【3歳児/6月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
保育園での生活に慣れ、ワクワクしながら登園できるようになってきた3歳児。子どもたちの好奇心に応えられるよう、充実した保育を提供できるようにしたいですね。この記事では、3歳児クラスの6月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 梅雨の気温の変化に留意し、衛生に配慮した環境で快適に過ごせるようにする
- 当番活動に意欲を持つ
- 保育者やお友だちと関わって遊ぶ楽しさを味わう
先月の子どもの姿
- 保育園での生活リズムに慣れ、見通しを持って生活できるようになった
- 園庭では好きな遊具を選び、それぞれ体を動かして遊ぶことを頼む
- 身の回りのことを自分でしようとする姿が見られる
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- プール開き
保護者支援
- 気温が高い日は水遊びを取り入れるため、着替えやタオルを用意してもらう
- 感染症や食中毒について知らせ、家庭でも予防できるようにしてもらう
養護(生命)
ねらい
- 一人ひとりの健康状態を把握し、個別に対応できるようにする
- 活動と休息をバランスよくおこない、安定的に過ごせるようにする
環境/構成
- 朝の視診結果や保護者からの連絡事項を、保育者間で漏れなく共有する
- ゆったりと休める場所を設け、疲れたときは休息を取れるようにする
子どもの姿
- 梅雨時期の気温変化に伴い、鼻水や咳など風邪の初期症状が見られる
- 「疲れた」「暑い」など、自分の体で感じたことを保育者に伝えようとする
援助/配慮
- 着替えや水分補給をこまめにおこなえるよう声かけをおこなう
- 適宜換気をおこない、快適に過ごせるようにする
養護(情緒)
ねらい
- 自分で身の回りのことをしようとする意欲を認め、自信を持てるようにする
- 成功体験を増やし、活動への意欲を高める
環境/構成
- 衣服の始末など、子どもが自分で取り組みやすい配置にする
- 簡単な当番活動を割り振り、子どもの意欲を高める
子どもの姿
- 自分でできたことを保育者に知らせ、満足そうな表情を見せる
- 簡単な当番活動をおこない、自分でできた喜びを感じる
援助/配慮
- 活動の見通しができない子どもには、保育者が適宜声かけをおこなう
- 子どもの活動を褒めたり励ましたりすることで、自信を持てるようにする
教育(健康)
ねらい
- 手洗い・うがいなどを自分からおこない、清潔を保てるようにする
- 歯磨きの大切さを知り、食後の習慣にできるようにする
環境/構成
- 手洗いタオルや着替えを常備し、スムーズにおこなえるよう環境を整える
- 虫歯に関する絵本や紙芝居を取り入れ、歯磨きの大切さついて知らせる
子どもの姿
- 戸外遊びから戻ったら、手洗いうがいや衣服の調節などを自らおこなう
- 歯磨きの大切さを学び、少しずつ習慣として大切にできる
援助/配慮
- 脱いだ衣服をたたんだり、袋にしまったりできるよう声をかける
- 正しい歯磨きの仕方を覚えられるよう、保育者が手を添えて援助する
教育(人間関係)
ねらい
- お友だちの遊びに興味を持ち、隣で真似をしながら遊ぶ
- 保育者やお友だちの話しを聞いたり、笑ったりする楽しさを味わう
環境/構成
- 遊びに使う用具は多めに準備することで、トラブルを避けられるようにする
- 子どもの気持ちを代弁し、お友だちと関わる楽しさを伝える
子どもの姿
- お友だちの遊びを見て、いっしょに遊ぼうとする
- 思いが伝わらず、おもちゃを取ったり服をつかんだりする
援助/配慮
- 子どもの思いを大切にできるよう、保育者が仲立ちする
- 遊びのなかにもルールがあることを伝え、子どもの悔しい気持ちに寄り添う
教育(環境)
ねらい
- 梅雨ならではの雰囲気を感じる
- 気温が高い日は水遊びを取り入れる
環境/構成
- レインコートを着て、雨の日の音や匂いを感じる
- 気温や湿度を確認し、まずは温水シャワーから水遊びを楽しむ
子どもの姿
- 水たまりを踏んだり、雨で濡れた葉っぱを触ったりする
- シャワーを手足にかけてもらい、喜ぶ姿が見られる
援助/配慮
- あらかじめ雨の日の活動を保護者に知らせ、準備してもらう
- 水遊びに抵抗がある子どもには無理強いしないようにする
教育(言葉)
ねらい
- 「かして」「ありがとう」などの言葉を使ってお友だちと関わる
- 困ったことや嬉しかったことを保育者に言葉で伝えようとする
環境/構成
- 子どもたちの気持ちを代弁し、思いと言葉をつなげる
- 話しやすい雰囲気を作り、ゆっくり丁寧に関わる
子どもの姿
- 保育者の援助を受けながら、お友だちとのやりとりを楽しむ
- 困っていることを、時間をかけて保育者に伝えようとする
援助/配慮
- 子ども同士で会話を楽しめるよう、さりげなく援助する
- 子どもの言葉を遮らず、最後まで聞けるようにする
教育(表現)
ねらい
- 泥遊びや粘土遊びを通して、さまざまな感触を楽しむ
- 体操や手遊びなど、歌に合わせて表現する楽しさを味わう
環境/構成
- 梅雨らしい製作を取り入れる
- さまざまな体操や手遊びを取り入れ、子どもの興味関心を惹きつける
子どもの姿
- 「ぬるぬる」「べとべと」など、製作を通してさまざまな感触を味わう
- 同じ体操を繰り返すことで、自信を持って表現できるようになる
援助/配慮
- はさみを使用する際は、保育者が手を添えながらゆっくりおこなう
- 体操や歌が苦手な子どもは、見ているだけでもよいことを伝える
食育
- 苦手な野菜も一口だけチャレンジしようとする
- 野菜の生長を見守ることで食材への興味・関心を促す
- 食事のマナーを覚え、意識しようとする
健康/安全
- お散歩中の歩き方や横断歩道の渡り方を知らせ、ルールを守れるようにする
- 梅雨時期はカビが発生しやすいため、おもちゃや遊具の点検・消毒を徹底する
- 危険な遊びは中断させ、約束事をみんなで確認できる時間を設ける
保育者の評価
- 蒸し暑い日が多く、早めに水遊びを始めて心地よく過ごせるようにできた
- 雨の日の散歩を取り入れ、梅雨時期にしかできない経験で興味・関心を刺激できた
- 意見の違いから手がでる子どもが多いため、保育者の配置を見直す必要がある
子どもの評価
- 梅雨の気温の変化により、体調を崩す子どもが増えてきた
- 雨の音や水たまりの感触から梅雨ならではの雰囲気を感じられた
- 当番活動に責任を持ち、自分の順番を楽しみにする姿が見られた
気になる子どもへの対応
- 泣いて登園する子どもは、気持ちを受け止めて安心感をもてるようにする
- 身の回りの始末が難しい子どもは、絵カードを使用して順序をわかりやすくする
- 排泄が苦手な子どもは、決まった時間につき添い安心してもらえるようにする
【3歳児/6月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 梅雨ならではの「雨のお散歩」
- はさみを使った「かたつむり製作」
- ダイナミックに「砂場でどろんこ遊び」
おすすめの歌や手遊び
- かたつむり
- かえるのがっしょう
- はをみがきましょ
- めだかの学校
- さんぽ
- ごほんゆびのはくしゅ
- とけいのうた