保育園以外の仕事って実際どんな感じ? 保育士資格を生かして、さまざまな施設で働く保育士さんにインタビュー!

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保育士資格を生かして働ける施設はいろいろありますが、「保育園以外の職場では実際どのようなことをするのか」については、意外に知られていませんよね。そこで今回は、実際に「学童」「児童館」「乳児院」「ベビーシッター」の仕事を経験した保育士さんに、「なぜ保育園以外の施設で働こうと思ったのか」や、具体的な仕事内容、必要なスキルなどをインタビュー。それぞれの職場の実態を探ってみました。

学童の仕事は「ナナメの関係」で子どもの成長をサポートすること

学童経験者 30代 Aさん 勤務歴3年

——なぜ学童で働こうと思ったのですか? 

以前、学習塾で働いていたときに、小中学生が疲れている様子を見て、「この子たちを元気にするには、もっと遊びが必要だ」と感じたからです。それで、“勉強ではない形”で子どもと関わりを持ちたいと考え、学童での勤務を選びました。

——学童の仕事内容を教えてください。

子どもと話す、遊ぶ、勉強する、見守る、一緒におやつやご飯を食べるといった日常生活を一緒に過ごすことが基本業務です。そのなかで、子ども同士の関係の調整、発達障害の子への援助、ピアノや製作遊びなど、子どもがやりたいことをやれる環境の提供も行っています。また、職員会議、日常の清掃、保護者対応、イベントやキャンプ運営の手伝いなどにも対応しています。

——保育士資格や経験はどのように役立ちましたか?

小学生の成長は、幼児の発達の上に積みあがっています。そのため、保育の勉強をしていると、つまずいている子どもへの手立てを考えやすいですね。資格が必要かどうかは運営母体によって異なりますが、資格があることはプラスにとらえられると思います。

——働いていて良かったこと・大変だったことはありますか?

良かったことは、親でもなく、先生でもない、「ナナメの関係(利害関係のない第三者との関係)」にある大人として関われたことですね。そのおかげで、以前とは違う形で子どもの自立性をサポートできたように思います。

大変だったのは、子どもの課題が家庭と直結していることが多く、乗りこえるのに時間がかかったことと、保育観・子ども観が職員それぞれ違うために、対応が異なったこと。そして、お給料が多いわけではないということです。

児童館の仕事なら経験を生かして乳幼児~中学生まで幅広く関われる

児童館経験者30代 Bさん 非常勤勤務

——なぜ児童館で働こうと思ったのですか?

非常勤ですがお給料が良かったこと。そして、保育士時代には関わることのなかった小学生相手の仕事に興味があったことが理由です。

——児童館の仕事内容を教えてください。

日中は親子広場にくる赤ちゃんとお母さんの見守り。夕方からは、学校が終わって遊びにきた小学生の遊び相手や中学生の話し相手など、幅広い世代と関わりを持っていました。

——保育士資格は必須でしたか?

応募する際の条件では、保育士資格が必須となっていました。

——保育士経験はどのように役立ちましたか?

児童館主催で行事を運営する際に、とても役に立ったと感じます。運営の担当になったとき、保育園で経験したことを参考にして、製作などの準備や当日の進行をスムーズに進めることができました。

乳児院の仕事は「赤ちゃん」や「社会的養護」に興味がある人におすすめ

乳児院経験者30代 Cさん 勤務歴5年

——なぜ乳児院で働こうと思ったのですか?

赤ちゃんが好きだったからです。新生児と関われる施設は、ほかになかなかないですよね。あとは、ピアノが弾けなかったというのも、乳児院を選んだ理由です。

——働くうえで、保育園との違いはありますか?

乳児院は「家」なので、とにかく生命の保持と情緒の安定が第一です。保育園のように保育指針に基づくということがなく、昼も夜もそこで暮らす子どもたちに寄り添い、おうちに帰れる日を待ちます。

——働いていて良かったこと・大変だったことはありますか?

良かったことは新生児と関われたことです。シフトは昼夜入ることもありましたが、夜勤明けは「無事に仕事を終えられた」という開放感がありました。大変だったのは……。乳児院に入所してくる子は胎児期から母体の状態が適切でない場合が多く、保育に気づかいが必要な子もたくさんいます。そういう子と向き合うのが大変だと感じることはありました。「大変なこと」とは少し話が違うのですが、自分の担当児が退所したり、里親のもとに旅立っていったりした日は、さびしく感じてしまうことも多いですね。

——どのような人に乳児院での仕事をすすめたいですか?

社会的養護の分野に興味がある人におすすめの仕事だと思います。とはいえ、日勤のなかにも早番遅番があるうえに、夜勤も入ってきて昼夜逆転の生活になりがち。なので、とにかく体力が必要です。

ベビーシッターの仕事で手に入れたノンストレスな働き方とは?

ベビーシッター経験者 20代 Dさん シッター歴4ヵ月

——なぜシッターとして働こうと思ったのですか?

保護者や子どもと、より近い距離で関わることができるからです。保育園だと保護者とゆっくり話ができるのは面談時くらい。そこに少しだけ不満を感じていたんです。また、自分で働く時間を決めて比較的自由に動けるベビーシッターのほうが、いまのライフスタイルに合っていると思ったのも理由の一つです。

——保育士経験はどのように役立ちましたか?

基礎知識はもちろんですが、さまざまなイレギュラー対応でも、保育士の経験が役立っていますね。保育士だった9年間に、乳児から幼児、障害児などいろいろな子どもたちと関わってきたおかげです。また、仕事中に視野を広く持てるのも、保育園で毎日たくさんの子どもと関わってきたからこそ身についたことだと思います。

——働き方やライフスタイルはどのように変わりましたか?

時間の縛りがなくなったので、スキマ時間を利用してやりたいことができるようになりました。働く時間は保育園時代より長いかもしれませんが、「働かされている」のではなく、「自ら選んで仕事している」という感覚が強いので、大変だと思ったことはありません。いまの方が、よりノンストレスで生活できていると感じます。

——月収はどのように変化しましたか?

良いときで、以前の2倍くらいになりました。

まとめ

最初から「保育園以外の施設で働く」という選択だけでなく、保育園を経験したあとに、ステップアップのための転職をするという道もあります。今回のインタビューでも、保育園の仕事を経験した後に転職した方からは、「保育園で経験したことや、仕事で身についた知識が役立った」という声が聞かれ、いまの働き方に満足している様子がうかがえました。みなさんも、さまざまな施設や働き方を知ることで、今後の選択肢を広げてみてくださいね。

保育士
大学卒業後、幼稚園教諭、保育士として勤務。
様々な子どもや保護者、保育者と関わる中で「園という枠を超えて、
より親密なサポートがしたい」と考え、個人での活動を開始。
ベビーシッターやリトミック教室での仕事を経験し、
現在はフリーランス保育士として、子育てをしながら
保育者や親子向けの情報発信、講座等を行う。
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