表出

ひょうしゅつ

表出とは、心の中にある気持ちや欲求が、表情や身振り、言葉などによって外側に表れることです。表現が他者に伝えようとして心の内側を表す行為である一方、表出は意図せず表れた感情の発露を言います。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

表出は自然な現象ではあるものの、乳幼児の場合は気持ちのコントロールがうまくできず、社会生活で好ましくない行動を取ってしまう場合があります。癇癪を起こして物にあたるほか、友達に手を上げるなど、保育士が介入する機会も多いでしょう。

保育士は子どもの行動を頭ごなしに否定せず、周囲の安全を確保し、子どもの声に耳を傾ける対応が求められます。子どもが自分の感情をうまく言葉にできないときも、苛立ちや悔しい気持ちにできるだけ共感し、感情の言語化や適切な行動をサポートしましょう。

用語監修者

町田奈穂
大阪カウンセリングセンターBellflower代表

同志社大学大学院 心理学研究科修了。
在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。
修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。
2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として、 精神・発達障害の人が活躍できるインクルーシブな職場づくりをサポートする
人事コンサルタントとしての活動や支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。

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