自閉スペクトラム症(ASD)

じへいすぺくとらむしょう

自閉スペクトラム症(ASD)とは、対人関係が苦手で、物事へのこだわりが強いことを特徴とする発達障害のことです。自閉スペクトラム症には、自閉症や高機能自閉症、アスペルガー症候群などが含まれます。

■関連用語

保育士さん向けにもう少し詳しく!

自閉スペクトラム症は、こだわりの強さが特徴ですが、一方で周囲に対して無関心であるという点から、生後7か月頃から見られる、人見知りをしないという場合もあります。発語の遅れなどをきっかけに、3歳頃までに発見されるケースが一般的です。自閉スペクトラム症の特徴的行動を理解しておくことは、子どもにとって適切な保育や支援の実現につながります。

例えば、自閉スペクトラム症の子どもは相手の気持ちや状況などを理解するのが難しく、臨機応変な対人関係の構築が苦手で誤解されやすい傾向にあります。保育者として子どもをよく観察し寄り添いながら、言葉ではっきり短く伝えたり、絵やジェスチャー、就学後は文字を使用し、視覚的効果を利用して具体的に伝えたりする工夫が大切です。また、個々の特性を理解し、得意なことを伸ばす視点で子ども達と向き合う姿勢も重要です。

用語監修者

竹綱庸仁
たけつな小児科クリニック 院長

愛知県の大学病院勤務の後、奈良県の2次医療機関の小児科の立ち上げに従事。
平成29年にたけつな小児科クリニックを開業。
「すべては子どもたちのために」をスローガンに、24時間365日の小児医療を提供できる環境を目指している。

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