【0歳児7月】個人案の文例/月齢別

4月入所の子どもは、保育園での生活に慣れ始める時期ですが、暑さにより体調を崩しやすいという心配も。沐浴や水遊びをうまく取り入れながら、心地よく過ごせるようにしたいですね。この記事では、0歳児7月の個人案の文例をご紹介します。
0歳4ヶ月・0歳5ヶ月・0歳6ヶ月
子どもの姿
- 寝返りを繰り返し楽しむ
- ミルクの量が安定している
- 目線を合わせてあやすと声を出して喜ぶ
- 抱っこを喜び、保育者に抱かれて甘える
ねらい・内容
- 心地よい環境のなかで落ち着いて眠る
- 離乳食の初期食に慣れる
- 汗をかいたら沐浴をして清潔を保つ
- 保育者とのスキンシップを楽しむ
援助・配慮
- 夏の暑さで寝苦しさが出てくるため、除湿や冷房を活用して室温を快適に保つ
- 離乳食は機嫌がよいときに取り入れ、明るい表情や声かけで関わる
- 外気浴は直射日光が当たらないよう配慮し、短時間に留める
- 寝かしつけやミルクの時間は、子どもとしっかり目を合わせる
振り返り
- 暑苦しさから睡眠中の寝返りが増えたものの、しっかりお昼寝できていた
- 寝返りに慣れ、腹ばいで過ごす時間が増えている
- 喃語が増え、保育者が応対的に関わることで喜ぶ姿が見える
- 特定の保育者に対し、安心して心を許している様子がある
0歳7ヶ月・0歳8ヶ月・0歳9ヶ月
子どもの姿
- 手にとった玩具を口にくわえたり噛んだりする
- 2回食になり、自ら口をあけるなど食べることに慣れている様子がある
- 保育者の顔を覚え、そばを離れると泣く
- 機嫌がよいときは、保育者が声をかけると声を出して笑う
ねらい・内容
- ずりばいでの移動を楽しめるよう環境を整える
- さまざまな食材や舌触りに慣れる
- 興味のある玩具に手を伸ばし、さまざまな遊びを楽しむ
- 体に触れながら楽しむ遊びを取り入れ、安心感を得る
援助・配慮
- 便の様子を注意深く観察し、暑さや離乳食による体調の変化がないか確認する
- 食事の時間がずれた場合は、暑さにより食材が傷まないよう管理に留意する
- ふれあい遊びでスキンシップをとり、保育者への愛着が深まるようにする
- 側を離れるときは、伝わっていなくても声をかけてから移動する
振り返り
- 首元にあせもができているため、こまめな着替えや沐浴を徹底した
- 家庭での離乳食の進みが悪いと相談があったため、保育者や調理室の職員を交えて今後の進め方について話し合う機会を設ける
- 玩具を口にくわえることが多くなっているため、誤飲の危険がないよう点検をおこなうとともに清潔を保てるようにする
- 人見知りが始まったものの、慣れ親しんだ保育者がそばにいる場合は安心して探索活動を楽しめている
0歳10ヶ月・0歳11ヶ月・1歳0ヶ月
子どもの姿
- 動きが活発になり、ハイハイやつかまり立ちでの移動を楽しむ
- 暑さからか離乳食の進みにムラが見られる
- 人見知りが落ち着き、安心して過ごす
- お腹がすいたり眠かったりすると、声を出しながら保育者に伝える
ねらい・内容
- 温水遊びやシャワーを取り入れ、水に触れる楽しさを味わう
- 自分の手で掴んで食べることを楽しむ
- 絵本を通して、言葉や音のリズムを楽しむ
- 欲求を満たしてもらうことで、ゆったりと安心した気持ちで過ごす
援助・配慮
- 足にシャワーをかけるなど、暑いなかでも心地よく過ごせるようにする
- 自分で食べたい気持ちを尊重し、楽しく食事できるようにする
- 指さしや喃語などから欲求を読み取り、安心して生活できるようにする
- 子どもの思いをくみ取り、必要なタイミングで欲求を満たせるようにする
振り返り
- つかまり立ちの不安定さから転倒することも多いため、周囲の安全を確保できるようにする
- 暑さで食欲が落ちているが、無理強いせず食事の時間に苦手意識を持たないようにする
- 好きな絵本に自ら手を伸ばす姿があるため、好みをよく観察して関わるようにする
- 思い通りにいかないことに苛立ちを見せるが、保育者の抱っこや声かけで落ち着く姿があった
1歳1ヶ月・1歳2ヶ月・1歳3ヶ月
子どもの姿
- つたい歩きが活発になり、探索活動の範囲が広がる
- 手づかみやスプーンで食事を楽しむ
- 砂遊びや水遊びに夢中になる
- ジェスチャーや指さし、喃語で保育者に思いを伝えようとする
ねらい・内容
- さまざまな感触遊びを取り入れ、新しい感触を楽しむ
- 手づかみ食べを十分におこない、食べることの楽しさを味わう
- 好きな遊びを繰り返し、満足感を得る
- 思いに共感してもらうことのうれしさを味わう
援助・配慮
- 安心して探索活動できるよう、安全なスペースを確保する
- スプーンでうまくすくえないときは、さりげなく手を添えて一人で食べる喜びを味わえるようにする
- 戸外遊びはテラスやタープの下でおこない、こまめな水分補給を心がける
- 欲求をくみ取り言葉にすることで、伝わるうれしさを感じられるようにする
振り返り
- 保育者の手を支えに、歩行を楽しむ姿が見られた
- 苦手なものを食べたがらなかったり、食事中に遊び出したりする様子もあるが、子どもなりのこだわりを尊重できるようにする
- シャワーに対して抵抗がないため、玩具を使用するなど今後も遊びの興味を広げられるようにする
- 怒ったり泣いたりしているときは、抱っこしながら思いを受け止め、安心して気持ちを出せるようにする
まとめ
0歳児の7月、慣れない夏の暑さによりミルクや離乳食の進みが悪くなる可能性があります。睡眠や排泄の様子もよく観察し、体調管理に十分注意したいですね。
保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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