RSウイルス感染症

あーるえすういるすかんせんしょう

RSウイルス感染症とは呼吸器の疾患で、RSウイルスに感染することで発症します。感染初期には、鼻汁や咳、発熱など、風邪と同じような症状が現れます。1週間ほどで症状の治まるケースが多いものの、咳の症状が悪化して気管支炎や呼吸困難などを引き起こすケースも見られます。 乳幼児の感染率が高く、2歳までにほとんどの子どもが感染する傾向にあります。

■関連用語

■出典

保育士さん向けにもう少し詳しく!

RSウイルス感染症に罹患するのは子どもが多く、飛沫感染や接触感染で拡大します。これまでは秋口から初春までが流行期間でしたが、近年初夏から流行するケースも出ているため、感染の流行は長期間にわたる傾向にあります。

また、免疫不全や、心臓・肺・神経・筋肉に基礎疾患を持つ子どもは重篤化するリスクが高いため注意が必要になります。

RSウイルスの感染率の高い乳幼児を相手にする保育士は、手洗い、うがい、手指消毒、マスク着用などを徹底しましょう。一度感染し回復しても何度も発症を繰り返すため、流行時期には他の感染症と併せて注意が必要です。

用語監修者

井藤尚武
医療法人社団斗南堂八王子クリニック新町院長

医療法人社団斗南堂八王子クリニック新町院長。日本外科学会専門医。
2013年、愛知医科大学医学部卒業。東京女子医科大学東医療センター、中通総合病院、流山中央病院、Weill Cornell Medicine(米国留学)を経て2021年から八王子クリニック新町の院長となる。
消化器の外来診療、肛門病の日帰り手術、消化器内視鏡をはじめ、健診や人間ドックなどの予防医学、在宅医療に従事している。
また、AIを得意としComputer visonによる転倒検知システム、院内の予約システム、人間ドックのコメント作成システムなどを現場の視点で自らが作成している。
専門分野は一般外科、消化器全般、肛門病、AI関連業務。

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