統計開始から53年、4月8日に全国で交通死亡事故ゼロを達成

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毎日途切れることなく、新型コロナウイルスの感染者数、重傷者数、死亡者数などが発表され、それを目にするたびにため息をついている方も多いことでしょう。

コロナ禍の世にあって、あまり世間的に大きなニュースとして扱われていませんでしたが、4月8日(木)は、「全国で交通事故による死者が1人もいなかった日」(警察庁)となりました。これは決して当たり前のことではありません。

警察庁では1968(昭和43)年より、1日ごとの交通事故の統計を取り始めていますが、以降、連日にわたって1人以上は必ず交通事故で命を落としていました。統計開始から53年にして初めて「ゼロ」という快挙を達成しました。

警察では交通事故が発生してから24時間以内に亡くなった人を死者として計上。今年の4月8日は日本全国で交通死亡事故が発生しなかったうえ、前日に起きた事故のけが人が亡くなって死者として計上されることもありませんでした。

交通事故による全国の死者数は、大阪万博があった1970(昭和45)年に戦後最悪となる1万6,765を記録。近年は減少傾向にあり、2020年は2,839人となっており4年連続で戦後最少を更新しています。2021年は4月15日現在(速報値)で713人となり、前年同期比で17.8%下回っています。

しかし、2019年5月、滋賀県大津市で散歩中の保育園の園児の列に乗用車が突っ込み、計16人が死傷した事故も記憶に新しく、痛ましい事故は後を絶ちません。この事故を受けて、国は道路に「キッズゾーン」の導入を促進しています。小学校の通学路に整備されている「スクールゾーン」に準じており、原則保育施設の半径500m以内の範囲に自治体が設置します。路面を緑と白で色付けしてドライバーに注意喚起することが狙いです。

キッズゾーン創設にあたっての概要は

「保育所、保育所型認定こども園等を中心に原則500mの範囲」
「キッズゾーンの範囲の設定は市町村の福祉部局等が主体で実施」
「設定にあたっては、道路管理者、都道府県警察と協議」

とされています。国土交通省、厚生労働省、そして警察庁などの省庁がからむ事業となるため、なかなか簡単に設置というわけにもいかない模様ですが、事故から2年が過ぎようとする現在、全国各地でキッズゾーンの設置場所は着実に増え続けています。

少しでも痛ましい交通事故が減ることを願いつつ、みなさんも、今一度交通安全について意識してみてくださいね。

文/ほいくらし編集部

【参考】
「全国で交通死亡事故ゼロの日」4月8日に初達成 統計から53年

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