【0歳児/6月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
保育園にも慣れ、それぞれ著しい成長を見せる0歳児。誤飲やケガがないように、しっかり見守りたいですね。この記事では、0歳児クラスの6月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- ゆったりとした環境のなかで保育者との信頼関係を深めていく
- 発達に合わせて安全に移動運動を楽しむ
- 梅雨時期を健康に過ごせるようにする
先月の子どもの姿
- 授乳や睡眠のリズムが整い、落ち着いて過ごす姿が見られる
- 特定の保育者に近づいたり、後追いしたりする
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
保護者支援
- 睡眠時間をしっかり伝え合い、保育園と家庭のつながりを意識する
- 子どもの「できた」を共有しながら、ともに喜び合えるようにする
養護(生命)
ねらい
- 梅雨時期になり気温の変化が激しいため体調に留意する
- 戸外遊びのあとは沐浴を取り入れて気持ち良く過ごす
環境/構成
- 個々の体調に合わせて活動を調整できるようにする
- 戸外遊びのあとは沐浴できるよう時間や人員を確保する
子どもの姿
- 気温差で体調を崩し、完治まで長引く姿が見られる
- 汗をシャワーで流すことで気持ちよさそうにする
援助/配慮
- 子どもの体調の変化に注意して、細かいことも保護者と共有できるようにする
- 温度や湿度に留意して、快適に過ごせるようにする
養護(情緒)
ねらい
- 欲求にタイミングよく応え、安心して過ごせるようにする
- 子どもが興味のあるもので満足できるまで遊べるようにする
環境/構成
- 子どもの些細な仕草やサインを見逃さないよう、特定の保育者が側につく
- 手作りおもちゃなど、子どもが興味を持って遊べるものを準備する
子どもの姿
- 指を吸ったり、特定のものを指したりしながら自分の欲求を伝える
- 特定の保育者の側でお気に入りのおもちゃを使ってうれしそうに遊ぶ
援助/配慮
- 子どもの声や仕草を見落とさず、気持ちを受け止められるようにする
- 興味の対象を確認して、楽しく遊べるよう都度声かけをおこなう
教育(健康)
ねらい
- 湿度や気温の変化に留意して、衣服を調整しながら気持ちよく過ごす
- 梅雨時期は汗をかきやすくなるため、水分補給や沐浴などを適宜おこなう
環境/構成
- 毎日ロッカーの中を確認して、保護者に調節しやすい衣服の持参を依頼する
- 戸外遊びのあとは手洗いうがいと合わせて、水分補給の時間を設ける
子どもの姿
- 汗をふいたり、沐浴をしたりすることで気持ち良く過ごす
- 戸外で思いっきり遊んだあとは、積極的に水分を欲しがる姿が見られる
援助/配慮
- 汗の処理や着替えは気持ちがよいことを伝えるため、やさしく声をかける
- コップでこぼしながらも、自分で飲もうとする姿を認める
教育(人間関係)
ねらい
- 子どもの表情や声に応え、かかわりを多く持つようにする
- 抱っこや遊びの要求を逃さず、信頼関係が深まるようにする
環境/構成
- 保育者間で子どものサインを共有し、かかわりを多く持てるようにする
- 子どもの欲求を満たすため、ふれあい遊びを積極的に取り入れる
子どもの姿
- 安心できる環境のなか、思いを受け止めてもらうことで満足感を得る
- ふれあい遊びややさしい声かけにより、うれしそうな表情を見せる
援助/配慮
- ほかのクラスの保育者が出入りするときは、不安にならないよう配慮する
- 1対1のふれあい遊びができる時間を設ける
教育(環境)
ねらい
- 触る・取る・握る・振るなど、さまざまな動きができる玩具を楽しむ
- 睡眠時間の違いに留意しつつ、ぐっすり眠れる環境を構成する
環境/構成
- 月齢に合わせて、さまざまな玩具を準備する
- 起きている子どもは別室で活動するなど、よい睡眠環境を確保する
子どもの姿
- 気になる玩具に手を伸ばし、嬉しそうに握ったり振ったりしている
- ほかの子どもの泣き声で起きたり、いっしょに泣いたりする
援助/配慮
- 安全で清潔な玩具を提供できるよう、点検・消毒を徹底する
- 個々の睡眠リズムや癖を把握して、適切に対応する
教育(言葉)
ねらい
- 絵本の読み聞かせや手遊びなどで発語を促す
- 甘えや欲求の声に応え、気持ちが伝わる喜びを感じられるようにする
環境/構成
- わかりやすく、ハッキリとした言葉を使う絵本や手遊びを用意する
- 子どもの声を逃さないよう、欲求にはタイミングよく応えられるようにする
子どもの姿
- 保育者の手遊びを見て手を動かしたり、声を発したりして楽しむ
- 声に変化をつけながら、保育者に気持ちを伝えようとする
援助/配慮
- 子どもの指差しなどは、対象をすぐに確認して応答する
- 子どもの欲求を受け止め、保育者が言葉にして聞かせる
教育(表現)
ねらい
- 保育者とくすぐり遊びなどの遊びをくり返し楽しむ
- 喜びや要求を指差しや喃語で伝えようとする
環境/構成
- おむつ交換のあとなど、特定の保育者と1対1で関われる時間を設ける
- 子どもの仕草を見逃さないよう目を離さないようにする
子どもの姿
- 保育者との関わりに笑ったり、声を出したりして喜ぶ
- 気持ちを伝えるため、泣いたり後追いをしたりする姿が見られる
援助/配慮
- 触れ合い遊びを十分楽しむため、同じ遊びを繰り返す
- 子どもの伝えたいことを言葉にして、思いとつなげられるようにする
食育
- 食べ方にこだわらず、食事を楽しめるように援助する
- ミルクや離乳食の量を記録し、家庭とつながりのある対応ができるようにする
- よく噛んで食べられるよう「もぐもぐ」「かみかみ」などの声かけをおこなう
健康/安全
- 梅雨時期はカビが発生しやすいため、おもちゃや寝具の清潔を保てるようにする
- 行動範囲が広くなるため、各場所の点検・消毒を徹底する
- 入眠方法や目覚めの癖を理解して、気持ちよく眠れるようにする
保育者の評価
- 欲求や思いを受け止め、安定的に過ごすことができた
- 家庭との連携をうまく取り、授乳や睡眠のリズムを整えられた
- 行動範囲が広くなっているため、廊下や壁などの清潔を意識したい
子どもの評価
- 思いを伝えるため激しく泣く姿が見られた
- ハイハイやつかまり立ちなど、思い思いの移動方法で保育室の探索を楽しめた
- 雨で外気浴の機会が少ないため、室内でできる簡単な運動遊びが必要と感じた
気になる子どもへの対応
- うつぶせ寝が多い子どもは、保護者にも注意喚起をおこなう
- おむつ交換を嫌がる子どもには、特定の保育者がやさしく声をかけながら対応する
- 移動範囲が少ない子どもには、おもちゃなどで動きを誘えるようにする
【0歳児/6月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- ずりばいやハイハイで追いかける「やわらかボール」
- お布団などをハイハイで登る「山登り」
- おうまさんの真似っこ「はじめてのリトミック」
おすすめの歌や手遊び
- ゆりかご
- かたつむり
- かえるのがっしょう
- ちょちちょちあわわ
- ラララぞうきん
- ころころたまご
- ふうせんのうた