する
子どもの姿
- 戸外遊びのあとは、自分で水分補給や着替えをおこなう
- 「つかれた」「あつい」など、自分の思いを口々に伝える
援助/配慮
- 食欲や睡眠の様子を注意深く観察して、一人ひとりの体調を把握する
- 子どもの様子を確認しながら、保育活動の内容や時間を調節する
養護(情緒)
ねらい
- 異年齢児へ優しく関わる姿を認め、自信を持てるようにする
- 不安なことがあれば、保育者に自分から話せるようにする
環境/構成
- 年長児の自覚を持つため、異年齢交流の機会を多く設ける
- 子どもの側に寄り添い、保育者に話しやすい雰囲気を作る
子どもの姿
- 年下児といっしょに給食を食べながら、苦手な食材を食べられるよう励ます
- お友だちとのトラブルが解決できないときは、保育者に相談する姿が見られる
援助/配慮
- 食事の準備や片づけを率先しておこなえるよう声をかける
- 気持ちを伝えにくい子どもには、言葉が出やすいようじっくり関わる
教育(健康)
ねらい
- 自分の感覚に合わせて、衣服の調節をおこなう
- 体を動かし、汗をかくことに気持ちよさを感じる
環境/構成
- 着替えや汗拭きタオルは、子どもが出し入れしやすい場所に設置する
- 園庭遊びはクラスごとに時間を分け、思いっきり遊べるようにする
子どもの姿
- 自分で半袖に着替えたり、上着を着たりしながら体温を調節する
- 遊具やボールを使いながら、お友だちと楽しく遊ぶ
援助/配慮
- 汗をかいていないか尋ね、衣服調節を自分で判断できるよう促す
- 子どもの興味関心に合わせて、園庭遊びの道具を準備する
教育(人間関係)
ねらい
- ごっこ遊びを通して、お友だちと考えを共有する楽しさを味わう
- 母の日の由来を知り、家族への感謝の気持ちを持つ
環境/構成
- 気の合うお友だちと遊べるよう、さまざまな用具を準備する
- 母の日にプレゼントできるよう、カーネーションなどを用意する
子どもの姿
- お友だちといっしょに遊ぶうちに、お互いの考えの違いに気づく
- 母の日のプレゼントを製作し、家族に渡すことを楽しみにする
援助/配慮
- 思いを我慢している子どもがいないか、注意深く見守る
- 育ててもらった人や、大切な家族への感謝の気持ちを持てるようにする
教育(環境)
ねらい
- 野菜の苗植えを体験し、生長を楽しみにする
- お散歩コースのなかで、春を集める
環境/構成
- 苗の植え方や野菜の育ち方を写真で掲示する
- お散歩コースで見つけた春をイラストに示す
子どもの姿
- 野菜の生育を観察しながら、収穫を楽しみにする
- 桜やシロツメクサを見つけ、その名前や特徴を覚える
援助/配慮
- 水やりや観察を当番制にして、全員が野菜の生育を楽しめるようにする
- 集めた草花を飾ったり、絵を描いたりできる機会を設ける
教育(言葉)
ねらい
- 母の日には、感謝の気持ちを言葉にして伝える
- 自分の経験したことを言葉にして、伝え合う喜びを感じる
環境/構成
- 絵本の読み聞かせを通して、文字に興味を持てるようにする
- その日のお当番など、経験を発表する時間を設ける
子どもの姿
- 知っている文字を声にして読んだり、書いてみたりする
- 言葉が出ず、恥ずかしそうにする姿が見られる
援助/配慮
- わからない文字は、いっしょに書いて見せる
- 気持ちを言葉で伝えられるよう、ときに保育者が代弁する
教育(表現)
ねらい
- さまざまな楽器に触れ、音の違いを感じる
- 簡単な振りつけから、ダンスの楽しさを味わう
環境/構成
- 自由に楽器に触れる機会を設ける
- 月齢に合った曲や振りつけを準備する
子どもの姿
- 和太鼓に触れ、音の大きさや響きに驚く
- 保育者の動きを見ながら、振りつけを楽しむ
援助/配慮
- 楽器の名前や、扱い方をわかりやすく説明する
- 自由遊びのときもダンスで使う曲を流し、親しみを持てるようにする
食育
- 食事のマナーを丁寧に伝え、守れるようにする
- 野菜の栽培体験などを通して、生育に興味関心を持てるようにする
- 時間内に食事を終えられたことを認め、自信につなげる
健康/安全
- 固定遊具や周囲の環境を確認し、常に安全を確保する
- 早寝早起きなど、規則正しい生活を意識できるようにする
- 水分補給や汗の始末など、自分の意志でできるようにする
保育者の評価
- しっかり動いたあとは静かな遊びを設定するなど、メリハリのある保育ができた
- 野菜の栽培を通して、給食への意欲が増している
- 子ども同士のトラブルが多く、個々の気持ちを取りこぼさないよう注意したい
子どもの評価
- 連休明けも元気に登園し、保育園での生活を楽しむ姿が見られた
- 異年齢交流を通して、年長児としての自覚を持っているようだ
- 同じ遊具に興味が集中し、順番に関するトラブルがみられた
気になる子どもへの対応
- 大きな音が苦手な子どもには、静かな場所で休める時間を設ける
- 加配が必要な場合は、保護者との情報共有を密に取り適切な対応をおこなう
- 発達支援センターに通う子どもは、連携した対応が取れるよう情報共有を徹底する
小学校教育との接続
- 困ったことは自分の言葉で伝えられるよう練習する
- 食事のマナーをもう一度確認する
- 数字やひらがなに触れる機会を多く設ける
【5歳児/5月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 体を動かして遊ぶ「マット運動」
- 想像力を刺激する「廃材を活用した製作」
- ルールを学ぶ「コロコロドッジボール」
おすすめの歌や手遊び
- おおきくなったらなんになる
- こいのぼり
- おつかいありさん
- めだかの学校
- さんぽ
- みどりのマーチ
- はないちもんめ
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