フリー保育士の目標設定はどう立てる?ポイントや例文を紹介
保育士は誰もがクラスを担当しているというイメージもありますが、特にクラス担任は持たず、担任保育士や園全体のサポート役に徹する保育士の方ももちろん存在します。このような保育士のことを、「フリー保育士」と言います。
フリー保育士は、幅広い業務を任せられることもあり、園の中でも欠かせない存在です。そのため、担任保育士と同様に何らかの目標設定が必要となるでしょう。
そこで今回は、フリー保育士の役割から、フリー保育士が目標を立てるべき理由、フリー保育士向けの目標例文まで詳しく紹介します。フリー保育士として活躍する方は、ぜひ参考にしてください。
1. フリー保育士の役割とは?
フリー保育士とは、クラス担任を持たない保育士のことです。新人保育士というイメージもあるものの、マルチに活躍できる人材であるため、新人から中堅、ベテランまでさまざまな保育士が割り当てられます。
フリー保育士の主な役割や仕事内容は、下記の通りです。
●担任保育士・各クラスのサポート
担任保育士・各クラスのサポートは、フリー保育士のメイン業務です。特定のクラスを担当する保育士の方が日々スムーズに業務を進められるよう、フリー保育士は食事や着替えのフォローをしたり、必要備品の準備・代理保育を行ったりします。
●雑務・ヘルプ業務
突発的に発生するさまざまな雑務・ヘルプ業務も、フリー保育士の主な業務です。具体的には、保育室やトイレの掃除、雑巾やエプロンの洗濯、食器洗い、消毒などが挙げられます。複数の業務に対し、臨機応変に取り組む能力が求められます。
●保育園全体のサポート
フリー保育士は、時に園全体のサポート役にも徹します。状況を把握しながら、給食やおやつを準備・配膳したり、電話対応・来客対応をしたりするほか、行事進行や教材・備品発注などをして保育園の円滑な運営のサポートを行います。
2. フリー保育士が目標を立てるべき理由は?
「保育士は目標を立てるべき」とされているように、フリー保育士も目標設定は重要と言えます。フリー保育士が目標を立てるべき理由や目的は、下記の通りです。
●仕事のモチベーションを高めるため
目標設定は、仕事のモチベーションを向上させる大きな要素となります。短期的な目標から長期的な目標を設定することで、今すべきことや各段階でのゴールが把握でき、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
●スキルアップに役立てるため
設定した目標に向かって進む過程では、問題や課題から改善点を発見することもあります。自分を客観的に見つめ直すことで得た改善点を実践することで、大きなスキルアップにつながるでしょう。
●保育への意欲を上司に知ってもらうため
フリー保育士でもきちんと目標を立てて、ゴールに向かって取り組む姿は、人事評価のポイントとなります。保育への意欲を上司や先輩保育士に認めてもらえれば、昇給・昇格や賞与額のアップにもつながるでしょう。
●後輩育成になるため
目標設定は、必ずしも自分だけによい影響を与えるとは限りません。必要な課題を発見し、それを目標として設定することで、より効率的な後輩の指導・育成が可能となります。また、後輩保育士が自分の目標を立てるときにも、自分の過去の目標と結果を照らし合わせて有益なアドバイスができるようにもなるでしょう。
1. 目標設定の方法
フリー保育士が目標を設定する際は、下記の順に沿って「自分に合った目標」をあぶり出すことが重要です。
過去の自分を振り返る |
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目標設定では、「今の自分と理想の保育士像のギャップを埋めるためには、何をどうすればよいか」 を把握する必要があります。この際に欠かせないのが、過去の自分の振り返りや自己分析です。 これまでの経験で自分が得た知識やスキルを振り返り、今の自分にとって得意なこと・苦手なこと を第三者目線で分析しましょう。 |
達成できる目標を立てる |
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振り返りや自己分析が終わったら、現実的な目標を立てます。このとき、努力をすれば達成できる ような「高すぎない目標」を設定することがポイントです。目標が高すぎると、達成に至らない 可能性が高まり、自信を大きく失ってしまうことも考えられます。 |
数字を用いて具体的な目標を立てる |
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目標を立てる際は、「〇か月継続する」などの数字を用いて具体的な目標を立てましょう。数字を 用いて具体的に目標を立てることで、ゴールまでの道のりが明確となるだけでなく、自己評価も 容易となります。 |
昨年度よりステップアップした目標にする |
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2年以上の勤務経験があるフリー保育士の方は、昨年度よりもステップアップした目標を立てること がおすすめです。昨年度と同程度の目標を設定すると、達成への意欲が湧きにくくモチベーションの 向上効果が期待できません。着実なキャリアアップや成長を目指すためにも、徐々に目標のレベルを 高めることが重要です。 |
3. 【フリー保育士向け】目標の例文
フリー保育士の業務内容は多岐にわたり、下記のように業務内容によって目標内容を変更する必要があります。
・子どもやクラスのサポートに関する目標例文 ・保育園全体のサポートに関する目標例文 ・保護者のサポートに関する目標例文 |
ここからは、3つの業務内容別に、フリー保育士の目標設定のポイントと具体例を解説します。
1. 子どもやクラスのサポートに関する目標例文
クラスにおいてのフリー保育士は担任ではないため、担任保育士や主任保育士・ベテラン保育士など、上司や先輩の指示に従って動く必要があります。その上で、「クラスをサポートするにあたってどのような点に気を付ければよいのか、どのようなことを学べばよいのか」を考えて具体的に保育目標を設定するとよいでしょう。
子どもやクラスのサポートに関する目標例文3つ |
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(1)クラス担任への報告・連絡・相談を徹底する (2)クラス担任が自身の業務に専念できるよう、各年齢に合わせた手遊び・保育の知識をつける (3)将来的に担任業務を任されたときに備えて、クラス担任の保育の仕方や方針を見て学ぶ |
2. 保育園全体のサポートに関する目標例文
フリー保育士は電話対応や来客対応のほか、備品管理など保育園運営に関する幅広い業務を行います。フリー保育士が保育園全体のサポート業務に関して目標を設定する際は、「どのような状況であっても、円滑に対応できるようにするためには何をしたらよいのか・どのようなことを知っておけばよいのか」といった点に意識するとよいでしょう。
保育園全体のサポートに関する目標例文3つ |
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(1)園全体の子どもや保護者の顔を覚える (2)日常的な保育の流れや、保育園行事とイベントの準備の流れを把握する (3)各クラス担任と積極的にコミュニケーションを取り、円滑にサポートできるようにする |
3. 保護者のサポートに関する目標例文
フリー保育士は、状況によって担任保育士のように保護者と関わる機会もあります。フリー保育士が保護者のサポート業務に関して目標を設定する際は、「保護者との関わりの中でどのように行動すれば担任保育士の助けになるか」といった点に意識したり、保護者が受けられるメリット・保護者との関係性構築に焦点を当てたりすることがポイントです。
保護者のサポートに関する目標例文3つ |
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(1)保護者からの相談には寄り添い、よりよいコミュニケーションを心掛ける (2)お迎え時に、各子どもの今日の様子を少しでも伝えるようにする (3)送迎時には保護者の様子もチェックし、状況によって悩みや不安を聞く |
まとめ
フリー保育士とは、クラス担任を持たず、担任保育士や園全体のサポート役に徹する保育士のことです。幅広い業務を任せられるほど園の中でも重要な存在であることから、担任保育士と同様に保育スキルアップのための目標設定は欠かせません。
目標を設定する際は、まず振り返り・自己分析が大切です。その上で、達成できる目標を具体的な数字を用いて立てましょう。なお、2年以上働くフリー保育士の場合は、昨年度よりも高い目標を掲げることが重要です。紹介した例文を参考に、ぜひ自分に合った目標を設定し、目標達成を目指してください。
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※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています
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