【4歳児/6月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
お友だちとの関わりが増え、保育者は見守る姿勢が多くなる4歳児。トラブルを自分たちで解決できるよう、関わり方を意識したいですね。この記事では4歳児クラスの6月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 集団遊びのルールを知り、約束事を守ろうとする
- 梅雨ならではの自然物に興味・関心を持つ
- 野菜の生長を見守り、食への意欲を膨らませる
先月の子どもの姿
- 気の合うお友だちと楽しく遊んだり、けんかになったりする
- 戸外遊びでは、好きな遊びをくり返し楽しむ姿が見られる
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- 歯科検診
- プール開き
保護者支援
- 梅雨時期の感染症情報を知らせ、家庭でも気をつけてもらう
- 汗拭きタオルや水遊び用のタオルを用意してもらう
養護(生命)
ねらい
- 汗をかいたり、喉が渇いたりしたときは自分で対応できるようにする
- 疲れたときは自分で休息を取り、体調の変化を保育者に伝えられるようにする
環境/構成
- 着替えや水筒の位置をわかりやすく配置する
- 静かに休息を取れるスペースを確保する
子どもの姿
- 汗の始末や着替えを自分でおこない、必要に応じて保育者に助けを求める
- 「暑い」「疲れた」など、体の調子を言葉にして伝える
援助/配慮
- 気温の変化に合わせて、衣服の着脱を促す
- 快・不快だけでなく「どうしたいか」を伝えられるよう働きかける
養護(情緒)
ねらい
- 子どもの思いをゆっくり受け止め、情緒の安定を図る
- 自分の気持ちを素直に伝えられるようにする
環境/構成
- 個別にじっくり話せる雰囲気をつくる
- 子どもの思いを察知して、必要な声かけをおこなう
子どもの姿
- 休み明けなど、話したいことを口々に保育者に伝えようとする
- お友だちに思うことが言えず困っている子どもも見られる
援助/配慮
- 関わりが少なくなっている子どもがいないか注意する
- 話したい気持ちや状況を理解し、適宜仲立ちする
教育(健康)
ねらい
- 歯科健診を通して、歯磨きの大切さを知る
- 雨の日でも、室内で体を動かして遊ぶ
環境/構成
- 絵本や紙芝居で虫歯の怖さや歯磨きの大切さを伝える
- 室内でも安全に体を動かせるよう、広いスペースを確保する
子どもの姿
- 正しい歯磨きの方法を知り、いつもよりも念入りに歯を磨く
- 雨の日は、有り余る体力から危険な遊びが見られる
援助/配慮
- 正しい歯磨きを継続できるよう、保護者にもお知らせする
- 動きたい気持ちを安全に発散できるよう、体育遊びを充実させる
教育(人間関係)
ねらい
- 集団遊びのルールを知り、お友だちと楽しく遊ぶ
- けんかになったときは、相手にも気持ちがあることを知る
環境/構成
- 鬼ごっこやしっぽ取りなど、簡単なルールのある遊びを取り入れる
- けんかになったときは、お互いの思いを伝えられるような時間を確保する
子どもの姿
- 保育者の声かけにより、ルールを意識できるようになる
- 負けた悔しさやうまくいかない苛立ちをお友だちにぶつけようとする
援助/配慮
- ルールの意味やトラブルが起こる原因をわかりやすく知らせる
- いろいろなお友だちと関われるよう、保育者が仲立ちする
教育(環境)
ねらい
- 梅雨ならではの自然物に興味・関心を持つ
- 異年齢のお友だちと触れ合う
環境/構成
- 雨の日の散歩やテラス遊びを取り入れ、梅雨の雰囲気を感じる
- 異年齢で給食を食べる機会を設ける
子どもの姿
- カッパを着て外に出ることを喜び、水たまりへのジャンプを楽しむ
- 年下児がうまく食べられるか、心配そうに目を配る
援助/配慮
- 雨で濡れると風邪をひきやすくなるため、着替えの準備を確認する
- 年上児との関わりも設け、よい刺激になる活動を取り入れる
教育(言葉)
ねらい
- 気持ちを伝えるために必要な言葉を知る
- 家での出来事など、お友だち同士で会話を楽しむ
環境/構成
- さまざまな場面に合わせた言葉を丁寧に伝える
- 保育者が会話に入ることでで、話しやすい雰囲気を構成する
子どもの姿
- 必要な言葉が出てこなかったり、乱暴な言葉を使ったりする姿が見られる
- お友だちの話に耳を傾けつつ、自分のことも楽しそうに話す
援助/配慮
- 気づいたことや、思ったことを保育者が丁寧な言葉で伝える
- けんかが始まったときは、様子を見つつ保育者が介入する
教育(表現)
ねらい
- 鍵盤ハーモニカに触れ、音の出し方を知る
- 体の部位や動かし方を知り、自分の体に興味を持つ
環境/構成
- 鍵盤ハーモニカの扱い方を、写真やイラストを使ってわかりやすく伝える
- 簡単な体操を取り入れて体を動かす
子どもの姿
- 音を奏でる楽しさを知り「もっとしたい」と意欲を示す
- 手や足の長さを比べ、自分の体の特徴を知る
援助/配慮
- 楽器を正しく扱えるよう、適宜声かけをおこなう
- 自分の体を意識できたら、自画像を描いてみるなど表現を楽しめるようにする
食育
- 食器に手を添えたり、座る姿勢を意識したりする
- 野菜の生長を楽しみにすることで、普段の食事に感謝の気持ちを持つ
- 苦手な野菜を知り、少しでも食べられるよう工夫を凝らす
健康/安全
- 蒸し暑い日は水遊びを取り入れ、スムーズにプール活動に移行できるようにする
- 手洗い・うがいと合わせて、適宜水分補給ができるようにする
- 危険な遊びが習慣化しないよう、遊具の使い方や室内での過ごし方をくり返し伝える
保育者の評価
- お友だちとのトラブルは、子どもたちの意見を尊重しつつ必要に応じて対応できた
- 気温の高い日が続き、水遊びの機会が多くなったため事故に注意したい
- ルールのある遊びを取り入れ、約束事の大切さを知らせることができた
子どもの評価
- 安定的な関わりにより、よいリズムで生活できていた
- グループ活動を通して、普段関わらないお友だちとの会話を楽しめていた
- 雨の日は室内での危険な行動が見られたため、引き続き注意したい
気になる子どもへの対応
- 疲れたときに静かに休める空間を確保し、自分のタイミングで休めるように促す
- 困ったことを伝えられない子どもには、保育者からのスキンシップを意識する
- 悔し泣きが多い子どもは、気持ちを受け止め落ち着けるようにする
【4歳児/6月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 簡単なルールのある遊び「鬼ごっこ」
- 暑さを吹き飛ばす「水遊び」
- 雨でも体をしっかり動かす「サーキット遊び」
おすすめの歌や手遊び
- とけいのうた
- めだかの学校
- さんぽ
- はをみがきましょう
- 雨ふりくまのこ
- しゃぼん玉
- バスごっこ