【3歳児/8月】月案(月間指導計画)の書き方と文例

好奇心旺盛で、さまざまな遊びに興味を持つ3歳児。夏ならではの遊びを思いっきり楽しめるようにしたいですね。この記事では3歳児クラスの8月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 水分補給や休息をこまめに取り、快適に過ごせるようにする
- 気の合うお友だちと、誘い合いながら好きな遊びを楽しむ
- 水遊びや泡水遊びなど、夏ならではの遊びを取り入れる
先月の子どもの姿
- 暑さを感じると、自分で着替えたり、水分補給したりする
- お友だち同士で、自分の気持ちを伝え合う姿が見られた
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- 夏祭り
保護者支援
- 夏に流行しやすい感染症や、熱中症の予防方法について知らせる
- 暑さで体調を崩さないよう、規則正しい生活の大切さを周知する
養護(生命)
ねらい
- 夏の疲れがでないよう、休息を十分に確保する
- 直射日光を避けたり、水分補給を徹底したりして熱中症を予防する
環境/構成
- 外遊びや水遊びのあとは、ゆったりと過ごす活動を取り入れる
- 遮光ネットや木陰を利用し、涼しい場所を確保する
子どもの姿
- 疲れたときは、寝転びながらまったりと過ごす
- テラスや木陰でお友だちと座り、涼む姿が見られる
援助/配慮
- 子どもの様子を確認し、休まず遊び続ける子どもには声をかける
- 室温と外気温の差にも留意する
養護(情緒)
ねらい
- 子どもの思いを受け止め、伝わる安心感を持てるようにする
- 自分のことを自分でおこなうことで、意欲や自信につなげる
環境/構成
- 子どもの表情を見て、タイミングよく思いをくみ取る
- 身の回りの始末をしやすいよう、ロッカーなどの環境を整える
子どもの姿
- 保育者に「わたしも」「ぼくも」と思いを口々に伝える
- 困っているお友だちに声をかけたり、手伝ったりしようとする
援助/配慮
- 子どもの話を最後まで聞けるよう、余裕を持って対応する
- 自分で身支度できない子どもには、タイミングを見て援助する
教育(健康)
ねらい
- 汗の始末をこまめにおこない、清潔を保てるようにする
- 一人ひとりの健康状態を把握し、感染症や熱中症を予防する
環境/構成
- タオルを手に取りやすい位置に配置する
- 毎朝の健康確認はもちろん、食事や睡眠の様子を記録する
子どもの姿
- 汗ふきタオルを使って、自分で汗を始末する
- 暑さから食欲が落ちたり、寝つきが悪くなったりする
援助/配慮
- 毎日清潔なタオルを持参してもらえるよう、保護者に周知しておく
- 室温や外気温を調整し、快適に過ごせるようにする
教育(人間関係)
ねらい
- 気の合うお友だちと、誘い合いながら同じ遊びを楽しむ
- 自分の思いを言葉にしたり、お友だちの言葉を聞いたりする
環境/構成
- 集団遊びを取り入れ、さまざまなお友だちと関わる機会を設ける
- 夏祭りの準備など、異年齢交流を取り入れる
子どもの姿
- 自分の好きな遊びに、親しいお友だちを誘う
- 年上児と関わることで憧れの気持ちを持つ
援助/配慮
- 消極的な子どもも遊びに入れるような工夫をおこなう
- うまく気持ちを交わせない場合は、保育者が仲立ちする
教育(環境)
ねらい
- 夏祭りのにぎやかな雰囲気を楽しむ
- 育てた野菜を収穫して、食材への興味・関心を高める
環境/構成
- 夏祭りに向けて、出し物や装飾物を製作する
- 収穫した野菜を実際に味わえるようにする
子どもの姿
- ちょうちんやうちわを製作し、夏祭りを楽しみに待つ
- 育てた野菜を見て「おいしそう」「食べてみたい」と口々に話す
援助/配慮
- 夏祭りのイメージを共有できるよう、導入を工夫する
- 野菜の栽培を通して、苦手な野菜にも興味を持てるようにする
教育(言葉)
ねらい
- 家庭での出来事などを、保育者に伝えようとする
- お友だちとのぶつかり合いを通して、気持ちの伝え方を知る
環境/構成
- 一人ひとりの話をゆっくり聞く時間を設ける
- トラブルはすぐに介入せず、まずは子ども同士のやりとりを見守る
子どもの姿
- 積極的に話をする子どもと、そうでない子どもがいる
- 自分の思いを言葉にしながら、お友だちに伝える
援助/配慮
- 自分から話をできない子どもにも機会を与える
- 子どもたちの様子をうかがいながら、必要に応じてやりとりに介入する
教育(表現)
ねらい
- 泡や氷を使って、夏ならではの遊びを楽しむ
- 音楽に合わせて、体を動かす楽しみを味わう
環境/構成
- 泡水遊びや色水遊びなどを取り入れる
- テンポのよい曲を使い、毎朝同じ体操をくり返す
子どもの姿
- 冷たい水の感触や、色が混ざりあう様子を楽しむ
- 体操を通して、表現する楽しさを味わう
援助/配慮
- 子どもの気づきに寄り添い、楽しさを共有できるようにする
- 手足を大きく動かせるよう、保育者が見本になる
食育
- 収穫した野菜を食べて、食材の大切さを学ぶ
- 食欲が落ちている場合は、体調に合わせて食事量を調節する
- 保育者やお友だちと楽しい雰囲気で食事できるようにする
健康/安全
- 夏に流行する感染症や熱中症の予防に努める
- 休息を十分に確保し、ゆったり過ごせるようにする
- 水遊びは水量や水温に留意して、安全に楽しめるようにする
保育者の評価
- 夏ならではの遊びを取り入れ、クラスみんなで楽しみを共有できた
- 真夏日が続いたため、しばらく戸外遊びの時間を調節した
- 子どもたちと準備を進め、夏祭りを楽しいものにできた
子どもの評価
- 自己主張が強くなり、お友だちとトラブルになることが多かった
- 自分でできることが増えて自信につながっている
- 長期休み明け、疲れが見られる子どもが多いため活動内容に留意したい
気になる子どもへの対応
- 不安定な様子が見られる子どもには、個別で対応できる時間を確保する
- トイレでの排泄は焦らず、布パンツに慣れることから始める
【3歳児/8月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 水遊びといっしょに「泡水遊び」
- はじき絵やにじみ絵で「うちわ製作」
- 手作りおもちゃで「お店屋さんごっこ」
おすすめの歌や手遊び
- うみ
- すいかの名産地
- かもめの水兵さん
- アイスクリーム
- アイ・アイ
- オバケなんてないさ
- とんでったバナナ