保育士のスキルが意外と役立つ! オンラインで好かれる話し方のコツ

保育士のスキルが意外と役立つ! オンラインで好かれる話し方のコツ

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世間を騒がせ続ける新型コロナウイルスは、いまだに収束する様子をみせません。そうした中、世の中のあらゆる仕事に携わる人々が感染症対策を迫られていおり、保育士も例外ではありません。たとえば、これまで直接保護者を集めて開いていた説明会や見学会を、急きょオンラインで行うことにした、という施設も多いのではないでしょうか。でも、オンラインでのコミュニケーションは、直接の会話と勝手が違って、慣れるのがなかなか難しいですよね。そこで今回は、書籍『オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方』をもとに、オンライン時代のコミュニケーションのコツについてご紹介していきます。

※この記事は、『オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方』(著:桑野 麻衣 発行:クロスメディア・パブリッシング 発売:インプレス)より引用しアレンジしたものです。

日本人は「察する力」には敏感でも「表現力」が乏しい

そもそも、コミュニケーション力とはどんな力なのでしょうか? コミュニケーション講師の桑野麻衣さんは、コミュニケーション力=「ココロ」を「カタチ」にする力のことだと定義しています。つまり、コミュニケーション力の高さは、生まれつきの能力や性格で決まるのではなく、“誰もがいつからでも磨くことのできるスキル”なのです。

そして、コミュニケーションをうまくこなすには、オンライン、オフラインに限らず、表現することが大切なのだとか。

対面でのコミュニケーションでは、五感を使って相手に物事を伝えることができますが、オンライン上では基本的に視覚と聴覚の二感に限られた表現になります。そのためオンラインは、対面よりも伝えたいことが伝わりにくくなってしまうのも事実。特に日本人には、古くから「察する」「空気を読む」という習性があり、“あえて表現しないこと”が美徳とされる風潮があります。

これを子どもと母親の関係にたとえると……。子どもは、一番身近に母親という察知力のプロがいるために、伝えるための努力をしなくても、「思い」や「言いたいこと」が伝わってしまいます。すると、知らず知らずのうちに、「自分から何かを言わなくても相手は気がついてくれる」「理解してくれる」と思うようになり、コミュニケーションに対してどこか甘えてしまうようになります。

でも、オンラインでは、私たち日本人が得意とする「察すること」や「空気を読むこと」が難しいうえに、「多くを語らずとも、相手に察してほしい」という気持ちでのぞんでは、話が前に進みません。そのため、オンラインのコミュニケーションにおいては、そうした習性を一旦捨てる必要があるでしょう。

でも、その点でいくと、保育士のみなさんは他の職業に比べてオンラインでのコミュニケーションが得意なはずです。なぜか? 子どもたちと接する中で、「身ぶり手ぶりのボディランゲージでわかりやすく表現する」というコミュニケーションが身についているからです。

子どもたちは「相手が何を考えているのか」について、思案したり察したりしてくれることはありません。だからこそ、こちらの伝えたいことや聞いてほしいことを、全身を使って全力で伝えなければいけません。つまり、保育士のみなさんは、普段からオンラインのコミュニケーションで求められることを実践しているわけです。

対面で親御さんに対して大げさな身ぶりや手ぶりで話すと、不快に思われてしまうリスクがあるかもしれませんが、オンラインの会話となれば話は別。子どもと接するときと同じように、大げさな身ぶり手ぶりを心がけるぐらいが適切だと思ってください。

保護者の信頼を得るために大事なコツは「自己開示」

最初にお話したように、現在は入園を希望する保護者への説明会や見学会を、オンラインで行っている施設も少なくないでしょう。では、オンラインでの説明会や見学会において、保護者のみなさんはどのような点に注目しているでしょう。ほとんどの保護者に共通しているのは「この人たちに自分の子どもを預けて大丈夫か?」ということではないでしょうか。

つまり、これからの時代は、オンラインの会話であっても、対面と同じように信頼を得なければいけないわけです。そして、そのために必要な要素のひとつが「自己開示」です。「自己開示」というのは、その名の通り自分を開示すること。ただし、「自分を承認してもらうこと」が自己開示の目的ではありません。自己開示の本質は「相手の警戒心をなくし、安心感や親近感を持ってもらうこと」。まずは、この点を覚えておいてください。

では、相手の警戒心をなくし、安心感や親近感を持ってもらうためには、どうすればいいでしょう。ありのままの姿をさらけ出したり、心からの本音を伝えたりするのもひとつの方法です。時には自分の過去の失敗談やかっこ悪い自分を見せる場合もあるでしょう。と、いろいろなやり方が考えられますが、ここでは、「自分の感情を表に出すこと」をおすすめします。

表に出す感情は、どの感情でも構いません。といっても、日本人は自分の感情を表に出すことが苦手なので、「情緒不安定だと思われるのが嫌だから怒りや悲しみを感じてもグッと堪える」「嬉しいことや幸せに感じたことがあっても、自慢だと思われるのが嫌で話すのを遠慮しがち」という人も多いかもしれませんね。もちろん、感情をコントロールするのは大人として大切なことです。でも、他人に迷惑をかけるほどに感情をぶつけることと、しっかりと感情を表現することは、まったくの別物だということを忘れないでください。

そして、オンラインでのやりとりが増える時代には、感情表現が乏しいことはマイナスに働くケースが増えるでしょう。

先ほども述べたように、リアルなコミュニケーションであれば、五感すべてを使って相手の情報を取り入れ、信頼できるか、安心感があるかなどについて判断することができます。しかしオンラインではそうもいきません。だからこそ「自分の感情を言葉にする」という「自己開示」を提案したいのです。

「自己開示」において注意するべきことは?

私が連絡帳を書くことに苦手意識を持っていた若手のころ、先輩の連絡帳の文章を読んでみることでずいぶんと苦手意識を払拭できました。読んでみて、「心地よい文章だな」と感じるものがあれば、真似して書いてみるのが、上達への近道です! その中で、すごく記憶に残っているのが、「ちょっと苦手だな」と思っていた同僚の連絡帳がすごく上手で、保育へのこだわりもしっかりとみえたこと。おかげで、ちょっと好きになれました(笑)。

また、上手な人の連絡帳を読んだ後に、自分のものを読み返してみるのもお忘れなく。そうすることで、自分のこだわりや、普段注目しているところが見えやすくなります。視点を変えるいい機会になるので、読み返しはおすすめです。

連絡帳は日々の積み重ねによって、より効果的なものに育っていくツールです。書いている時間も決して無駄ではなく、「今日の保育はどうだったかな」と振り返る時間にもなります。「伝える」ことをあきらめず、日々かんばっていきましょう!

桑野麻衣(くわの まい)
コミュニケーションの専門家

大学卒業後、全日本空輸株式会社に入社。7年間で100万人を超えるお客様サービスに携わり、最重要顧客DIAMOND会員専用カウンターのサービス責任者、教育訓練インストラクターを務める。その後、ジャパネットたかたや再春館製薬所グループ企業にて教育研修を担当し、独立。現在は、学生から経営者、新入社員からリーダー職まで幅広い層に向けたコミュニケーションやリーダーシップ等の企業研修・セミナー・講演などを手掛けている。

『オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方』
著:桑野 麻衣 発行:クロスメディア・パブリッシング 発売:インプレス

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