保育士は結婚指輪をつけても問題ない?NGなデザインはある?

保育士は結婚指輪をつけても問題ない?NGなデザインはある?

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保育士の身だしなみのひとつとして、多くの保育園では仕事中のアクセサリー類の着用を禁止しています。ただし、結婚指輪に限っては指輪の性質上特別視されることが多く、保育園ごとに方針や取り扱いが異なります。そのため、保育士として結婚指輪をつけたまま仕事しても問題ないのか、判断に迷う人は多いでしょう。

そこで今回は、保育園で結婚指輪を着用できるのか説明したのち、保育士が結婚指輪を外したほうがよい理由と、保育士にとって不適切・適切な結婚指輪のデザインを解説します。「保育士は結婚指輪をつけても問題ないのか知りたい」「保育中も結婚指輪をつけていたい」という人は、当記事の内容を踏まえて判断してください。

保育士の結婚指輪の可否は保育園次第

保育士が結婚指輪を着用したまま勤務してもよいか否かは、保育園によって異なります。

基本的に結婚指輪のみならず、イヤリング・ピアス・ネックレスといったファッションアクセサリーの着用を許可する保育園はほとんどありません。アクセサリーは保育の業務内容に必要性がないだけでなく、重大な事故につながる危険性が高いためです。

中には、「保育に支障をきたさない」という条件のもとで、結婚指輪の着用を許可する保育園はあります。しかし、保育園が結婚指輪を許可する方針であっても、保育士が職場で結婚指輪を着用することに対して不安を感じる保護者もいます。
そのため、勤務する保育園の方針を踏まえた上で、保育中における子どもたちへの危険性や保護者への心証を考慮して、結婚指輪を着用しても問題ないか判断することが大切です。

保育士が結婚指輪を外したほうがよい理由

保育園の方針にかかわらず、「保育士は結婚指輪を着用すべきではない」とする意見は少なくありません。「保育士が結婚指輪をつけるべきではない」と言われていることには、主に3つの理由があります。

ここでは、勤務中の保育士は結婚指輪を外したほうがよいと言われる3つの理由について紹介します。

1. 子どもがケガをする恐れがある

子どもがケガをする恐れがあることが、保育士が結婚指輪を外したほうがよい最大の理由です。保育士は、常に子どもと触れ合う仕事です。子どもの肌は大人の肌と比べて非常にデリケートであるため、結婚指輪のほんのわずかな凹凸が触れただけ・擦れただけでも、子どもの肌を傷つけてしまいかねません。結婚指輪のデザインやサイズによっては、子どもの髪の毛や洋服に絡まってしまう恐れもあります。

また、たとえ宝石が付いていない・尖った部分がないデザインの結婚指輪でも、子どもの体質によっては金属アレルギーを誘発する場合もあります。子どもの安全を考えるのであれば、勤務中は結婚指輪を外したほうがよいでしょう。

2. 衛生的に好ましくない

衛生的に好ましくないことが、保育士が結婚指輪を外したほうがよい理由です。子どもはさまざまな病気に対する免疫力が低いため、保育士は子どもの衛生管理に敏感でなければなりません。特に乳児クラスを担当する場合は、ミルクや離乳食をあげたりおむつを替えたりすることが多く、こまめな手洗い・消毒は必須です。結婚指輪をつけたまま手洗いをした場合、洗浄や消毒が不十分となる可能性があります。

また、デザインによっては結婚指輪の溝や、結婚指輪と皮膚の間に汗・汚れなどが溜まり、雑菌が繁殖しやすくなります。子どもの相手をしながら手を細かく洗ってチェックすることは難しいため、勤務時間中は結婚指輪を外すほうが衛生的に安心でしょう。

3. 保育に集中できなくなる

保育に集中できなくなることも、保育士が結婚指輪を外したほうがよい理由のひとつです。「結婚指輪をいつまでも綺麗な状態で保ちたい」と思っている場合、結婚指輪に傷がつかないか心配になるでしょう。結婚指輪の傷が気になって手洗いを躊躇することは、衛生的に好ましくありません。

また、外遊びの際は子どもについた汚れを手で払うだけでなく、自分も積極的に砂遊びや泥遊びに参加することもあります。土や石で結婚指輪の表面が擦れて傷がつかないか、硬い遊具にぶつかって凹みや欠けができないかを心配しすぎるあまり、保育に集中できなければ、重大な事故につながるでしょう。結婚指輪が気になって仕事への集中力が低下するのであれば、結婚指輪は外すべきです。

保育士の仕事に不適切な結婚指輪のデザイン

保育園の方針によっては、結婚指輪の着用が許可されていることもあります。しかし、結婚指輪の着用を認めている保育園であっても、指輪のデザインによっては外したほうがよいケースがあるため、注意が必要です。

ここでは、保育士の仕事に不適切とされる結婚指輪のデザインを3つ紹介します。

1. ツヤのある素材で作られている

保育士の仕事に不適切な結婚指輪のデザインは、ツヤのある素材で作られている指輪です。ツヤのある素材の結婚指輪は美しい反面、傷がつくと非常に目立ちます。

保育の現場では、子どもと一緒に砂遊びや泥遊びを行うことがあります。直接砂を触らなくとも、子どもの汚れを払う際は手に砂がつきます。結婚指輪と砂が擦れることで細かい傷がつき、早ければ数か月も経たないうちに傷だらけとなり、ツヤが消え去ってしまうこともあるでしょう。また、ツヤのある素材で作られた結婚指輪は人目につきやすくなるため、保護者の視線が気になる場合も着用は避けるほうがよいでしょう。

2. 大きな宝石がついている

保育士の仕事に不適切な結婚指輪のデザインは、大きな宝石がついている指輪です。宝石を指輪につけるためには、細く尖った「ツメ」が必要となります。結婚指輪の宝石部分にあるツメが子どもの肌に触れれば、子どもの肌を傷つける危険性があります。

また、宝石のついた結婚指輪を日常的に着用していると、宝石を留めている金具が緩みやすくなります。金具が緩くなって結婚指輪の宝石が外れると、子どもが落ちた宝石を誤飲するかもしれません。

さらに、結婚指輪と宝石の間に溜まった汚れから雑菌が繁殖したり、宝石自体が傷ついて欠けたりする恐れもあるため、宝石つきのデザインは避けるほうがよいでしょう。

3. 凹凸のあるデザインになっている

保育士の仕事に不適切な結婚指輪のデザインは、凹凸のある指輪です。突起はもちろん、名前や模様を彫り込んだり、うねりやひねりを加えたりしたデザインもおすすめできません。

凸凹のあるデザインは、子どもの肌以外にも髪の毛や服に引っかかることがあります。直接子どもの肌を傷つけなくとも、結婚指輪が擦れることで傷やささくれが生じた木製家具などから、間接的に子どものケガにつながる恐れもあります。また、結婚指輪の凹凸部分は汚れが詰まりやすく、雑菌が繁殖しやすい部分です。

保育士が結婚指輪をつける場合は、できるだけ凹凸のあるデザインは避けましょう。

保育士におすすめの結婚指輪のデザインは?

保育園の方針や結婚指輪のデザインにかかわらず、保育士が結婚指輪をつけっぱなしにすることは基本的に避けるべきです。しかし、「どうしても保育中に結婚指輪をつけていたい」という場合は、保育園の仕事に支障をきたさないデザインを選びましょう。

具体的には以下のポイントを押さえたデザインになるよう、パートナーと相談してみてください。

・シンプルなデザインの結婚指輪
・ツヤのない素材で作った結婚指輪
・凹凸のないフラットなデザインの結婚指輪
・宝石のついていない結婚指輪

保育士の仕事内容を考慮すると、できるだけ傷がつきにくく耐久性の高い素材を使った、砂などが滞留しないよう幅の狭いデザインの結婚指輪を選ぶと安心です

上記のポイントをすべて満たす結婚指輪となると、「一切の装飾がない円」の指輪となりますが、「シンプルなデザインは好みではない」など結婚指輪のデザイン性にこだわりたい場合は、仕事中だけ結婚指輪を外すことも選択肢のひとつです。

まとめ

保育士が保育中に結婚指輪を着用できるか否かは、勤務する保育園の方針によって異なります。ただし、肌が弱く免疫力の低い子どもと接する以上、仕事中に指輪を着用する場合は「シンプルな円の結婚指輪」がおすすめです。結婚指輪に凝ったデザインを採用する場合は、仕事中に指輪を外すことで対応しましょう。

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