発達障害

はったつしょうがい

発達障害とは、生まれつき脳の働き方に偏りがあることにより、周囲の環境に適応できない状態を言います。具体的には、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などが発達障害に含まれます。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

近年では、早い段階で発達障害への支援を受けられた子どもほど、高校卒業後に社会へ出てからも生活しやすいことが分かってきました。保育士には、発達障害に対する理解を深め、早期に子どもが必要とする支援へつなげる役割も期待されます。

しかし、子どもの発達の偏りが心配な場合でも、保護者が責任を感じたり、傷ついたりするような「決めつけ」や「直接的な伝え方」は適切ではありません。周囲の環境に適応できない子どもがいた場合には、はじめに、どの程度、どのようなシチュエーションで適応できていないのかを確認し、まず保育士同士で家族に伝えるかどうかを判断しましょう。見極めが難しい場合には園医に相談し、園での健康診断の際に診察してもらうこともおすすめです。その判断の元で、家族に園での様子を伝え、家庭での様子も共有してもらうなど、保護者とともに子どもの成長を見守る協力体制を築くことが大切です。保護者と信頼関係を築けた段階で、必要に応じて医療機関の受診や自治体への発達相談などの提案を行うとよいでしょう。

用語監修者

竹綱庸仁
たけつな小児科クリニック 院長

愛知県の大学病院勤務の後、奈良県の2次医療機関の小児科の立ち上げに従事。
平成29年にたけつな小児科クリニックを開業。
「すべては子どもたちのために」をスローガンに、24時間365日の小児医療を提供できる環境を目指している。

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