インターナショナルスクールの仕事内容と転職方法

インターナショナルスクールの仕事内容と転職方法

保育の最新情報や役立つ知識をゆる~く配信中!
Twitterをフォローはこちら!

近年、大きな注目を集めている幼児向けの英語教育。ニーズの高まりに応えて、英語教育に力を入れる保育園や幼稚園も増えてきました。また、「小さいうちから英会話のスキルを伸ばしたい」などの思いから、インターナショナルスクールやプリスクールへの通学を希望する親御さんも少なからずいらっしゃいます。

こうした状況を保育士目線でみてみると……。保育施設での勤務経験を生かして転職活動をする際は、保育園や幼稚園だけではなく、インターナショナルスクールも候補にあげることができる、ということ。とはいえ、「インターナショナルスクールって、名称は聞いたことがあるけど、実際にどんなことをしているのかわからない……」という方は少なくないかもしれませんね。そこで今回は、インターナショナルスクールの特徴や仕事内容、転職方法など、インターナショナルスクールで働くために知っておきたいことをご紹介します。

インターナショナルスクールってどんなところ?

インターナショナルスクールというのは、海外の文化を取り入れた保育施設のこと。ほぼすべての施設が私立で、就学前の子どもたちが通うインターナショナルスクールは認可外という位置づけです。対象となるのは、主に日本に住む外国人や帰国子女ですが、入園を希望するのは外国人の子どもだけではありません。幼児向けの英語教育に注目が集まる近年は、日本人であっても「子どものときから英語のスキルを伸ばしたい」「海外の文化に触れてほしい」などの理由から、入園を希望する親御さんが増えているのです。

なお、英語教育を行う保育施設には、インターナショナルスクールだけでなく、プリスクールと呼ばれる場所もあります。まずは、それぞれの施設の違いを簡単に解説していきましょう。

◎インターナショナルスクール
・対象年齢は1歳~小学校入学前まで(施設によって異なる)。
・入園対象は主に日本に住む外国人(英語を母国語とする子ども)。近年は、日本語を母国語とする世帯の子どもの受け入れも増えている。
・主に外国籍の子どもたちのための保育施設なので、日本の教育・保育要項とは異なる独自のカリキュラムで運営されていることが多い。

◎プリスクール
・対象年齢は0歳~小学校入学前まで(施設によって異なる)。
・入園対象は主に日本人の未就学児。
・英語を母国語としない日本の子どもに、英語を習得するための環境や教育を与える目的で運営されている。

両者の違いをまとめると、インターナショナルスクールは「外国人の子どもに、母国語で教育や保育を受けられる場を提供する施設」であり、プリスクールは「日本人の子どもに英語を習得する場を提供する施設」。入園対象や入園目的が異なるため、保育方針やカリキュラムなどに違いがあらわれることがあります。

ただし、最近は日本人向けのプリスクールにおいても、「インターナショナルスクール」を謳っている園が増えており、名称だけでは違いがわかりにくいことも。転職を希望する場合は、まず勤務したい施設の情報を調べて、そこが「プリスクール」なのか、「インターナショナルスクール」なのかを理解するようにしましょう。ちなみに筆者が勤務していたのはインターナショナルスクールでしたが、日本人・外国人の未就学児が一緒に過ごしている施設でした。

子どもの受け入れ年齢や預かる時間などについても、施設によってさまざま。たとえば、週2日で預けられる施設もあれば、週5日18時まで預けられる施設もあります。気になった施設があれば、ホームページや求人情報の内容をしっかり確認するのはもちろん、実際に足を運んで施設の様子を見たり、働いている人に話を聞いたりすることをおすすめします。

仕事の内容、保育園との違い、気になるお給料は?

インターナショナルスクールの仕事内容は、一般的な保育士とほとんど同じになります。まずは、1日のスケジュールと仕事内容を見てみましょう。

上記は一例ですが、日々の活動はイメージはできるのではないでしょうか。勤務体制は、早番・中番、遅番、土曜日の預かりを行っているところは休日出勤など、シフト制のところが多いようです。保育園と似た業務が多いですが、施設によって異なるので、転職活動の際は、その点についてもきちんと調べてくださいね。

次に保育園と違うところを見ていきましょう。大きく違うのは、やはり日常的な会話に英語を使用しているところでしょう。どの程度の英語を使用するかは施設によるのですが、日本語を一切使わないところもあれば、日本人の保育士が必要に応じて日本語でサポートしてくれるところもあります。筆者が勤務していた施設では、主に英語を使用しつつ、場面に合わせて日本語でのサポートも行っていました。

また、海外の保育観が学べたり、海外の行事に参加できたりするのもインターナショナルスクールならでは。日本にいながらにして異文化に触れられるのは、インターナショナルスクールで働く魅力の1つですよね!

最後に気になるお給与についてです。ここでは、マイナビ保育士「プリスクール・幼児教室の求人一覧」を参考に、賞与を含まない平均月収を算出してみました。

正規職員は月給17~25万、非常勤・パートは時給1,100~1,300円程度。月給・時給の幅については、年齢や経験、能力を考慮したうえで決定する施設が多いようです。筆者の場合は、ベビーシッターと掛け持ちで勤務していたので、パート勤務を行っていました。インターナショナルスクールのなかには、副業が可能な施設や、働き方に柔軟な考えを持っている施設もあるので、自分の働き方に合う施設を探してみると良いかもしれません。

インターナショナルスクールで働くために必要なこと

勤務するときに求められるのは、ずばり英語力。とはいえ、「最初は身振り手振りと簡単な英単語でもOK」なのか、日常会話程度の英語力が求められるのか、ネイティブレベルの英語力が必要なのかなどの基準は、スクールによって異なります。TOEICなどの英語資格や留学経験を条件として求められることは少ないですが、英語資格や海外での経験があると優遇される場合があるようです。

筆者の場合、英語には苦手意識が強かったのですが、施設の方に「英語はただのコミュニケーションツール。話すこと自体に抵抗がなく、学ぶ意欲もあるならOK!」と言っていただけました。大切なのは、英語で話すことを楽しむ気持ちや学ぶ意欲、保育に対する想いではないでしょうか。

必要な資格は、保育士資格や幼稚園教諭免許が多いようです。言語が英語に変わるものの、活動自体は今までの保育経験やスキルが生かせる内容がほとんど。求人に「保育経験者優遇」と書かれているケースも多いですし、「子どもたちと一緒に成長したい」という学びの姿勢があれば、誰にでも挑戦できます!

「インターナショナルスクールに転職したい!」と思ったら

インターナショナルスクールに限ったことではありませんが、転職活動においては、どんな保育がしたいか、何を学びたいか、今後のキャリアはどうしたいかなどを、しっかり考えることが大事です。施設ごとに教育方針が異なるので、自分の考えに合うかどうかを見極めることも必要でしょう。


筆者も、面接時にはインターナショナルスクールに興味を抱いたきっかけや学びたいこと、保育士としての目標などを伝えました。日常的に英語に触れたい、英語で保育する経験を積みたい、将来は海外で保育に挑戦したいなど、学ぶ意欲や保育への想いをぜひ素直に伝えてみてください。

正直、留学経験もなく、海外の文化や教育についても知らないままの挑戦でしたが、インターナショナルスクールに勤めたことで、海外の文化や考え方を知ることができ、視野も広がりました。新しい挑戦はちょっぴりドキドキするものですが、今までの経験を生かしながら海外の保育を知ることができたのは財産です! 興味がある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

[参照]
マイナビ保育士「プリスクール・幼児教育の求人一覧」

保育士
福島県出身、都内在住。4大卒業後、認可保育園と児童発達支援施設で勤務。
「子どもたちや大人にもっと寄り添ったサポートがしたい」という想いから、結婚を機に独立。
現在は育児と両立し、保育者コミュニティ#HUGの運営 、
ベビーシッター、ライター、メディア、企業企画協力など、保育を軸とした自分らしい働き方を実践中。
お得な情報や最新コラムなどをいち早くお届け!ほいくらし公式LINE
友だちに追加する
保育の最新情報や役立つ知識をゆる~く配信中!ほいくらし公式Twitter
園での遊びや催し物など有益な情報をお届け!ほいくらし公式Instagram