【0~2歳児編】言葉遊び「オノマトペ」で遊ぼう!

【0~2歳児編】言葉遊び「オノマトペ」で遊ぼう!

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みなさんは「オノマトペ」と聞いて、それがどんなものかをイメージすることができますか? おそらく「名前は聞いたことがあるけれど、日常生活や保育には関係なさそう」と思っている方がほとんどではないでしょうか。でも実はこれ、日常生活にも保育にも、大いに関係のあるものなんですよ。「オノマトペ」というのは、私たちが日頃から何気なく使っている擬音語や擬声語、擬態語などの総称のこと。「ニコニコ」や「ピカピカ」「もぐもぐ」など、子どもとのコミュニケーションにも、さまざまなオノマトペを使っていますよね。今回は、オノマトペの基礎知識から、オノマトペが子どもたちに与える効果、そして実際に保育現場で使える遊びをご紹介していきましょう。

オノマトペって何?

オノマトペは、次の3種類にわけることができます。

・物事の状態を表す擬態語
【例】すべすべ、もぐもぐ など

・自然界の音や声を表す擬音語
【例】ピューピュー、ジャージャー など

・人や動物の発する声を表した擬声語
【例】ワンワン、ピーポーピーポー など

この例をみて、「普段から、無意識のうちにオノマトペを使っていたんだな」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。そう、私たち保育者は日々の保育の中で、ごく自然にオノマトペを使って、子どもたちとコミュニケーションを取っているのです。

兵庫教育大学の調査によると、子ども向けの歌のテキスト『こどものうた200』(チャイルド社)に収録されている202曲のうち、オノマトペが使用された楽曲は122曲にもおよぶとか。つまり、半数以上の楽曲にオノマトペが用いられているわけです。このように保育の中でよく使われるオノマトペですが、子どもたちには一体どのような効果があるのでしょうか。

オノマトペの効果とは?

保育現場において、オノマトペは子どもたちとコミュニケーションを図る上で重要な手段。その理由と効果は次の2つに大別されます。

◎理由1 発声しやすく、覚えやすいから

たとえば、0歳児クラスで絵本を読んでいるときに、犬の描写が出てきたらみなさんはどんな言葉で子どもたちに伝えますか?


きっと多くの方が「ワンワンいたね、大きいね~」など、自然に「ワンワン」という言葉を使っていると思います。なぜでしょうか? それは、「ワンワン」というオノマトペが発声しやすく、覚えやすいからです。オノマトペには、言葉が未発達な子どもたちが相手でも伝わりやすい、覚えやすい、発声しやすいといったメリットがあるため、自然と「ワンワン」という表現を選んでいるのです。

また、そうやってオノマトペを使用することは、子どもたちがより多くの言葉に触れ、より多くの言葉を話し、心を成長させることにもつながります。

◎理由2 からだと連動している言葉だから

オノマトペは声の抑揚やからだのリズムと連動して表現されることもあります。

・新聞紙を手でビリビリ破いてみよう
・糊をチョンチョンとつけてね
・「ぴょん!」と飛んでみよう

子どもたちに動作を伝える際、このようなオノマトペを用いることがありますよね?

実はここにも意味があって、単純に「新聞紙を破いてね」と伝えるのではなく、「ビリビリ」という言葉を付け足すことで、「なんだか楽しそう!」「ぼくもビリビリ、やってみよう!」と、子どもたちの意識や好奇心がくすぐったり、積極的な行動を促したりする効果があるといわれています。

このように保育現場でオノマトペを使用することは、子どもたちにとっても良いことばかり。では次に、「どのようにオノマトペを取り入れるのがいいか」を年齢別に紹介していきますので、ぜひ実践してみてください。

0歳児クラスで「オノマトペ」を取り入れるとしたら?

0歳の子どもたちは視力がまだまだ未発達の時期。しかし、聴覚は発達しているので、絵本を使ってさまざまなリズムや言葉の世界を体験させてあげましょう。

【ねらい】
・身の回りの音を楽しむ
・言葉のリズムを楽しむ
・繰り返し出てくる言葉をまねする など

【おすすめの遊び方】
1. 絵本

・『もこもこもこ』(作:谷川俊太郎/出版社:文研出版)
・『ごぼごぼごぼ』(作:駒形克己/出版社:福音館書店)
・『じゃあじゃあびりびり』(作:まついのりこ/出版社:偕成社)

2. 手遊び
・りんごごろごろ
・やさいのうた

1歳児クラスで「オノマトペ」を取り入れるとしたら?

オノマトペを使ってお話しするようになる子どもが、少しずつ出てくる時期。言葉と動作がつながるように、遊びの中に簡単なオノマトペを取り入れてみると良いでしょう。

【ねらい】
・身の回りにあるさまざまな音を理解し、楽しむ
・言葉のリズムをまねする
・繰り返し出てくる言葉をまねする など

【おすすめの遊び方】
1. 絵本
・『てんぐのてんちゃん ぴよよよーん』(作:フィリケえつこ/出版社:学研)
・『かたかたぴょんぴょん』(作:とよたかずひこ/出版社:主婦の友社)
・『さよならさんかく』(作:わかやまけん/出版社:こぐま社)

2.
感触遊び
・新聞紙遊び
「ビリビリ破いてみよう」「くしゃくしゃと丸めてみよう」など声掛けと動作を合わせて、新聞紙が変化する様子を大人と一緒に楽しむ。

・水遊び
「ジャー」「ビチャビチャ」など水の流れる様子や動作に合わせた声掛けをしながら、水遊びを大人と一緒に楽しむ。

2歳児クラスで「オノマトペ」を取り入れるとしたら?

子どもたちの語彙がどんどん増えてくる時期。制作遊びやごっこ遊びの中で取り入れてみてはいかがでしょうか?

【ねらい】
・遊びの中でオノマトペに触れて楽しむ
・さまざまな音やリズムを知り、自分で使おうとする など

【おすすめの遊び方】
1. 絵本
・『るるるるる』(作:五味太郎/出版社:偕成社)
・『おのまとぺの本』(作:だんきょうこ/出版社:高陵社書店)

2. 制作遊び
・『じゃあじゃあビリビリ』の世界を作ってみよう
絵本『じゃあじゃあビリビリ』に出てくる内容を、折り紙やクレヨンなどで作ったり描いたりする。
※他の絵本でも代用できます。

3. ごっこ遊び
・動物になりきってみよう
子どもたちが、うさぎやゾウ、ライオンなどの動物に変身。それぞれの動物の動作にあわせて、動きをオノマトペで表現してみる。ホールや室内を動物になりきって動いてみるのもおすすめ!
※筆者の場合は、ピアノで動物の動きにあった音を弾き、音楽をつけてみました。音があると迫力が増して、より盛り上がりますよ。

まとめ

保育現場にオノマトペを取り入れることの効果や取り入れ方について、おわかりいただけましたか? とはいえ、「明日からできるだけオノマトペを取り入れよう!」と構える必要はありません。オノマトペは、あくまでもコミュニケーションツールのひとつ。子どもたちが「楽しいな!」「面白いな!」と思うような音やリズムを探りながら、上手に取り入れていきましょう。

[参考]
幼年児童教育研究 | 幼少期の身体表現におけるオノマトペを用いた指導法について─ 新体操の現場から ─|  秋國郁
広島大学心理学研究 | 保育者が用いるオノマトペの世界 | 近藤綾・渡辺大介

保育士
福島県出身、都内在住。4大卒業後、認可保育園と児童発達支援施設で勤務。

「子どもたちや大人にもっと寄り添ったサポートがしたい」という想いから、結婚を機に独立。

現在は育児と両立し、保育者コミュニティ#HUGの運営 、
ベビーシッター、ライター、メディア、企業企画協力など、保育を軸とした自分らしい働き方を実践中。