【2歳児11月】個人案の文例/月齢別

【2歳児11月】個人案の文例/月齢別

朝晩の寒暖差により、風邪症状のある子どもが増える11月。朝の健康観察はもちろん、日中も子どもの様子にも気を配り、健康に過ごせるようにしたいですね。この記事では、2歳児11月の個人案の文例をご紹介します。

2歳8ヶ月・2歳9ヶ月・2歳10ヶ月

子どもの姿

  • 行動範囲が広がり、園庭の裏に回って遊ぶ姿もある
  • 運動会を終え、達成感や疲労感を抱いている
  • 園庭では三輪車に乗ったり、滑り台を滑ったり、全身を使って遊んでいる
  • 色や形に興味を持ち、言葉にしてお友だちと共有しようとしている

ねらい・内容

  • 感染症予防に努め、元気に健康に過ごす
  • スプーンやフォークを使い、こぼさず最後まで食べる
  • 気温に合わせて衣服を調整したり、疲れたら休んだりしながら快適に過ごす
  • お友だちといっしょに楽器を鳴らすことを楽しむ

援助・配慮

  • その日の体調に合わせ、活動内容を調整できるようにする
  • 高月齢児がお箸を使う姿を見せ、憧れや期待感を持てるようにする
  • 運動会の疲れが見られる時期でもあるため、静の活動を積極的に取り入れる
  • 鈴やタンバリン、太鼓など、さまざまな楽器に触れる機会を設ける

振り返り

  • インフルエンザが流行したが感染せず、毎日元気に登園できていた
  • お箸を使うことへの憧れの気持ちが強くなっているため、少しずつ慣らしていけるよう保護者と相談してみる
  • 手先が器用でのりやはさみの使い方も手慣れているが、早く進めたい気持ちが強く保育者の話の途中でも取りかかろうとするため安全に注意したい
  • さまざまな楽器のなかで太鼓を気に入っている様子があるため、どんどん活動に取り入れたい

2歳11ヶ月・3歳0ヶ月・3歳1ヶ月

子どもの姿

  • インフルエンザに感染して欠席が続いたため、生活リズムの乱れや食欲の低下が見られる
  • 運動会の疲れもあり、室内でゆったり過ごす姿が見られた
  • おままごとを好み、ぬいぐるみのお世話をしたり、お友だちのぬいぐるみと会話をしたりしながらごっこ遊びを楽しんでいる
  • 戸外に出ると「風が冷たい」「葉っぱが赤い」など、季節が移り変わる様子に気づく姿があった

ねらい・内容

  • 手洗い・うがいの正しい手順を知り、自分でしようとする
  • 着替えや食事など、自分でできた喜びを味わう
  • ごっこ遊びを通して、少しずつお友だちとの関わりを持つ
  • 落ち葉や木の実の形や色に興味を持ち、遊びに活かそうとする

援助・配慮

  • 保育者がいっしょに手を添えて洗い、正しい手洗いの方法を知らせていく
  • 子どもが自分でしようとしていることに対しての援助は慎重におこない、自分でできた満足感を得られるようにする
  • 保育者がいっしょに遊びに入ることで、お友だち同士の関わりを広げていけるようにする
  • 戸外に出るときはビニール袋を持参し、自然物を持ち帰れるようにする

振り返り

  • 手洗いの順番を丁寧に知らせたことで、習慣になってきている
  • 「見ててね」と言いながら、自分でできることを保育者に知らせる様子が見られるため、自信につながる声かけができるようにする
  • 特定のお友だちとの関わりを好み、距離感が近くなりすぎる場面があるため様子を見守る
  • 拾ってきた松ぼっくりを使って製作をおこなうとことで、行事への期待感を膨らませることができた

3歳2ヶ月・3歳3ヶ月・3歳4ヶ月

子どもの姿

  • 運動会で踊った踊りを繰り返し、楽しかったことを思い返す様子がある
  • 朝晩の冷え込みによりトイレの失敗が続いている
  • 手洗いに時間はかかるが、手順通りに丁寧に洗おうとする
  • 葉っぱをお金に見立て、砂場でお店屋さんごっこを楽しむ

ねらい・内容

  • 寒い中でも、戸外に出て体を動かして遊ぶ
  • 鼻水が出たら自分で拭き、清潔を保とうとする
  • 戸外に散歩に出かけ、秋ならではの自然を楽しむ
  • お友だちといっしょにごっこ遊びを楽しむ

援助・配慮

  • 朝の健康観察で子どもの様子をしっかり確認し、体調に合わせて活動を調整できるようにする
  • 戸外遊びに出るときは、気温に合わせて上着を着たり薄手の服に着替えたり、調整できるように声をかける
  • 寒さでトイレが近くなるため、活動中でもなるべくこまめに声をかけられるようにする
  • 季節を感じられるお散歩コースを選び、ゆっくり観察を楽しみながら歩けるようにする

振り返り

  • 運動会を無事に終えることで自信がつき、何事にも前向きにチャレンジする様子がある
  • 「お姉ちゃんパンツはおしまい」と、自分でオムツに履き替えることもあるが、気持ちを尊重して自分で履きたくなるタイミングを待てるようにする
  • 運動会の練習で体力がついてきたようで、ずいぶん長い距離を歩けるようになってきている
  • おままごとで遊ぶときは、保育者が仲立ちしなくても自分たちで簡単に言葉をかわしながら遊ぶ様子があるため、やりとりを側で見守るようにする

3歳5ヶ月・3歳6ヶ月・3歳7ヶ月

子どもの姿

  • 運動会を終えたこと、寒暖差があることなどにより、少し疲れが見られる
  • お箸を使うとうまく食べられないからと、すぐにスプーンに持ち替えてしまう
  • トイレでの排泄は順調で、行き帰りも布パンツで過ごせるようになった
  • イヤなことがあると、みんなに気づいてほしくて黙り込んだまま部屋の隅に座る

ねらい・内容

  • 風邪を予防するため、丁寧に手洗い・うがいをおこなう
  • お友だちと会話しながら、楽しく食事する
  • 気づいたことや思ったことを保育者やお友だちに言葉で伝える
  • 秋の歌や絵本を取り入れ、季節感を味わう

援助・配慮

  • ティッシュペーパーやゴミ箱を定位置に置き、鼻水が出たら自分で始末できるようにする
  • お箸に親しみを持てるよう、おままごとに取り入れる
  • 寒さでトイレの回数が増えるため、こまめに声をかけられるようにする
  • 「やきいもグーチーパー」の歌に合わせて、ジャンケンで勝ち負けを楽しめるように関わる

振り返り

  • 夕方は肌寒くなる前に外遊びを切り上げ、室内でゆっくり過ごせるようにした
  • 食事のときは迷わずスプーンを選び、お箸への意欲はまだ感じられないため、本人が使いたいと思うまで様子を見るようにする
  • お友だちを自分がしたい遊びに誘う姿が見られるようになった
  • とくにおままごとを気に入っており、今は園庭で拾った秋の自然物を食べ物に見立てたお店屋さんごっこが流行している

まとめ

2歳児の11月は、冷え込みが厳しくなり体調不良が心配されます。こまめな手洗い・うがいや、室内や玩具の消毒を徹底し、健康に過ごせるようにしたいですね。

山本 あやか(保育士ライター)
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:@hoik_aya___

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