暑さ指数(WBGT)

あつさしすう(だぶりゅーびーじーてぃー)

暑さ指数(WBGT=Wet Bulb Globe Temperature)とは、1954年にアメリカで提案された「熱中症の予防を目的とした指標」です。人の体と外気には温度差があり、常に熱のやりとり(熱収支)をしています。暑さ指数は、その熱収支に着目した値です。体が暑いと感じる要素である、湿度、 輻射熱、 気温などを総合的に判断しながら値を割り出し、熱中症の予防に役立てています。暑さ指数が21以下の場合には熱中症の危険性は低いと想定できますが、指数だけをみて熱中症の危険度を判断しないようにしましょう。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

外で遊ぶ機会が多い子ども達にとって、暑さ指数(WBGT)は見逃せない指標です。気温がそれほど高くなくても、湿度によって体温は上昇します。また、まだ小柄な乳幼児は、大人より照り返しの影響を受けやすいため、さらに注意が必要になります。水筒を持参して、こまめな水分補給を心がけるとともに、帽子や日傘で暑さを遮る工夫をしましょう。暑さ指数が28を超える場合には熱中症のリスクが増大することも頭の中に入れておきましょう。

また、一緒に遊ぶ保育士も、体温調節には気をつけたいところです。子ども達と同じタイミングで水分を補給する、食事をしっかり摂るなど、日頃の健康管理を習慣にすると、熱中症のリスクを避けられます。

用語監修者

竹綱庸仁
たけつな小児科クリニック 院長

愛知県の大学病院勤務の後、奈良県の2次医療機関の小児科の立ち上げに従事。
平成29年にたけつな小児科クリニックを開業。
「すべては子どもたちのために」をスローガンに、24時間365日の小児医療を提供できる環境を目指している。

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