保育士に将来性がある理由を5つ紹介!処遇改善手当と需要も解説

保育士に将来性がある理由を5つ紹介!処遇改善手当と需要も解説

人々の生活の仕方や技術の進歩によって、さまざまな仕事・職業の需要は変動します。その中でも、保育士は今も昔も多くの方に求められる存在であり、今後はさらに需要が拡大するとされています。

では、なぜ保育士は将来性があると言われているのでしょうか。当記事では、保育士に将来性があると言える5つの理由を徹底的に解説します。また、保育士としてさらに幅広く活躍するための方法も紹介しているため、今後も需要の高まる保育士を目指しているという方はぜひ参考にしてください。

1. 保育士に将来性があると言える理由5つ!

現在、保育士業界は人手不足が目立っており、保育士不足による待機児童の増加といった影響も発生しています。このように、現在でも保育士の需要は高い状況ですが、今後はさらに需要が拡大するとされています。つまり、保育士には将来性があると言えるでしょう。

そこでまずは、保育士に将来性があると言われる理由を5つ、具体的に解説します。

1. AIに仕事を奪われない職業である

世界中において、現代ではAI(人工知能)技術が発展していることが特徴です。現段階のAI技術は、「人間の認識能力や常識、感情などのすべては理解させられず、データ分析や自己学習など特定領域で人間を凌駕する能力」をもっています。

(出典:NTT DATA「人工知能(AI)とは」/https://www.nttdata.com/jp/ja/services/ai/001/

AI技術の発展により、データ入力などの事務作業や、工場でのライン作業は徐々に機械化が始まっています。したがって、単純作業の繰り返しが主な仕事内容となる一般事務員やライン工の需要はより低まるでしょう。

しかし、保育士は実際に子どもたちと触れ合いながら、子どもの成長をサポートすることが主な業務です。主にデジタル領域の仕事を代替するAIとは労働領域がまったく異なるため、今後AI技術の発展がさらに進んでも保育士需要を奪われることはありません。

2. 保育士の待遇が整備されている

保育士は、子どもの成長に大きく関わる専門的な知識が必要な職業であり、保育需要の高さと職種の重要度から、待遇は年々改善されていることが特徴です。

保育士の待遇整備は、主に「保育士処遇改善等加算」という、保育士の処遇改善に取り組んだ保育園に補助金を支給する制度によって実施されます。保育士処遇改善等加算は2013年にスタートした制度であり、加算の仕組みによって「処遇改善等加算Ⅰ」と「処遇改善等加算Ⅱ」に分けられます。

処遇改善等加算Ⅰ経験年数に応じて給与水準の加算率がアップする仕組み
処遇改善等加算Ⅱ保育士の技能・経験の向上に応じて賃金がアップする仕組み
(出典:内閣府「処遇改善等加算Ⅰ」/https://www.city.kawasaki.jp/450/cmsfiles/contents/0000123/123343/3-3.pdf
(出典:内閣府「処遇改善等加算IIの仕組み」/https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/faq/pdf/jigyousya/youshiki/shikumi.pdf

保育士不足や待機児童問題を解決すべく実施された政府の試みによって、保育士の収入面は実際に年々改善されています。保育士需要がさらに高まるとされている今後も、定期的な待遇整備の実施が見込まれるでしょう。

3. 共働き世帯が増え、需要が拡大している

賃金水準は変わらぬまま、消費税の増税や物価の上昇が目立つ現代においては、家庭内のさらなる経済的安定を求めて共働きをする世帯も年々増加しています。

(出典:厚生労働省「図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移」/https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/02-01-01-03.html

小さな子どものいる世帯が共働きをするにあたり、子どもを日中預かってくれる保育園は欠かせないサービスです。共働き世帯がよりスタンダードとなる今後は、より保育園のニーズが高まるでしょう。したがって、保育士の需要も拡大すると言われています。特に物価が高く働き手の多い都心部では、その傾向が強く出るでしょう。

4. 勤務場所が増加している

保育士が働けるフィールドは、保育園だけではありません。無認可保育園や認定こども園のほか、福祉施設やベビーホテルなどでも活躍できます。

加えて、これらの保育所は、年々増加していることも実情です。厚生労働省の公表データによると、直近5年間で保育所は毎年1,000施設以上増加していることが分かりました。

(出典:厚生労働省「保育を取り巻く状況について」/https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000784219.pdf
保育士にはさまざまな働き口があるだけでなく、保育所数が年々増加しているという事実は、保育士の将来性が高まる大きな要因の1つと言えるでしょう。

5. 有効求人倍率の高水準が続いている

人手不足が騒がれている保育士業界の有効求人倍率は、高水準が続いていることが実情です。有効求人倍率とは、求職者1人あたり何件の求人があるかの指標を指します。

2022年4月時点における保育士の有効求人倍率は、1.98倍でした。すなわち、1人あたり約2件の求人があることとなります。全職種の有効求人倍率は1.17倍となっていることを考えると、保育士の有効求人倍率がいかに高水準であるかが分かるでしょう。

(出典:厚生労働省「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」/https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7610/ho1.pdf

多くの保育施設が保育士の人手を求めているため、保育士は将来性が十分にあると言えます。今から目指すことも、決して遅くありません。

2. 保育士として、さらに活躍していくには?

保育士として働くためには、「指定保育士養成施設を卒業する」、もしくは「保育士国家試験に合格する」のいずれかが必須です。時代が変化していく中で、変わらず求められる保育士を目指すためには、単純に保育士の国家資格を取得するだけでなく、仕事に役立つ専門性の高いスキルの習得が望ましいでしょう。

日々の業務に活かせるスキルを習得し、さらなる活躍を目指すためには、下記の方法がおすすめです。

・キャリアアップ研修を受ける
・保育の仕事に役立つ資格を取る
・保育に関する本を読む

ここからは、それぞれの方法について詳しく紹介します。

1. キャリアアップ研修を受ける

さらなる活躍を目指す保育士の方は、キャリアアップ研修を受けることがおすすめです。キャリアアップ研修とは、日本政府が実施する「保育士の処遇改善における取り組み」の一種であり、保育士のキャリアアップ支援・賃金改善を目的に2017年に制定された研修制度です。正式名称は「保育士等キャリアアップ研修」となります。

(出典:厚生労働省「保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの概要」/https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/gaiyou_10.pdf

キャリアアップ研修を受けることにより、専門分野での知識を高められ、「職務分野別リーダー」「専任リーダー」「副主任保育士」などの役職に就けることが期待できます。役職に就くことで、結果的にさらなる給与アップ・活躍フィールドの広がりが見込めるでしょう。

2. 保育の仕事に役立つ資格を取る

保育士としてスキルアップを図りつつ活躍の場を広げたいのであれば、保育関連の資格取得も1つの手段です。保育の仕事に役立つ資格には、下記が挙げられます。

●リトミック指導者資格

音楽・リズムに合わせて体を動かし、身体的・精神的発達を促す音楽教育である「リトミック」の指導を実施するための資格です。リトミック教育を実施する保育所では、より重宝されるでしょう。

●チャイルドコーチングアドバイザー

子どもの年齢や成長段階に適したコミュニケーションを図りながら、子どもの潜在能力を開花させるためのサポートを実施できる専門家のことです。個人がもつ能力を最大限引き出すという考えのもと子どもと関わるという知識は、幅広いシーンで活かせられるでしょう。

●チャイルドマインダー

少人数制に特化した家庭的保育を実施できる専門家のことです。今後は、保育市場の拡大によって在宅保育などの新たな保育ニーズが高まることも想定されます。このようなニーズにスムーズに対応するためにも取得しておくとよいでしょう。

●イングリッシュエキスパート保育士

幼児期の子どもたちに対し、英語に慣れ親しんでもらうための保育を実施できる専門家のことです。近年、英語教育に力を入れる保育園も多くなっていることから、イングリッシュエキスパート保育士資格を保有する保育士の需要も高まっています。

3. 保育に関する本を読む

隙間時間を活用して保育士としてのスキルを高めたい場合は、保育に関する本を読むだけでも有効です。保育に関する本の読書は、豊かな保育知識や保育情報の収集だけでなく、新たな指導計画の学びを得たり、制作アイデアを生み出したりすることにもつながります。

保育に関する本を読む際は、何を目的にスキルアップを図るのかを明確にしておきましょう。得たい知識が記載されていない本を読んでも、業務にうまく役立てることはできません。どのような知識を得たいかを明らかにしたうえで、テーマに合った本選びをすることがおすすめです。

まとめ

近年は、保育士不足による待機児童問題も目立っています。保育士はAI技術がどれほど発展しても仕事を奪われない職業であるうえ、待遇の整備・共働き世帯の増加・勤務場所の増加などあらゆる背景によって、将来性が十分にある職業と言われています。

給与水準は年々アップしているため、今から保育士を目指す方も増えるでしょう。そのため、しっかり活躍し、高い収入を得られる保育士となるためには、少なからず努力も必要です。キャリアアップ研修を受けたり、関連資格を取得したり、読書で独学をしたりして、着実にスキルを高めていきましょう。

※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています

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